ウメノジョウナン

 本日ラストは城南宮。こちらは梅の名所として有名です。
 アクセスは竹田駅からバス。京都にも竹田があるんですね。田舎者には知らない地名ばかりです。


1 摂社

 城南宮の石鳥居が現れました。
 進んでいくと、まずは摂社が現れます。真幡寸神社と芹川天満宮。真幡寸神社は「まはたき」と読むようです。まはた、までは読めますが、最後の「き」がどこからどうなっているのかが分かりません。芹川天満宮の脇に「唐渡天満宮」という社号標が立っている理由はホームページでも解説されており、「鎌倉時代に禅宗の僧侶の間に起った、菅原道真が宋に渡り禅を修めたという渡唐天神の信仰を物語っています」とのことで、

鳥居 真幡寸神社 芹川天満宮 植木市開催中

2 城南宮にお参り

 そして、城南宮に参拝です。こちらも拝殿が独立して存在します。城南宮は酒の神社ではないので、拝殿の配置に酒は関係ないのか。

ご由緒 鳥居 神輿舎 拝殿 拝所〜本殿 拝所から拝殿を振り返る

 なお、ここの鳥居と脇にあるしだれ梅をセットで撮る構図がオススメ撮影スポットとされているようですが(パンフレット参照)、私の能力には限界がありました。



3 神苑へ

 いよいよ神苑へ入っていきます。
 とりあえずパンフレットを確認。


 ここの神苑も見た目以上に広々としており、城南宮の本殿をぐるっと回るような構造になっております。回る方向は右回りで、左回りだった梅宮大社とは逆回りですが、おおよその構造は似ております。ホームページの解説によると、「昭和の小堀遠州」と呼ばれた中根金作氏の作庭によるものとのことです。昭和の小堀遠州なだけあって、かの有名な足立美術館庭園や、私も以前見た二条城清流園なども作庭されているようです。いやはや、素晴らしい。

4 春の山

 まずは春の山から。この築山は、鳥羽離宮の遺構の1つとのことで、歴史的な価値もあるようです。
 歴史的な価値はさておくとして、目の前にしだれ梅が一面に広がっている姿が飛び込んできました。これは凄い。これまでに見たことの無いレベルの景色が広がっています。これは凄い。
 いやほんと、青谷梅林や梅宮大社には別の価値があるんでしょうが、今回の旅行で一番よかった場所は、ここです。というか、これまで見てきた梅園の中で最も印象的だったと言ってもいいかもしれない。いやもちろん、小石川後楽園の梅林はそれはそれで良さがあるんだけど。


 中には川も流れており、川と梅林という組み合わせも。これは見たことがあるようで、新鮮。いやはや素晴らしい。


 本当に、しだれ梅と、こぼれて芝の上に広がる梅の花びらが素晴らしい。梅のシャワーとはこのことであります。
 ただ、残念、というか完全に自業自得なんですが、訪問したのが遅い時間だったので、ちょっと暗くなってしまいました。まあ、それまでに見てきた場所もそれぞれに見所が多かったからこれは仕方がない。


5 椿

 パンフレットでも案内されているのが、「しだれ梅と落ち椿」。苔の上に椿の花が落ちている姿はそれ単体でも非常に美しいんですが、そのバックにしだれ梅があるというのは斬新です。


皆さんこんな感じに撮影
梅がない苔と椿の姿だけでも美しい 加茂本阿弥 日光(紅唐子)
有楽(太郎冠者) 蝦夷錦

6 平安の庭へ

 椿ゾーンを抜け、平安の庭へと進んでいきます。

ご神木かな こんな道を進んでいきます 小川
紅梅

 そして、池泉回遊式庭園であるところの、平安の庭。ホームページの解説によれば、その名の通り、「寝殿造りの庭をモデルにした」とのことで、「寝殿造りを模した神楽殿から木々の影を写す池に続きます。」とのことです。ここで曲水の宴が開かれたりもしているようです。
 ただまあ、ほかの平安の庭に比べるとちょっと平安感は薄いかな、という印象。浄土思想などを考える、というよりも、綺麗な池泉回遊式庭園だな、という感じです。池もそうですが、川の流れがいいですね。
 それにしても、ついさっきまで華やかな梅のシャワーの中にいたはずなのに、気付いたら緑と池の庭園の中にいるのは非常に不思議であります。


