であいと別れの松山競輪その2(F2,記念,全プロ)

3.F2開催(ガールズ&チャレンジ)

 2017年の再度の松山行きの結果,いろいろいいことがありましたが,そのうち間違いなくトップ3に入るのが,友人との出会いです。この友人とは様々な場所でご一緒させていただいております。最大の驚きは東京競馬場で何も示し合わせずに会ったことであります。
 ウィナーズカップに引き続き,友人に誘われて(誘われなくても行く気はあったのだけど)松山競輪場に乗り込みました。ウィナーズカップに引き続き,雨です。まったく,困ったものですな。
 ちなみに,この友人は高木真備推しです(ガールズがあるから誘われた)。わたしゃガールズは特定の選手に入れ込まないようにとは思ってるのですが,松坂北村朝青龍戸崎世代最後のスターである加瀬さんだけはやはりガールズの歴史を作った人として応援しております。

雨の松山競輪場
9月ですが,非常に寒々しいですね

 写真があるのでガールズ一般戦から。さっきまでウィナーズカップの写真を見てたので,比べるとやっぱり女性選手の方が細いですね。雨の降るナイターだと,よりか細く見えてしまう。
 レースは,逃げる宮地を亀川が捲って勝利。亀川さんは知らない選手でしたが,世界選手権に3度出場した亀川修一の娘さんだそうで,モデルもやられてたんですな。こういう人が活躍するのは競輪業界としては喜ばしいことなのではなかろうか。


車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 5 亀川 史華 27 兵 庫 110 L1 12.9 捲り
2 4 中川 諒子 34 熊 本 102 L1 3 車身 13.1 差し
3 6 宮地 寧々 23 岐 阜 110 L1 1/2車身 13.3 HB
4 1 高橋 朋恵 23 長 崎 108 L1 1/2車身 13.3
5 3 椿本 浩子 32 愛 媛 114 L1 1/2車身 13.0
6 2 矢野 光世 27 福 岡 104 L1 1/2車身 13.1
7 7 田中 麻衣美 36 新 潟 102 L1 2 車身 13.6

 そして,ガールズ決勝。私の友人が応援する高木さんが出ます。そして,高木さんが見事梶田三位かを抑えて優勝。今更年齢見たんですが,高木さんてまだ24歳なのね。若くてうらやましい。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 5 高木 真備 24 東 京 106 L1 12.5 捲り
2 2 梶田 舞 31 栃 木 104 L1 1/2車身 13.0 捲り B
3 7 尾崎 睦 33 神奈川 108 L1 3/4車身 13.0
4 1 板根 茜弥 29 東 京 110 L1 2 車身 12.9
5 3 太田 美穂 22 三 重 112 L1 1 車身 12.9
6 4 中嶋 里美 27 愛 知 110 L1 4 車身 13.7 H
6 柳原 真緒 21 福 井 114 L1 失格内側追い抜き 入線順位:4

 で,ここ松山競輪では雨だろうがなんだろうが,ファンサービスがしっかりしております。それもこれも,観客数が多くないからこそなせるわざ。
 優勝者インタビューのあともサインやら握手やら,しっかりやっておりました。もちろん,ガールズの選手に望まれているのはこういう作業なんでしょうが,雨の中たいしたもんです。風邪引かないように体温めてください。

発走
下に陣取ったので,見づらい
笑みのこぼれる高木さん 2着の梶田 歩いてきました インタビュー サインに応じる 撮影にも応じる
(便乗しました)

 さて,続いてチャレンジ決勝。113期からは愛媛の薦田と長野の中嶋。いずれも今節は連勝。中嶋は取手で逃したA2への特別昇班への再チャレンジのためにも負けられない戦い。

 というわけで,捲った中嶋が勝利。薦田は地元でから回ったか,先行して力尽きました。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 4 中嶋 宣成 28 長 野 113 A3 11.6 捲り B
2 3 岩田 幸久 47 埼 玉 67 A3 3 車身 11.8 マーク
3 5 原田 隆 42 大 阪 77 A3 2 車身 11.8
4 7 中武 克雄 54 大 阪 57 A3 1 車身 12.0
5 1 薦田 将伍 20 愛 媛 113 A3 1 車身 12.3 H
6 6 渡邊 颯太 23 静 岡 109 A3 1/8車輪 12.2
7 2 中井 修 48 滋 賀 75 A3 2 車身 12.3

 それにしても,中嶋さん貫禄ありますね。スケート出身で28歳。若干年がいってるので,早く昇班しちゃってください(結局特別昇班できなかったのだが)。
 ちなみに,中嶋さんには投げ込まれたぼっちゃりんのキーホルダーをもらいました。ありがとうございます。


