カサノレイカ

 前回笠松競馬場に行ったのはいったいいつか,と思ってみたら,2012年でした。8年前です。月日が過ぎるのは早い。
 おそらく(Wikipediaとその引用元によると中1になってとのことなので)そのころ,あるいはそれよりもあとに乗馬を始めたのが関本玲花騎手。そう考えると自分がいかに(無駄に)年を食ったかが見えてきて嫌になりますが,それはさておき,自分が笠松に行ってからぼーっと人生を歩んでいる間,騎手を目指して努力していた関本騎手が,笠松にやってきました。
 関本騎手のデビュー後一部で話題をよんでいたのが,20前後そこそこの女性騎手デビューに興奮したファンによる応援活動。これが一部で「関本玲花おじさん」として総称されることになりました。この「関本玲花おじさん」というワード,諸説あるようではありますが,基本的には,ハッシュタグ付きでツイートされたのは

#関本玲花おじさん たちのせめぎ合いが始まる…

— たくみっち (@TabiGara_S) November 23, 2019

が発端。それより前にはハッシュタグ無しのTweetが散見されており,もとをただせば「関本玲花はいいぞおじさん」の下記Tweet

関本玲花はいいぞおじさん「関本玲花はいいぞ」

— ヴアォラ(牝3) (@varaa_tira53) October 17, 2019


が発端となっている,但し関本玲花おじさんと関本玲花はいいぞおじさんの関係はよく分からない,という流れになっているようです。

 このあたりの歴史についてはまだまだ競馬史学会内でいろいろと論議されているようで,いずれどこかで論文が交換されて日本学術会議で問題になって総理大臣登場,というのがこれを書いている2020年10月2日現在の状況下と思います。
 なお,「○○おじさん」という表現については,こちらのブログ後のこちらのブログにおいて,起源が語られております。このあたりもまた日本学術会議が問題視して総理大臣が介入して問題になるのではないでしょうか。

 さてさて。ごたくはいいとして,とにもかくにも,この日は笠松競馬場にて関本騎手の歓迎セレモニーがあるというので,せっかくなので見てみることにしたのでした。これで私も晴れて関本玲花おじさんの仲間入りです。えっへん。

 そんなわけで,アクアトトから笠松までタクシーで移動です。実績値いくらだったかは記録取り忘れました。目玉が飛び出るような金額ではなかったと思います。水族館を見た後はお馬さんを見たくなるお子様も多数おられると思うので,是非とも今後は定期便を出してほしいですな。

 8年前の記憶は曖昧ですが,それなりに景色に見覚えはありました。笠松といったらオグリキャップですね。もうそろそろアンカツ記念碑くらいできてもよさそうなものですが,本人がそんなもの望まんか。

出走表 まずはお稲荷さんにご挨拶 オグリキャップにもご挨拶 そして食べ物にもご挨拶
   
スタンド外からの眺め スタンド内

 到着時は3レース。買わずに(焼きそば片手に)優雅に見物。このレースには関本騎手も出ていたようです。4枚目の写真に写ってますね。


 で,散策を続けます。売店は14時からオープンのようで,まだ閉まっていました。オープンしたあとにも店に入りましたが,関本玲花おじさん向けにサイン書いてもらえる色紙も売られておりました。

インフォメーション カンパイ廃止の
お知らせ
売店は14時~です
「4月より」とありますが,果たして何年の4月なのでしょうか
誘導馬紹介
なんかもうちょっと紹介の仕方があるように思います……
ちびっ子ひろば
8年経っても思ったより
塗装が剥げていませんね

 笠松と言えば,世界的にも珍しい内馬場パドック。内馬場にスタンドのあるチェルムズフォードシティ競馬場や,内馬場と横断して中に入れるライプチヒ競馬場などはあれど,内馬場には入れないのに内馬場にパドックがあるという競馬場にはこれまで出会ったことがありません。ばんえい競馬が「世界唯一」を名乗っているようですが,笠松だって世界唯一の可能性があります。
 あまり意識したことは無かったんですが,競馬法にはパドック(下見所)に関する規定は無く,施行令に下見所がないと競馬を開催できない,っていうルールがあるんですね。「下見所」の要件についてはどこかの政令でもありそうですが,そこまで調べるほどヒマではありません。

