Seventh Heaven 防府モーニング

6.防府競輪場

 そんなわけで、防府競輪場に到着です。前回は自転車で坂道をのぼってひーひーいいながら行きましたが、今回は元気に徒歩です。単に朝早くて自転車を借りられなかっただけだけど。

見えてきました 開催案内 案内図
平成7年につくられたようです
こちらは案内図では野球場とされている、駐車場

 では、入場。入ると正面に特観席指定席券売り場があります。いかにももう使われて無さそうな売り場だな、と思ったら、「モーニング7では特別観覧席を開けません」という貼り紙が。裏返すと、ほかの開催では特観席あけて、この売り場が開くのか。人(売り場)を見た目で判断してはいけませんな。

入場口 かつては携帯電話の持込が
禁止されていたようです
入って正面 特観席指定席券売り場
特観席と指定席になにか違いがあるのかは不明
お願い事項 場内案内
日焼けしてなにがなんだか
手荷物預かりは廃止 コインロッカー 先着500人のスピードくじ
☆はずれ☆

 この日の防府開催はモーニング7と題して、7車立ての7レース構成。今(これを書いているのは2025年)となっては7車立てレースは広く一般に受け入れられておりますが、それこそ導入当初は様々な議論がありました。良くも悪くも、COVID-19の影響は大きかった。
 2017年当時で、どの程度7車戦が広まっていたかはもはや私の記憶の外であります。Keirin.jpで調べれば分かるんだろうけど。

 なお、この日の裏開催(表開催)は前橋の寛仁親王牌。先ほど見た楫取素彦に縁のある防府と前橋の開催であります。

全国初のモーニング7! 前橋の出走表
防府本場開催の出走表

 では、場内をぷらぷらすることにします。人が少ないので写真を撮りやすい。これは助かります。

 周知の通り、防府は333バンクです。
 観戦スタンドはメインスタンドと裏手には中央広場と名のつく屋根付きスペース。1コーナーに簡易なスタンドがあり、さらにその先にサイクルシアター。サイクルシアターの裏手にはレクリエーションセンターという、もうちょっといい名前がなかったのかと思わせる名前の建物があります。さらに、4コーナー側にも簡単なスタンドがあります。

 で、これらのスタンドの配置と名称についてですが、検索したところ防府市のホームページ掲載の防府競輪活性化計画(防府競輪活性化計画策定計画本体体系図。念のため計画体系図をローカルにも)を見ると、その3ページ以降に施設配置図があり、防府市が名付けた施設名称が分かります。これによると、4角のスタンドがコーナースタンド東1、1角のスタンドがコーナースタンド西1〜3であることが分かりますね。

 メインスタンドは昭和47年、1972年に整備されたとのことで、札幌五輪と同世代ということになります。この年の日本選手権優勝は河内剛。活性化計画では耐震性に問題ありとされておりますが、さもありなん。

入場口あたりからメインスタンド 接近した図
(撮影は帰る間際)
中央広場入口 中央広場の様子 中央広場側投票所
メインスタンドコース側(客席の下)投票所 新聞・タバコ売店は9月24日閉店とのこと
9月24年が何年の9月24日かは不明
中央広場入口(東側) 場内案内図と
新聞予想紙販売所案内
防府のイメージ
防府天神の神門前で
自転車の練習してもいいのだろうか
メインスタンドコース側投票所への出入り口 東側からメインスタンドを見る
「第1投票所」の表示がナイス
スタンドには鳥の巣 西側からメインスタンド メインスタンドのバンク側

 先程来新聞販売所があるアピールの強いレクリエーションセンターは、簡易なベンチが並ぶだけのスペースであります。何がどうレクリエーションなのかは分かりません。「競輪は大人の楽しいレクリエーション」みたいな標語ってありそうですね。
 なお、モーニング7用の新聞は発売しないのか、新聞発売所が開いたのは遅めの時間でした。確認してませんが、予想紙500円は前橋用の新聞だったのではないかと思います。
 その代わり、なのかなんなのか、場内ビジョンに新聞情報が表示されておりました。

レクリエーションセンター外観 中の様子
皆さん楽しくレクリエーションしてますね
新聞売店
モーニングの時間は
閉まってました
売店が開きました 画面上に新聞 トイレ 今日日「身障者便所」という
表現はなかなか見ません

 そして、サイクルシアター。名前だけ見ると、観覧席がないビジョン観戦式のスペースのように思えますが、2階には特観席があります。まあ確かに1階は正面に大型ビジョンがあるタイプのシアター形式の建物なのですが。
 ここの特徴は、なんといってもその大型ビジョンがそこまで大型ではないこと。まあ建物自体がそんなに大きくないのでビジョンが大きくないから見づらいというわけではないのですが、なんというか、がっかり感があります。「わしらは老眼だから近いものは見づらいが遠くのビジョンは見えるんじゃ。アラフォーはひっこんどけ」と言われたらぐうの音も出ません。
 また、サイクルシアターには食堂もくっついております。何を血迷ったか、私は「こういうところで食べるそばめしは冷凍のそばめしとどう違うんだろう」という好奇心からそばめしを注文。結果的に、冷凍のそばめしの出来は極めてよい、コスパもよい、ということを認識して終わったのでした。

サイクルセンター外観 サイクルセンター内
思ったよりも画面が小さい
トイレ
こちらはTOILETと
英語表記になっています
そばめし 食堂
「伊藤園のお茶」という
こだわりが見えます
競輪場内の建物のくせに
助成を受けて建てたようです

 食堂はこのサイクルシアター内のもののほか、中央広場裏にもあります。防府競輪場といえば、かつては食堂にバイキングがあったことで知られておりますが、バイキングをやっていたのはこっちの食堂のはず。
 この日は新米アピールが凄かった。

食堂 新米アピール

 コーナースタンド西。ここで「ウエスト」といった英語を使わないあたりにこだわりを感じますね。

コーナースタンド西1〜3 こんなところに
こだわりのある植木
コーナースタンド西1から
メイン方向を見る
コーナースタンド西1から2方向
コーナースタンド西2から
メインスタンド方向
コーナースタンド西2から4角の眺め 行き止まり 振り返る 行き止まり付近
(2センター)からの眺め
西側のトイレ
閉鎖中です
こちらは入って正面にあった
西側休憩所
「東側休憩所」はおそらく
レクリエーションセンターです
西側からメインスタンドを見る ノミ屋の相手にならないように!