 そして,A級決勝。
 逃げる大石の番手から伸びた吉竹を,森山の捲りに乗って差し切った白上が優勝。松山では優勝2回目とのことです。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 白上 翔 29 滋 賀 95 A1 11.5 差し
2 4 吉竹 尚城 25 静 岡 109 A1 1 車輪 11.8 捲り B
3 7 森山 智徳 34 熊 本 98 A1 3/4車身 11.9
4 8 藤井 準也 24 岐 阜 105 A1 1 車身 11.6
5 5 沼田 淳一郎 40 神奈川 85 A1 1 車身 11.9
6 6 小佐野 文秀 42 山 梨 83 A1 1車身1/2 11.3
7 9 井上 公利 37 宮 城 93 A1 3/4車輪 11.6
8 2 房州 輝也 32 福 島 91 A1 1 車輪 11.5
9 3 大石 剣士 22 静 岡 109 A2 2 車身 12.4 H


 表彰式は室内です。ちなみに,記念品の投げ込みは外でおこなわれたとかおこなわれなかったとか,よく分かりません。
 3人ならびますが,新人なのに中嶋さんの恰幅の良さが目立ちますな。
 ちなみに,表彰式の後の空気はかなり自由で,みなさん適度に選手と交流しており,私の友人は高木さんとツーショットを撮っておりました。せっかくなので,私は未来あるチャレンジ優勝者中嶋さんとセルフィー。体系的にも親近感のわくところで(あっちは筋肉,こっちは贅肉だけど),是非とも活躍してほしいものなのですが……。頑張れ中嶋。
 というわけで,選手と身近に接することができる松山競輪の一般戦,おすすめですよ,皆さん。道後温泉からは距離がありますが,是非行きましょう!


4.記念競輪

 で,2019年の松山周年記念です。金亀杯。競馬をやってるとキンカメ杯と読んでしまいたくなりますが,もちろんそんなはずがなく,きんきはいと読みます。松山城が由来ですね。なにかと道後温泉と正岡子規と夏目漱石を推しがちな街ですが,かつて競輪場が松山城の三の丸にあったこともあり,こういう名前になったのではないかと推測します。

 この日は友人はおらず,1人で参戦です。別に友人とけんか別れしたわけではありません(題名の別れ,には若干の意味がないわけではないのだが,気にしてはいけない)。
 一人なので,元気に無料バスで乗り込みます。なお,別の友人(同業)に「車持ってないのにどうやって競輪しに行ってるのか」と聞かれたことがあります。まさか無料バスを使っているとは思ってもいなかったらしく,地方における無料バスの扱いの難しさを感じさせますね。

 そして,この日も天気は雨です。なんなんだ,いったい。

バスの中。禁煙はいいとして,「らくがき禁止」ってなんなんだ 雨の中入場 初めて屋台の焼豚玉子めしを食べてみた
重松飯店のものとは比べてはいけない
発売期入れ替え中

 この日は,記念の決勝とともに,ルーキーチャンピオンがおこなわれておりました。中嶋選手は出走かなわず。
 レースは,ルーキーチャンピオンらしくゴチャゴチャした展開でしたが,最終的には宮本が捲りきり,松井の追撃を振り切って優勝。松井の方が上だと考えていた人が多かったんじゃないかとおもうのだけれど,よくぞ粘りきったな。



車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 宮本 隼輔 24 山 口 113 S2 11.6 捲り
2 3 松井 宏佑 26 神奈川 113 S2 1/4車輪 11.5 捲り
3 9 小林 泰正 24 群 馬 113 A2 微差 11.6
4 7 藤根 俊貴 24 岩 手 113 S2 1 車身 11.6
5 4 曽我 圭佑 24 熊 本 113 A2 1 車身 11.6
6 8 中釜 章成 22 大 阪 113 A2 1 車身 11.6
7 5 森田 優弥 20 埼 玉 113 S2 2 車身 11.9
8 6 小玉 勇一 24 埼 玉 113 A2 1/8車輪 11.8
9 2 河合 佑弥 24 東 京 113 S2 1 車身 12.2 HB

 この日のイベントゲストはじゅんいちダビットソン。いったいどこまでサッカー&本田圭佑に詳しいかかなり疑問符がつく競輪ファンに対し,頑張って対応しておられました。写真もOKということで,ありがたい限りです(何があったかを忘れないで済む)。
 本田自体は生で見たことないけど(試合レベルでも無い気がする),やっぱり本田に似てるなぁ。


 で,決勝メンバー。最近好調の四国勢。その勢いから,渡辺哲男がウィナーズカップに続いて優出です。なんというか,決勝に名前を出すだけで凄いっす。
 メンバー構成は,まずは四国が3車。太田が逃げて哲男が番手,橋本が3番手をかためます。そしてまたいる平原。近畿は今回は村上だけなので,山田と村上がライン。南関が郡司中村というコンビ。
 ……というなかで,太田がしっかりと逃げ,哲男がしっかりとついていき,橋本が空気を読み,哲男が記念優勝。いやあ,いいレースでした。
 もちろん,勝因の5割は太田なのでありまして,太田には中四国が調子のいいうちになんともG1勝利とグランプリ出場を果たしてもらいたいと思うのであります。


