ラオノアシアナ

 早い時間(午前3時過ぎ)に空港に到達したのはいいのですが,まだカウンターがあいてませんでした。「国際線は出発時間の3時間前」というルールをどこで見たのか忘れましたが,そのルールに則らないことの方が多いんだろうか。
 とはいえ,今回ありがたかったのは,大きなバッグの持込が認められたこと。サイズは全く問題ないんですが,航空会社によって重さではじかれることが多いのです。
 さて,基本的に,旅行の目的は観光と読書です。今回も,鋭意文庫本を持ち込みました。なので,重要なのは移動時間が長いことよりも,落ち着いて本を読める状態にあることなのです。
 国際線移動場合,最大の敵は手荷物検査と出入国エリアです。中途半端に列に動かれると面倒。ちゃんと前を見てないと何が起こるか分かりません。今回は,ソウルインチョンとハノイで2回のトランジットがありました。大きかったのは,ハノイで外に出ずに済んだこと。国際線の乗り継ぎをするのはいいとして,ラオス国営航空というマニアックな航空会社が,果たしてハノイでこれに対応しているのか。……対応しておりました。これはありがたい。おかげで,ハノイでは出入国+手荷物検査で余計な時間を浪費せず,4時間ほどラウンジに居座ってゆっくりと読書にいそしむことができました(寝不足なので途中居眠りとかもしてます)。念のために持ってきていたベトナムのお金は使うことなく封印されましたが,別に無問題。総合的に,よかったよかった。
 ちなみに,今回はアシアナの仁川乗り継ぎ時間が短く,アシアナがやらかすと(ナッツリターンみたいに)ハノイ行きに失敗する恐れがありました。まあ,たしかハノイへはもう1本飛んでいて(今度はハノイでの乗り継ぎが短くなるのだけど),多分なんとかなるだろうとは思ってましたが,無事滞りなく乗り継げて何よりでした。ただ,アシアナの仁川ラウンジが分かりづらかったのでちょっと時間をロス。

6時10分の仁川行きに乗ります 早朝の羽田。店もまだ閉まっている アシアナの機内食
6時台にこれはきつい
仁川到着 乗り継ぎへ 10時10分ハノイ行きまで
あと約1時間
仁川空港内
日本と変わらんですね
マレーシア航空がいた アシアナのラウンジ 韓国でもクリスマス
ハノイ行きに乗り込みます 機内食 ベトナム便でも日本語対応 ハノイに到着 トランスファーカウンター
ラオス国営航空だけ
別レーンでした。理由は不明
2時過ぎに出発ロビーに出ました
出発まで5時間
ゆっくり本を読めます
ハノイもクリスマス ラウンジのクリスマスツリー ラウンジ内 貧乏性なので
無理してでもフォーを
食べてしまうのでした
こうして人間メタボになります
空港内

 そんなわけで,羽田→仁川→ハノイ→ルアンパバーンと飛んで,ラオスに入国です。
 ところで,ラオス国営航空の尾翼に描かれている花は,おそらくはラオスの国花であるプルメリア。これはラオス語ではチャンパーと呼ぶらしいです。チャンパーと聞くと,どうしてもチャンパ王国が思い浮かぶところなのですが,いまいち両者の呼び方が一緒なのが偶然なのか必然なのか,そもそも一緒なのはカタカナ表記であって一緒でも何でもないのか,よく分かりません。まあ深く考えないことにします。いずれにしても,もともとチャンパ王国だったベトナムから,チャンパーが描かれた飛行機に乗ってチャンパーを国花とするラオスに乗り込む,ということなのであります。
 ちなみに,この時点(2019年末)では,2020年3月18日から熊本便の就航が予定されておりましたが世界的な新型コロナウイルス騒動もあり,これを書いている時点(2020年5月)で就航は延期となっております。


ハノイ空港
そういえばハノイ空港に立ち入るのって
2005年のベトナム旅行以来だったりするのだろうか
19時10分まであと少し 沖止めのラオス国営航空
ラオスの花はプルメリアというらしい
機内の様子 席の幅はこんな感じ 2018年のカバーが
使われております
なんかよく分からんけれど
ラオスビエンチャン・サイセター総合開発区の
チラシが入っていました
中国語が3番目に来るのは仕方がないですが,
4番目に日本語が書かれており,
日本にも進出の期待がかかっているようです
ATR72の安全リーフレット
路線図 期待を寄せるくまもん 機内食 降ります さらばラオス国営航空!

