Our Heart Together

1.COVID-19と浦和

 2020年、世界中を襲ったCOVID-19騒動。不要不急の外出は自粛となり、世の中に役に立たない者の存在が明確化されました。
 そして、不要不急どころか世間に害悪しかもたらさないことで知られる我らが浦和レッドダイヤモンズは当然のように活動自粛の対象となり、またJリーグも同様に第1節を終えたのち、試合は延期措置がとられることとなりました。
 そして、世間に害悪しかもたらさない我らが浦和レッズは、ONE HEART MATCHについてリリースをするにあたり、「浦和レッズは、唯一『無観客試合』を経験しているクラブです。」と書き、清水側のみならず関係各所から集中砲火を浴びることとなりました。リリースにはそのあたりの訂正も入っております。元々の記事自体はなぜ誰も気付かなかったのかというレベルの酷いものでしたが、しれっと書き換えずに今なお訂正を残しているのは非常に良いことだと思います。


2月25日 Jリーグ公式戦延期について

6月15日 シーズン再開後の試合日程について

6月18日 『ONE HEART MATCH』

7月4日 明治安田生命J1リーグ 第2節 vs 横浜F・マリノス(ONE HEART MATCH)試合情報

 なお、このころちょっとあったのが横断幕の是非。横断幕にウイルスがついてスタジアム内にウイルスが持ち込まれる、等の懸念があったために、最終的に横断幕掲出禁止

6月12日 スタジアムで観戦いただけない試合時の横断幕掲出に関して

6月16日 ファン・サポーターのみなさまへ

 6月12日にJリーグから禁止の通知が出て、それに対して浦和が反対意見を出した、という流れです。
 参考までに、ドメサカブログ→Jリーグ村井チェアマン、横断幕問題について「決まったことはリスペクトして対応してほしい」 浦和レッズ立花社長は謝罪

 関係ないですが、この頃のリリースを見ていたら、

6月25日 流通経済大学 伊藤敦樹選手 2021シーズン新加入内定のお知らせ

というのも出ていました。これを書いている2024年12月には、既に伊藤は24年シーズンのど真ん中にベルギーゲントに移籍しており、伊藤が浦和に入ってくるリリースはこんな時期だったのか、と感慨深く思ってしまったのでした。

 そんなこんなで、注目された浦和の再開初戦。無観客で開催されたこの試合でありますが、この日はスタンドが真っ赤に染め上げられ、ビジュアルが作り上げられておりました。
 7月4日浦和vs横浜F
 この試合で掲げられたタオルマフラーは、サポーターが注文したもので、後日送られてまいりました。

翌日の新聞1面 送られてきたタオマフ

 続く7月8日の仙台戦も無観客で行われました。
 7月8日仙台vs浦和

 という感じで無観客試合が続き、いよいよやってきました、有観客試合。
 鹿島戦、FC東京戦、柏レイソル戦、横浜FC戦と4試合こなして、2勝2敗。鹿島に勝つという浦和サポ大歓喜の試合があったと思えば、FC東京に0−2、柏に0−4と絶望的な試合も。

 ちなみに、私は7月19日に京都サンガvs愛媛FC@京都に行っており、Jリーグ復帰はそこからとなりました。

2.2020年8月1日 浦和vs清水

 そして、仕事の都合をつけて自分がようやく浦和の試合に行けるようになったのが8月1日清水戦。
 バックアッパー5500円。値段なんて気にしてられません。

 まずは、浦和美園から埼スタまでの道。5000人というと、埼スタだととんでもなく少なく感じますが人がいるといえばいる感じですね。心なしか、ユニフォームを着ている人が少なめに感じはしました。

試合日とは思えない
すかすかな浦和美園駅
ラビたま駅長は
裏にいるようです
駅回りの様子
バスはお休みだったと思う
歩行者専用道路。WE ARE REDSの幕は張られていましたが、サポーターずくラブや年ごとのビジュアルの幕はありませんでした
道を渡った後の歩行者専用道路。
ドラクエウォークの地図データがGoogleから変わったことで、実はこの部分が暗渠だということを知りました

 そんなわけで、敷地内に到着。ここにくると、人が少ないのが分かりやすいな。
 このころの入場は、とりあえず消毒して体温を測って、という流れだったかと思います。体温計、結局引っかかってる人を見た記憶がないのだけれど、実際のところどこまで正確に測れていたのでしょうか。ワクチンの副作用で熱が出てるときに近くの店で食事するかどうか迷ったのを覚えています。