 ところで,誘導馬のウイニーのゼッケンに,何か写真が入っていて,もともとパドックが遠いのに一体何なのだろうと気になっていたところ,下記ツイート(からの一連のツイート群)発見。

ウイニー専用新ゼッケンについてお知らせ(^ ^)
新型ゼッケン右側はポケット式になっています。笠松競馬誘導馬ファンの取られた写真をツイートから拾い出し、
誘導馬ゼッケンを飾ってもらおうと作ったものです。コピー機写真ですが誘導時に使い使用後は100圴の写真額に入れてプレゼント予定です(^ ^) pic.twitter.com/ysjEYbtLEa

— 塚本 幸典 (@majin_tsukasan) May 28, 2018


 こういう企画があったんですね。なるほど。
 ちなみに,馬名はウィニーだと思ってましたが,ウイニーが正解のようです。失礼しました。どこかで間違って書いてないか心配ですが,もう遅い。ちなみに,ウイニーファンクラブというツイッターアカウントもあるようです。二昔前ならばファンサイト,一昔前ならばファンブログがあったんでしょうが,時代が変わっているのを感じます。

ウイニー号とゼッケン 騎手バス到着

 ところで。笠松と言えば,この年(2020年)の8月,騎手3名(佐藤友則騎手,山下雅之騎手,島崎和也騎手)と調教師1名(尾島徹調教師)が免許を更新しないという「事件」が起こりました(岐阜日報)。金沢で無く岐阜から火の手が上がったか,という感じではありますが,原因について本日(2020年10月10日)時点で明確な説明は無し。一般には,「笠松の馬券を購入していた」という説が有力なようです。馬券購入からもう一歩進んだ疑惑を提示されている方もおられます。
 まあ,旅行記にその疑惑は関係ありませんが,この日見た「所属騎手一覧表」のままの騎手一覧を見る日はもう来ないのだろうな,と思うと,ちょっと感慨深くなりますね。本当にちょっとだけですが。

 ちなみに,あらためて前回の笠松訪問時の記録を見ていたら,「6レースで落馬が発生した馬が伊藤厩舎馬で,尾島騎手になったと言うことは勝負掛かりの可能性ありという予想が多かった」というようなことを書いています。今となっては,「尾島元騎手が勝負掛かりっぽい馬で落馬」とかいうと余計な妄想が働いてしまいますが,エインシンピンキーはこれがラストランになってしまったようですし,尾島元騎手に怪我がなくてよかった,程度に考えておくのがよさそうです。

競馬東海 この一覧から4人消えるのか…… 本日のイベント案内 現場で配布されたもの
小学校の配布物を思い出す印刷
所属騎手一覧表
ここから3人消えた…
ここには関本騎手がいる

 5レース。1着賞金24万円です。4番のタグヤに乗っているのは佐藤騎手。まさかこの日が最後になるなんてことは考えもしなかったので,写真的には当然注目してません。

5R サラ系C29組 (サラブレッド系 一般 定量)
1 7 ランランディザイア 笠松 牝 4 54.0 水野翔 加藤幸 412 1:30:1 39.4 1
2 2 キーフェイス 笠松 牝 4 54.0 松本剛 加藤幸 446 1:30:5 40.0 3
3 3 マンジェリーナ 笠松 牝 4 54.0 大塚研 川嶋弘 457 1:31:0 2 1/2 39.5 5
4 8 キャルグリーン 笠松 牝 4 54.0 池田敏 湯前良 444 1:31:0 アタマ 39.9 4
5 4 タグヤ 笠松 牡 4 56.0 佐藤友 湯前良 404 1:31:4 40.1 6
6 1 サルメノヒメ 笠松 牝 4 54.0 藤原幹 後藤佑 481 1:32:6 41.3 2
7 5 トーセンパヒューム 笠松 牝 4 54.0 森島貴 栗本陽 459 1:32:7 1/2 40.5 8
8 6 ブルベアコローレ 笠松 牡 4 56.0 大原浩 藤田正 487 1:33:1 42.3 7

