久々の初めて〜milet LIVE TOUR 2021 SEVENTH HEAVEN

 場所はうつって神戸です。神戸は友人の結婚式に関連して訪れたことがあるのは間違いなく、また兵庫県美に行ったこともあります。それ以外にもここで友人に会ったことがある気がするので、神戸まわりは何回か歩いているはずです。半端に歴史を囓ることを趣味としている者としては、ここはやはり大輪田泊のある場所でして、清盛が視聴率爆死したり県知事の絵が汚い発言で揉めたりしたのは本当に残念でした。そういえば、四国在住時に阪神競馬場に行くときは夜行で神戸発着、というのを何回か経験した気がします。

 さて。この日の目的地は神戸国際会館こくさいホール2回も国際を連呼しなくてもいいんじゃないかと思うところですが、2つめの「こくさい」はひらがななので、もしかしたら2つめは「国際」でなく「国債」なのかもしれません。
 そこでおこなわれるのは、miletさんのライブ、SEVENTH HEAVENの神戸公演であります。東京でもやってるのになにゆえ神戸なのか、というと、東京は当たらないだろうから申し込むことすら放棄し、なんとなくチケットが取れそう+自分の予定が開いている日を選んだという大変情けない結果によるものであります。
 なお、基本的に狭く深くのオタク気質の私が、織田哲郎さんとまったく関係が無いところから流れ着いたライブに行くのはかなり珍しいことです(田村直美さんは織田さん→北島さん→Pearl、の流れ)。前年末の紅白で知った、というザ・ニワカな出会い方をしており、おそらくコロナウイルスの流行がなければ2020年末に紅白なんて見ていなかったでしょうから、COVID-19があったからこそ出会えた方であるということができます。なんという出会いでしょうか。運命を感じます。
 とはいえ、正直、このライブの時点ではそこまで聞き込んでいるわけでもなく、一番記憶にあるのがニワカによるニワカのための曲、”us”であったりしておりました。

 皆様ご承知の通り、miletさんはこのあと2021年の東京オリンピック閉会式にサプライズ登場、2022年北京オリンピックのNHKテーマソングに大抜擢、とソニーさんが全力を賭けてごり押しすることになります。京都は京セラでできていましたが、世の中はなんだかんだといってソニーが覇権を握っているのであります。

 いやあ、それにしても、最近は「この歌手のライブに行くのは初めて!」という経験をしていなかったので、結構わくわくドキドキです。40オーバーにして「わくわくドキドキ」という言葉を使うとは思わなかった、といいたいところなんですが、そもそも令和のナウなヤングは「わくわくドキドキ」などという言葉を使うのでしょうか。

 そんなこんなで、神戸三宮に到着です。
 神戸はアウェイの地ですので、どうやって国際会館まで歩いて行けばいいのか若干迷いましたが、無事たどり着きました。なんとか、事前物販にも間に合い、サイン権付きCDをゲット(ニワカなので当然アルバムは買ってなかった)。ちょっと時間を潰して、入場となります。

物販コーナー 地下街の土産物屋では
なぜかうなぎパイが推されてました
エスカレーターで入場

 まずはセットリスト。当然曲名なんて半分くらいしか覚えていないので、情報はLive Fansに依拠しております。

Again and Again
Diving Board
航海前夜
Who I Am
inside you
Dome
Fire Arrow
Waterfall
checkmate
One Touch
Wake Me Up
Prover
Somebody
On the Edge
us
Fine Line
You & I

アンコール
Ordinary days
レッドネオン
Grab the air

 Grab the airはいかにもライブのラストのための曲です、という感じの曲だったので、狙ってるな、というのが分かって非常によかった。
 その他、生でもCDとの差で違和感に包まれる、なんてこともなく、素晴らしいライブでした。miletさんも真面目さよりも楽しさを前面に出してくるタイプの歌手なので、とても心地よいです。コロナもあってホールクラスのライブ経験がそんなに多いわけでもないでしょうが、本当に素晴らしかったです。

 で、こういうライブにあまり行ってない歌手のライブでは、「CDでははまらなかったけれどライブでその良さに気付いた曲」というのがあるんですが(自分的田村直美さんのSilver spoon枠)、今回そこにはまったのがcheckmateでした。いやあ、これライブ映えするかっこいい曲ですわ。こういう出会いがあるからライブは最高です。

 てなわけで、久々に「初めてのライブ」を経験できたのは本当によかった。今回のパンデミックの影響でなかなかライブも厳しいですが、そんな中でもこうして新しいアーティストに出会えて、素晴らしいLIVEに立ち会えたのは本当によかった。これを書いている2022年3月末時点で、miletさんの2022年のライブがコロナで飛んでおり(例によって東京公演でなく名古屋公演のチケットを持っていた)、名古屋は無理なので東京に空きが出るかどきがムネムネしているところであります。はてさて、どうなるでしょうか……。

インスタ映えコーナーがないので
これでお茶を濁す人が多かった
国際会館の様子 初めての電子チケット 新神戸

 ところで”Seventh heaven”ってどういう意味か、私は当然知りませんでした。織田信長でおなじみの第六天魔王的な何かかと思ったら(実際にユダヤ教の第七天国的な意味があるらしい)、「至福のとき」という意味があるらしいです。英語に詳しい歌手のライブに行くと英語の勉強にもなるのです。

京都競馬場2021

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