 続いて、コーナースタンド東。

コーナースタンド東 ノミ屋注意
こっちの方が文字が読みやすい
コーナースタンド東の裏手 コーナースタンド東の様子 コーナースタンド東から
メインスタンドの座席を見る

 で、コーナースタンド東から、メインスタンド観覧席へ。

東側からメインスタンドを見る 直線部分の眺め
アクリル板は年季が入ってます
メインスタンド2階のコンコース
ぐるりと 別の場所からぐるりと
さらに別の場所からぐるりと ちゃんと椅子を清掃してます

 そんなわけで、レースです。
 ぱっと見、壊れて稼働していなさそうな着順表示板がちゃんと稼働していることに感動を覚えます。

敢闘門 敢闘門が開いた様子 第1レースを終えて選手が戻っていく様子と
第2レース出場選手の選手紹介
選手紹介時に
横一列に並びます
着順表示板(表示は4レースの結果)
きちんと稼働しています
1レースを勝ったのは
地元山口の宮崎裕也選手でした
地元選手が勝つとインタビューがおこなわれる仕様です

 この日の注目レースは第2レース。地元山口の山内清美選手が、引退競走を迎えました。
 ご家族とおぼしき方々やファンなどが観客席に詰めかけておりました。詰めかけるというほどの客数だったかといわれると困ってしまいますが、とにかくつめかけておりました。

2R A級チ一般 1682m(5周)先固 発売締切 09:15 発走予定 09:18
1 7 清水 吉康 39 東 京 85 A3 10.4 差し
2 1 田村 光昭 46 広 島 67 A3 1 車身 10.8 捲り B
3 3 岡田 篤 43 和歌山 79 A3 1 車身 10.5
4 4 中村 俊治 54 山 口 54 A3 1 車輪 10.6
5 2 植木 哲良 38 群 馬 86 A3 2 車身 10.6
6 5 江崎 魚彦 46 埼 玉 70 A3 大差 11.8 H
7 6 山内 清美 57 山 口 54 A3 7 車身

 正直、私個人としては特に山内選手に思い入れはない、というかこのときまで知らなかった選手なのですが、57歳まで走り続けたのは本当に凄い。お疲れ様でした。
 そして、知らなかった選手とはいえ、こうして現役最後の瞬間に立ち会えたのはよかったです。このときから既に7年半経ってますが、それでもこの場にいられて良かったなと思います。

このレースのために
詰めかけたと思われる方々
選手紹介時 入場
整列 位置につきます 見守る人々
あらためて整列 構えます スタートしました 周回中
周回中 鐘が鳴ります 力尽きた様子
上位6車 勝ったのは7番車の清水吉康 お疲れ様でした
そのまま戻らずに挨拶となりました 花束贈呈 インタビュー
マイクは自分で持ちます 最後の言葉に聞き入る人々 お疲れ様でした!!

 こんな具合に、感動の第2レースが終了。
 この日は3日目ですので、最終第7レースがチャレンジ決勝となります。
 なぜか、このレースに関する写真が残っておりません。残っているのは着順表示板のみ。
 111期のレースとなりましたが、勝ったのは南潤。おい、自分はこんなところで南が優勝するのを見てたのか。なにゆえ写真の1枚くらい撮ってなかったのだろう。特に注意された記憶もない(というか第2レースはご家族らしき方々が撮りまくってた)んだけど。

7R A級チ決勝 1682m(5周)先固 発売締切 11:12 発走予定 11:15
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 5 南 潤 19 和歌山 111 A3 9.3 捲り B
2 7 伊藤 稔真 20 三 重 111 A3 大差 9.6 捲り
3 2 白川 将太 30 青 森 93 A3 7 車身 10.3
4 1 照屋 将貴 22 沖 縄 111 A3 1/2車身 10.1
5 3 小川 丈太 22 徳 島 111 A3 3/4車身 10.5 H
6 4 鶴 良生 22 福 岡 111 A3 1 車身 10.5
7 6 山中 孝一 36 埼 玉 88 A3 3 車身 10.7

残された写真
2車単400円
です

 時系列的には、モーニングの最終を見終えたのちに昼食としてそばめしを食べた、という流れになります。
 それにしても、朝型はどんよりとした曇天でしたが、日が差してきていい天気になりました。

 最後に、残された写真をまとまりなく載せて終わります。
 防府競輪場は弥彦競輪場と並ぶ神社脇競輪であり、それゆえか鶏がおりました。

49周年
どこにあったか忘れた
入場口 野球場跡地の駐車場をあらためて お疲れ様でした

 防府競輪場は活性化計画にしたがって、メインスタンドが昨今はやりのコンパクトなスタンドに建て替えられたようです。このとき訪問できたのはラッキーでした。

 んで、自転車を借りるために防府天神に戻ります。

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