 そんなわけで,関本騎手もいないし,ぼーっと見学。馬券は外れ。レース後は適当につまみ食い。


 6レース。みなさんお待ちかね,関本騎手の登場です。7番ケープフィア。調教師は免許不更新の尾島調教師です。免許不更新騎手だと山下騎手が3番のジュディスに乗っております。馬券的にはもちろん関本騎手を外して買います。まあ,ここに来られている関本玲花おじさんたちも,ここに来られていないでネット投票している関本玲花おじさんたちも単勝メインでしょうから,私が買ってる券種に影響が出てるかは不明ですが。で,これで馬券が当たったら自慢できるんですが,外れてるからどうしようもないですね。

6R サラ系C2 8組 (サラブレッド系 一般 定量)
1 1 カシマエンペラー 笠松 牡 4 56.0 東川公 後藤正 489 1:29:5 40.0 7
2 5 リックソダネー 笠松 牝 4 54.0 吉井友 森山英 424 1:29:5 ハナ 39.0 5
3 4 キュートアクトレス 笠松 牝 4 54.0 渡邊竜 川嶋弘 398 1:29:6 3/4 39.5 1
4 3 ジュディス 笠松 牝 4 54.0 山下雅 川嶋弘 505 1:30:5 40.4 4
5 2 ニシノルックミー 笠松 牝 4 54.0 向山牧 後藤正 493 1:31:0 21/2 41.2 2
6 8 サンメドフォード 笠松 牝 4 54.0 池田敏 栗本陽 450 1:31:0 クビ 39.7 6
7 7 ケープフィア 笠松 牝 4 50.0 ★関本玲 尾島徹 454 1:31:3 1 1/2 41.5 3
8 6 サクラトップロマン 笠松 牝 5 54.0 大原浩 藤田正 450 1:33:4 大差 41.8 8


騎手整列~礼
写真のタイミングもありますが
深々と礼をしていると印象がよくなってしまうのが
昭和体育会系脳なのであります
1周目 ケープフィアが外目を走ってファンサービス
続・ケープフィアと関本玲花 1コーナーへ 最後のたたき合いは内のカシマエンペラーがハナ差先着して勝利
キュートアクトレス ジュディスと山下騎手 サンメドフォード ケープフィアと関本玲花 サクラトップロマン


 続いて,7レース。こちらにも関本騎手が騎乗します。この日はこれが最後の騎乗。デルマシャンゼリゼ。いかにも中央で登録してたっぽい名前ですね。
 

 ちなみに,本日のメインイベントがおこなわれるウィナーズサークル前には7レースの前から関本玲花おじさんたちが大勢陣取っておられました。


 そんなわけで,メンバー。免許不更新組はいませんね。

サラ系C27組 (サラブレッド系 一般 定量)
1 5 ジーガスリッド 笠松 牡 4 56.0 水野翔 笹野博 490 1:30:1 38.8 3
2 2 ストレイトスタイル 笠松 牝 4 54.0 藤原幹 後藤佑 406 1:30:3 38.7 2
3 3 キャッチザクラウン 笠松 牡 5 56.0 東川公 後藤正 470 1:30:9 39.8 4
4 1 デルマシャンゼリゼ 笠松 牝 4 50.0 ★関本玲 湯前良 466 1:31:0 1/2 38.7 6
5 7 ヒリーズサン 笠松 牝 4 54.0 松本剛 伊藤強 430 1:31:3 1 1/2 39.5 5
6 4 ランスフォード 笠松 牝 4 54.0 岡部誠 栗本陽 447 1:31:6 1 1/2 40.0 1
7 6 ソラタカク 笠松 牡 4 56.0 筒井勇 田口輝 397 1:32:4 40.1 7