 ルアンパバーンの空港はザ・東南アジアの地方空港,という感じです。夜に着くと両替コーナーが閉まっていることはどこかで目にして知っておりましたが,まあATMの1つくらいはあるだろう……と思ってぐるっと見回したところ,ありませんでした。マジか。
 とりあえずあまりボケーッとしているといろんな人が寄ってきそうなので,トイレに退避。心を落ち着かせます。そして,タクシーチケット売場のお兄ちゃんに「Kip持ってないんだけど」と言ったところ,その場で両替してもらえました。俗に言う闇両替の一種なんだろうけど,まあいいや。背に腹は代えられません。1万円両替。レートもそこまで悪くなかった(事前下調べしてなかったからその場では善し悪し分からなかったけど)ので,よしとします。

 無事ラオスキップも手に入ったので,タクシーに乗ります。同乗者ありです。2組乗せた方がタクシー側も儲かるってことですな。まったく,このあたりは東南アジアですね。ちなみに,タクシーに乗りに行くときに,空港の出口の外に,稼働しているっぽいATMを発見しました。そうか,外に出れば良かったんだな。俺の馬鹿。
 タクシーに同乗されていたのはガイドさんと日本人のご夫婦。お2人はホテルまで行かれるのはいいんですが……私もそこでおろされました。「お前の宿はここから歩いてすぐだから歩いて行け」とのことです。……いやまあ,いいんだけど,タクシー代少しは返せと言いたくなります(言わないけど)。にしてもですね,たまたま僕はSIMカード持ってて(インド旅行のために2枚買っていた)GoogleMapで宿の場所調べられたからよかったけど,電波なしでここで下ろされてたら途方に暮れてた自信あるぞ。
 下りた場所の近くでは,どうもルアンパバーン名物の夜市開催中,という雰囲気でした。まあ,今回は初日の夜なので無理せず宿へ直行。今回の宿はマニチャンゲストハウス。

タクシーチケット ターミナルの外にATMがあった 大通りでタクシーから降ろされた ゲストハウスへの道 到着です 部屋

 実は,今回の旅行で最大の不安点は,ルアンパバーン→ポーンサワンの移動で,これを1月1日にやることにしていました。
 ルアンパバーン→ポーンサワンの移動方法は飛行機とバスの2択で,この飛行機というのが悪名高きLao Skyway。何が悪名高いかって,使用機材が墜落実績No1のMA60だということ。まあ,そうはいっても毎日飛んでいて落ちてないんだから,最終的には死なないのでしょうし,ネタとしてはこういうのに乗った方がネタにはなるんだろうけれど,これに乗って新年早々落ちたくないので,できればバスを使いたい。バスを使いたいのだけれど,果たして1月1日,新年早々バスは動いているのか……。(航空便が動いていることと,空席があることは日本で事前に確認済み)
 というわけで,ゲストハウスで1月1日のバスを予約できるか聞いたところ,動いているとのことでした。これは助かる。予約は翌朝してくれ,というわけで,とりあえずこの日はチェックインだけして終了です。
 まあ,墜落実績No1の飛行機に乗らなくて済んだので良かった良かった。なお,当然のことですが,2020年1月1日に飛行機が墜落したというニュースは出ていないので,仮に空路を選択していたとしても無問題でした。

宿でもらったルアンパバーンの地図


 そんなわけで,いったん部屋に入ってしまうと外を出歩く気力も無くなります。大人しく就寝。虫が飛んでたり,外の音(なにかのモーター音)がちょっと気になりましたが,耳栓すればまあなんとかなります。おやすみなさい。

ラオス旅行記その0ラオス旅行記その2


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