 そして、苔庭が続きます。苔庭を流れる曲水のまわりで、曲水の宴が開かれるとのこと。さきほどの松尾大社もそうでしたが、京都は曲水が好きなんだなあ。
 ちなみに、「鈎葉庭杉苔」で検索してもヒットするのはこの城南宮の話ばかりです。正式な学名はなんなんだろうか。


7 室町の庭

 室町の庭へと続きます。
 正直なところ、「室町の庭園」と言われたときにどんなものか、全く分からなかったんですが、どうも枯山水などの様式が広まったのが室町時代のようです。とはいえ、この室町の庭も先ほどと同様に池泉回遊式です。確かに教科書で見る金閣寺(鹿苑寺)の絵も池と金閣です。寺院庭園は禅宗の広がりに影響を受けているのは間違いないでしょうが、影響を受けた結果どうなるのかは結局よく分からないのでありました。ただ、茶室や茶道具があるのはなんとなく室町以降っぽさを感じますね。
 さきほどの平安の庭には梅がありませんでしたが、ここにはちょっとだけ梅の木があります。白と赤の梅の花がいいアクセントになっております。


8 桃山の庭

 そして、桃山の庭です。桃の山があるという意味なのか、桃山時代の意味なのか……と、解説を見ると、後者だと分かります。ただ、桃山時代なんて極めて短い時期ですし、あくまで雰囲気なのでしょう。
 こちらは枯山水庭園で、広がる芝生が大海原、石が沿岸の島々をあらわしているとのこと。大陸を目指す秀吉さんの気分になれますね。
 そして、印象的なのが立派な赤松。


9 城南離宮の庭

 城南の地が最も華やかであった離宮時代の様子城南宮の一帯が最も華やかであった平安時代後期の様子を表す枯山水の庭園を表す枯山水庭園、とのことです。
 残念ながら私の想像力ではそのときの絵は浮かんできません……。


10 鳥羽伏見の戦い跡地

 田舎者ゆえ、京都にある様々な土地が実際にどこにあるのか、ぶっちゃけ理解していません。今回もGoogleさんが私をここに運んできているのでJR京都駅からみて南にいるのは分かっているものの、真南なのか南東なのか南西なのかすら分かっていません。もちろん、距離感もありません。
 そして、鳥羽伏見の戦い。伏見というのは、競馬場に行くための伏見桃山と桃山御陵前の乗換駅という認識はあり、そこに鳥羽伏見の戦いの銃痕があることも認知はしております。ただ、鳥羽となるとまったくどこか分かりませんでした。……このあたりだったんですね。ちょっと真面目に勉強してみたいところだけれど、なかなかチャンスがないんだよなあ。関ヶ原や大阪の神南かだと何回も布陣図を見た記憶あるけど、鳥羽伏見はあまり見覚えがない。


11 西本願寺と龍谷大学とおでん

 さて、再び友人らと合流し、おでんを食べに行こうという話になったのですが、最初に行ったときは満員だったため、ちょっと時間を潰すことに。というわけで、西本願寺の唐門を見に行ったわけですが、残念ながら工事中。
 これまた京都の地理と歴史を全く理解してないんですが、どうも龍谷大学と西本願寺というのはまさに同居している関係のようで、というか歴史的に見ても西本願寺の教育施設が大学に発展して龍谷大学になったようで、この2つはセットです。てことで、とりあえず外観を眺めます。

西本願寺。国宝唐門は工事中 龍谷大学

 そして、紹介していただいたのが島原蛸松というおでん屋さん。酒を飲まないこともあって、おでん屋さんというものにはほとんど縁が無く、多分高松時代に友人と何回かおでん屋台に行った程度です。てなわけで、こうして友人におでん屋さんにお誘いいただけるのは本当にありがたい限り。非常にアットホームなお店でして、こんなところに下戸が一人で入っていけるはずもなく、お誘いいただかなければ何万年経っても行かなかったと思われます。


 そんなわけで、ごちそうさまでした。
 私はこのままの勢いで東京に戻ったのでありました。

 今回はウメ(とウマ)を見る旅だったのですが、自分一人では絶対に行かないであろう場所にいくつも連れて行っていただき、本当にありがたい限りでした。
 そして、城南宮のウメは素晴らしい。いやあ、いいものを見られました。ここに関しては、また行きたいと心から思える場所であります。


ウメノパインテール



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