整列~礼 1周目
1周目 2周目
ジーガスリッド ストレイトスタイル デルマシャンゼリゼは4着

 というわけで,関本騎手は馬券圏内に入ること無くこの日の予定終了。
 そして,関本玲花おじさんお待ちかね,関本玲花騎手期間限定騎乗歓迎セレモニーです。誰かがこの日の様子をきっちりと録画してアップするだろうと思ってたら,動画が見つからない。なので,参考までにこちらをアップ。なお,当日の質疑応答は,笠松のページにアップされています。
 まだまだ若い身なりで,こうして1人で笠松までやってきて(過去に来たこともあるようですが),おじさんたちに囲まれて騎手をやるってのは大変だよなあ。是非とも頑張ってもらいたいものです。笠松の騎手会も,ある意味食い扶持が減るわけですが,あたたかく迎え入れてるようで,このあたりは吉井騎手会長はじめ騎手会の雰囲気のよさなんでしょう。まさかこの半年後に免許不更新事件が起きるなんて,このときは誰も思ってなかったものな。左右にいたのが吉井騎手と水野騎手でよかったですね。
 で,インタビュー後は関本騎手から関本玲花おじさんに花を渡して(自分は,道ばたに咲く花はともかくこういう花に興味がなさ過ぎて,みんなもらってどうするんだろう,という気持ちが先行してしまいます。競馬場に来る人も案外花とか好きなんだな。),一人一人にサインをして,終了です。おそらく,その場でサインを求めた人全員にサインされてたと思います。このあたりはこのあとに騎乗予定がなかったからこそなせる技で,よかったのではないかと。ちなみに,私はサインもらってません。

大勢の関本玲花おじさんたちが
ウィナーズサークルを囲みます
主役登場 吉井友彦騎手と水野翔騎手 緊張の面持ち セレモニー開始 同じ勝負服の水野騎手 インタビュー開始
花束贈呈 花を見る表情なんかは,さすが女性だな,と思うところ。中に脅迫状が隠されていた可能性もありますが。
記念撮影 せっかくもらった花束ですが,
ファンの皆様に手渡しでプレゼント
後ろの水野騎手がヒマそうです
花の贈呈

 てことで,メインイベントが終わったので,あとは惰性で馬券を外して,この日は終了です。楽天競馬の履歴を見る限り,この日は馬券全滅してますね。

スタンド上部階 上からの眺め 上からの眺めその2 みんな大好き
笠松の馬場整備車
ウイニングポスト
中京圏メタボの元,串揚げ 両スタンドの様子
屋根のボロボロさがなんともいえませんが,なんともならんのでしょうね
コース脇からの眺め
スタンドとスタンド前 前回は「写真撮影にどうぞ」という案内があった
フェンスの空きスペースですが,案内が無くなってます
お立ち台も無くなっており,
朽ちたベンチだけが残されております。
危険だから撤去したらいいのに,と思うけれど
粗大ゴミを出す予算も無いのでしょうね……
スターター
8レーススタート 8レース最終コーナー
9レース,最後の争い

 というわけで,力尽きたので帰ることにします。前回は競馬場の回りをあちこち散策しましたが,今回は大人しく駅に直行です。お疲れ様でした。

さらば笠松競馬場,さらば暴力団&ノミヤ 3コーナーの土手からの眺め。コロナ禍で入場規制されてた時期には,ここから観戦する人はいたんでしょうか?

 駅売店ではオグリキャップ最中を購入。昭和生まれの自分にとってはオグリキャップは身近な馬ですが(現役時代は知らんけど),令和になった今,オグリキャップって果たしてどこまで集客力あるんですかね。アンカツ饅頭とかを売りに出すよりは効果あるだろうけれど。

笠松駅 駅売店 オグリキャップ最中

 最中といえば,丁度前年のM-1グランプリでミルクボーイがネタにして優勝しました。そんな最中ですが,「おかしの組事務所」があった場合,オグリキャップ最中は果たしてどこに配置されることになるのでしょうかね。
 それはそれとして,オグリキャップ最中のパッケージ。黒帽子の2枠3番です。青っぽい胴体に赤い腕,そして2枠3番というとオグリキャップではなくライスシャワーを思い浮かべてしまいます(馬体の色は違うけど)。このオグリキャップが2枠3番に入ったのはホーリックスのジャパンカップのみで,東京なので左回りのはずです。この最中は果たしてどこの競馬場で走るオグリキャップをイメージして作られたのでしょうかね?

 というわけで,弾丸旅行でしたが,お疲れ様でした。

アクアトト


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