南広場。広いだけに人が少ないのがよく分かります。試合の日にスタジアム側撮って人が写らないというのはなかなかない
北へ 北広場 入場口

 で、スタンドへ。この頃私は南ゴール裏を主な根城としており、たまに北へ行く程度でした。バックアッパーに入ったのは下手したら初めてのことだったかもしれません。とりあえず、生き方が分からずに軽く迷子になりました。

横断幕が禁止されていて
寂しい雰囲気
コンコースも寂しい 行き方が分からず、中に入った図
使わせてくれなかったと思われます 通常売店は閉じられており、こんな感じで営業 ビジネスクラブ 間違いに気付いて一旦外へ
エスカレーターでのぼっていきます 振り返っても人がいない チケット

 さて。この日もスタジアムは赤く染まっておりました。座席はソーシャルディスタンスということでかなりすかすかなのですが、空席には赤いビニールシートがかかっております。埼スタは公式6万3700席。このうち5000席が使われているとして、少なくとも5万席にこの赤いシートをかぶせていただいたのだと思います。いやはや、とんでもない労力で、本当に頭が下がります。

スタンドへ出る直前 座席 座席の様子 こんな感じにビニールが
かぶせられておりました
ピッチを見下ろす
この赤い空間をつくるために
どれだけの苦労があったのか
売店と戦利品。仕出しのお店から仕入れてたようです 注意事項
浦和サポはよく読むように
この日の試合 ONE HEART TOGETHER

 そして、ウォーミングアップのお時間。西川と福島が出てきました。この頃はまだ福島だったのか。


 そして、フィールドプレイヤーも出てきました。
 そして、選手個人のコメントはこのコロナ禍でもありました。デンちゃんて2020年加入だったのか。オリンピックが吹っ飛んで大変だったな。

清水も出てきた
トレーニングウェアは
こんな色だったのか
デン 関根 エヴェルトン レオナルド 槇野
山中 西川 あらためて引いた図 だんだん暗くなってきた メインアッパーは空席が目立つ 浦和対清水

 そして、選手入場。
 気になったのは写真撮影。あとで円陣組んだりして思いっきり密接するんだから、ここだけ距離をとっても意味がないような気がします。まあ、対外的に出す写真だから頑張ってますアピールなのかもしれない。

入場 整列 写真撮影 コイントス デンがやる気です
西川がなにか言ってるように見える 健勇がマイペース 円陣 散らばります 浦和ゴール裏

 そして、キックオフ。
 この時点ではまだ拍手応援序盤で、そこまで拍手の種類も多くなかったと記憶しています。もともとハバネラという拍手だけの応援スタイルを持っていた浦和は強いなと思った記憶もあります。

試合開始 両チームスタメン 清水が絶好の位置からのFK 髪を気にする健勇
FKの立ち位置で色々な駆け引き
CK対応を上から眺める
やはり髪を気にする健勇 CK対応
給水タイム 前半終了と途中経過

 前半はかなり清水優勢で、浦和はなんとかしのぎきった、という感じでした。

後半になって柴戸投入 円陣 散らばります
汰木に代わって荻原

 そんななか。54分にレオナルドがゴール!
 
目立つ槇野 喜ぶレオ
煽るレオ
喜ぶレオ
給水タイム 1人だけ給水 浦和側の給水タイム
山中砲
荒ぶる組長

 なんとかしのぎきって先制しただけに、なんとかこのまま押し切りたかったのですが……
 86分、清水に同点にされて、試合は1−1で終了。悔しい。
 この日の浦和公式の結果ページ

4237人でした 1−1 浦和の方が整列が早かった あらためて、
One Heart Together
撤収作業
整列 西川のお辞儀が深い 拳をあげる西川 西川と山中

 あたりまえですが、せっかく綺麗に並べて赤いビニールシートはすべて回収です。せっかく並べたんだからそのままに、というわけにはいきません。
 いやほんと、これ、並べた人本当にお疲れ様です。頭が下がるなんて簡単な言葉では言い表せないです。本当にありがとうございます。

お疲れ様でした 試合終了直後とは思えない人の量

3.2020年8月9日 浦和レッズレディースvsセレッソ大阪堺レディース

 8月1日から約1週間。私は駒場に向かいました。
 なでしこリーグ第1部、浦和レッズレディースvsセレッソ大阪堺レディースの試合であります。

 私が浦和に興味を持ち始めたときは、自分がまだ右も左も分からない学生だったこともあり、駒場のチケットというのは完全なプラチナチケットで、Jリーグのチケットなんて到底手に入りませんでした。もちろん、自分が受験やらなんやらかんやらで忙しかったのもありますし、特に埼玉方面は浦和競馬場にはそこそこ出入りしていたものの(数年連続で浦和記念を見に行ったりしてたはず)、駒場は縁遠い場所でした。
 どこかに書いた気がしますが、私が初めて駒場に行ったのは、2003年ナビスコ準決勝清水戦。ナビスコならばなんとかチケットが手に入ったのでした(そして、決勝はチケットを買えずに優勝の瞬間は国立近くのスポーツバーで見て、試合後に国立にちょっと入った)。