太田よくやった

ヘルメット

ぶれたけど,お辞儀する哲男

胴上げ


車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 渡部 哲男 39 愛 媛 84 S1 11.6 差し
2 8 橋本 強 34 愛 媛 89 S1 1 車輪 11.5 マーク
3 7 太田 竜馬 22 徳 島 109 S1 1/2車輪 11.8 HB
4 3 中村 浩士 41 千 葉 79 S1 1 車身 11.7
5 6 岡 光良 37 埼 玉 94 S1 1/2車輪 11.1
6 9 平原 康多 36 埼 玉 87 SS 1/2車身 11.3
7 4 山田 英明 35 佐 賀 89 S1 1/2車輪 11.5
8 5 郡司 浩平 28 神奈川 99 S1 3/4車身 12.0
9 2 村上 博幸 39 京 都 86 SS 1/2車身 11.5

 表彰式は,ルーキーチャンピオンの中村と哲男さん。哲男さんの男泣きを見ていると幸せな気持ちになれました。ハンカチでなくタオルで涙を拭うってのが豪快でいいですな。前回のウィナーズカップに引き続いての優出とい宇野も快挙だし,それに加えて地元記念で勝てた,というのは本当に凄いです。
 ちなみに,さすがに毎年やってる記念ごときのために野志市長は来てくれませんでした。


 この日はバスでなく,鎌田まで歩いてからの伊予鉄で帰宅。
 当然,鎌田には競輪場最寄り駅のサインは出ておりません。


5.全プロ記念競輪

 引き続き,2019年5月。松山競輪場では全プロ記念競輪がおこなわれました。13年ぶりの開催だとのことです。これまたせっかくなので,初日に行ってみました。
 今回,ようやく晴れました。やっぱりスポーツは日光の下でやるのが健康的でいいですね。
 ところで,これまで全く意識してなかったんですが,ゆるキャラのぼっちゃりんって結構動き回ってて頑張ってますね。介護者がいないとろくすっぽ動けないみきゃん・ダークみきゃんコンビよりもよっぽどか使い勝手がいいんじゃなかろうか。もうちょっとあちこち遠征するわけにはいかんのかなあ。

JR松山の幟
自転車競技だけあって
駐輪場に紛れてます
晴れました 新しい車券機って
壁の色と調和してないですよね
晴れ空の下での競輪 ぼっちゃりん

 この日のイベントとしては,115期の新人選手紹介。今野有樹,下野義城,外田心斗の3名であります。外田は早々と特昇しておりますが,残り2人は道半ば。皆さんいい選手に成長して,頑張っていってもらいたいものです。
 タレントゲストはものまねのみはるさん。最近の芸能界には疎いので,まったく存じ上げませんでした。

やまこー&井上勝史 115期3人衆 8レース
根田→橋本で決着
みはるさん。歌っているときの表情がいいですね 9レース
結構な客入りです

 実はこの日の最大の悩みどころは車券ではなく(悩まなかったら当たるとか悩んだ方が当たるとかそういう話ではないのだが),選手会が売ってたみきゃんのTシャツを買うかどうかでした。結局,選手会ブースが15時で閉まるとしらなかったので気付いたら買うチャンスを逃してたんですが。まあ,世の中得てしてそんなもんです。Tシャツは買ったところで着る暇がほとんど無いしな。

 ちなみに,全プロのプロピストレーサー賞は太田が勝利。記念で頑張っていただけに,ここを勝ってくれてなによりです。ほんと,中四国が調子のいいうちに是非とも特別を勝ってほしいところです。

 あと,今回初めて全プロ本体を見たんですが,知ってる選手が出てるとやっぱり自転車競技は楽しいですね。マディソンとかがヨーロッパで人気があるのもよく分かります。これを日本で盛り上げようと思ったらルールの周知と現場の盛り上げ方の工夫が必要になって,かなり大変だろうけれど。それにしても,オリンピックの自転車,なんで全滅したかな……。東京ドームでやれば余裕で十分な人数を収容できたと思うのだけれども。

 そんなこんなで,この2年間でちゃんと松山競輪場に行ったのは5回。うち,平場開催はたったの1回。これで競輪に人が少ないとかなんとか偉そうにいうことなどできやしません。
 とはいえ,裏返せば松山では様々な特別レースが行われていたわけでして,この2年まあいろいろ楽しめました。
 友人からは「どうせまた記念にくるんだろ」とか言われてはおりますが,まあどうなるかは分からんけれど,行く機会があればもちろん行きたいところであります。

松山競輪その1(国体&ウィナーズカップ)


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