 で、なにゆえいまさらレディースの試合を見に行こうと思ったかというと、単にコロナ禍のイベント抑制時期で暇だったからです。極めて消極的な理由で本当に申し訳ない限りなのですが、でも実際そうなのだから嘘を言うわけにはいきません。レディースの選手というと、2018年の大納会でちょっとお見かけした記憶がある程度です。

 そんな理由で向かった駒場ですが、自分の中で駒場というのは「行きたくてもなかなか行けなかった場所」であり、正直行くだけで緊張するし、男子だろうか女子だろうか、「駒場の試合を見られる」というのはなんともいえない、特別な気持ちになるものであります。

浦和駅前
女子戦なので、バス待ちも少ない
人も少ない
けれど、埼スタとも
あまり変わらない気がする
浦和がネーミングライツを買ってるので
スタンドに浦和レッズのマークがあります

 駒場は久々すぎて、バスをおりて、どう進むか迷ったりもしましたが、まあ気にしないこととします。
 広場にスタグルも出ていないので、そのまま場内へ。

チケット 入場口へ 通路 売店営業中

 久々すぎる駒場。嬉しくなってあちこち撮影。

座席からピッチを撮影 座席の様子 バック側には幕
トイレ工事中 通路 トイレ。まだまだソーシャルティスタンスの時代でした スタジアム内は禁煙

 で、ウォーミングアップ開始。

浦和vsセレッソ 熱中症に注意
レディアが仕事してます
セレッソの選手が出てきました スプリンクラータイム ボールパーソンの皆さん
浦和の選手がピッチ内へ アップ中 左、誰かと思ったら長船さんか

 本日の注意事項。これを書いているのは2025年1月ですが、数年前は本当に大変な状態だったんだな、と、あらためて思わされます。
 また、レディースの試合はマスコットがどんどん出てくるということも学びました。

耐震構造です マスクをつけましょう! ソーシャルティスタンス ビジター席はありません 統一応援ルール

 そして、選手紹介です。このころはまだ動画撮ったりはしてませんでした。

浦和vsセレッソ セレッソ大阪堺レディース 浦和レッズレディース
控えの写真撮り損ねた
審判団

 そして、選手入場。男子と異なり、整列時も距離を開けています。写真撮影はもちろん距離をとります。
 男子同様、その後普通に円陣を組んでしまうので、果たしてこの行動にいかなる意味があるのか、もちろん1mmでも0.1%でもリスクを減らしたい、という思いからのことだとは思うのですが、それにしてもこれでよかったのだろうか。

整列&挨拶 写真撮影 準備中 円陣

 試合内容はもちろん覚えてません。チャント拍手自体は男子と変わってなかったのは覚えております。
 残された写真からいくつか。前半18分にセレッソが先制。

両チームスタメン 猶本がいないのでCKは塩越 給水タイム レディースは給水時の広告なし
給水中 セレッソのGKは戻らず おっさんがまた塩越を撮ってます

 そんなわけでハーフタイムからの後半。

0−1で前半終了 あらためて、熱中症に注意 選手入場 円陣を 後半開始
交替した栗島 ベンチから応援 給水タイム 遠藤はこのころ17番でした
水を浴びる水谷 塩越 清家 試合再開

 結局、浦和は攻めきれず、0−1のまま試合終了。浦和の結果ページコメントページ。入場者数は1191人だったようですね。トップチームの4分の1と考えればかなり優秀、というか、この時点ではやはり試合観戦に行ける人が限られていたのだろうな。

0−1で敗戦 整列と挨拶 スタンドに挨拶
Urawa Reds Ladies 試合後の後片付けも選手がやります 浦和駅前。明るさ調整に苦しんでいた図

 てなわけで、初めてレディースの試合を生観戦したのでした。ピッチが広すぎてどうなのかというなのか、という意見もあったりしますが、個人的にはそれよりも、良くも悪くも出てくるプレーが予想の範囲内であることが多く、またボールスピードも男子ほど速くないので、素人的にはプレーに頭がついていきやすい、ということでした。その意味で、試合展開とかを予想しながら見る分には非常に楽しいと思ったのでありました。

 なでしこリーグの試合は、もうちょっと見に行くことになります。コロナ禍で暇になったのは非常に残念でしたが、こうして新しいカテゴリのスポーツと出会えたのはいい経験にもなりました。



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