出世した浜松

 天守曲輪に上がってきました。とにかく人が多い。月曜なんだけどな。COVID-19の抑圧から皆さんが解放されつつあるのでしょうね。

天守曲輪の石塁と土塀

 天守閣が気になるのですが、まずは埋門から入ってすぐの所にある石塁跡と土塀跡。
 石塁が幅広くなっているのもそうですが、地表面が江戸時代になってかさ上げされているのも興味深いですね。

解説板 埋み門からの出口と井戸 石塁と土塀方向

天守曲輪と新たに発見された櫓跡

 天守曲輪の解説を眺め見つつ、南東方向へ。解説板右上の絵図はかなり簡略されたものですね。


 すると、新たに発見された櫓跡の解説。いかにも櫓がありそうな場所なので、跡を発見した人は嬉しかったでしょうね。

新たに発見された櫓跡 みなさん櫓跡よりも
天守が気になっているご様子

 なお、実は前回行ったときになかった天守門が復元されておりました。あまりに堂々と当然のように立っているので、前回見たけど記憶から飛んでたのかと思いました。これはまたあとで。

天守

 そんなわけで、天守です。
 天守は1590年代、堀尾期につくられたもののその後いったん失われ、昭和33年に復興天守閣つくられて今に至っているようですね。あえて小さい天守にした理由は不明ですが、なんともアンバランスであります。堀尾期には今は入場口となっている付櫓がどんな具合だったのかが興味深いです。

天守台 野面積みについて 浜松城跡
復興天守閣 入場口

天守閣内部

 あたりまえといえばあたりまえですが、2010年からは城内の展示が大幅にリニューアルされておりました。リニューアル、といっても記憶しているのは天守内に井戸があったことくらいですが・・・

井戸への道 展示も明るい雰囲気に 井戸の中には例によって小銭がザクザク 復興天守はかなり小さいことが分かります

 そんなわけで、中を見ていきます。歴史的なものについてはおそらく浜松の博物館にあると思うので、もうちょっと一般的な展示や、浜松それ自体をアピールするような展示が多いです。

入場 1階の様子 記念撮影できます 三方ヶ原まわり
浜松城築城期の遠江 家康が過ごした浜松

 そして、浜松城の発展を視覚的に示す展示。先ほど解説板で見たものが分かりやすくなっています。ただ、混雑しているときにのんびりこれを見るのはなかなかにきついものがあるな。


 そして、発掘調査の結果の展示など。


 最上階。のんびり外を眺めます。

最上階の様子 西方向。埋門を見下ろすかたちになります
北方向
東方向。引間城・二の丸方向でもあります桜で隠れていますが、天守門、富士見櫓など盛りだくさんです
南方向。堀跡は上から見てもよく分かりません

 最後に近代の浜松城に関する展示。
 戦後の浜松城の絵図は大変興味深い。こんなところにロープウェーがかかってたのか。

近現代の浜松城 都市の顔としての浜松城 ロープウェイ! 1970年代の浜松城公園 こども博
シンプルな天守もナイス
浜松の絵図 明治30年代の鉄城閣と
昭和初期の天守台
鉄城閣入場券
昭和33年の再建記 浜松城再建期成同盟会 同盟会の印鑑類 再建募金箱 落成記念絵皿とチケット
ブループリント 幻の復興天守閣

天守曲輪の神社

 天守の北東側、天守門の北側に稲荷神社があります。せっかくなので参拝。ここまで来てる人はほとんどおりません。でも、前回も一応参拝しているようですね。行動に変化がありませんな。

天守北東側の石垣 赤い鳥居が目立ちます その奥には法華経の石碑 人形が佇んでおりました
天守 付櫓台 富士見櫓側〜二の丸方向

天守門

 天守を出て、天守門へ。上にも書きましたが、あまりに堂々と立っているため、前回これがなかったとは思えないような状態でした。再建されたのは2014年。
 中に入ることも出来ます。梁が立派で、よくぞこんな材木を、という感じです。天竜川の上流当たりから持ってきたのかな?
 天守門脇には立派な鏡石があります。浜松城はこれ以外は比較的小さめの石が多いので、かなり大きな石に見えますね。

解説板 天守門 天守と共通券で中へ
中の様子 梁が立派です 天守門の瓦 歴史ゾーンの整備事業 近世浜松城の構造
天守門の骨組みと名称 石落とし。いい感じにくぐってくる人の脳天を直撃できます
天守門から東・二の丸方向 天守門から外へ くぐっていきます
門下の排水口 天守門の礎石 排水口はこのあたりか? 礎石 門の天井
門と石垣 門脇の鏡石。天守門脇にだけ鏡石が設置される方式です
天守門を通して天守方向 天守曲輪石垣 パノラマ

富士見櫓台

 先程来、上から下から見えていた富士見櫓台へ。往時の位置関係やほかの建物との関係は正直よく分からないところがありますが、今の時代になってみると、この櫓は突出した位置にあり、非常に重要な櫓に見えますね。「名称の通り富士山への眺望を意識して建てられたと考えられる」ということで、平和な時代の櫓ですね。まあ、月見櫓よりも富士見櫓の方がご当地感があって良いですね。
 そして、ここから振り返って見る天守も非常に美しい。ちょっと桜が邪魔だけど。

富士見櫓台へ ここにあったのが富士見櫓 解説板 振り返ってみる天守

本丸

 そのまま下におりて、本丸に戻ります。ここには家康像。全く記憶にありませんでしたが、このあたりは前回も見ていたようです。

天守を見上げる 富士見櫓 若き日の徳川家康公 天守曲輪石垣

さらば浜松城

 てなわけで、浜松城に別れを告げます。2回目なのであまり期待せずに訪れましたが、前回から調査も展示も復元も大きく変わっていてよかったです(前回の記憶がほぼゼロだから色々と新鮮だったのも大きい)。

さらば家康 最後に天守方向 家康公お手植えのみかん 本丸南の空堀 このあたりに空堀があったはず

五社神社

 浜松駅に戻りがてら、五社神社。ここは前回も立ち寄った記憶があります。ようするに、行動に変化も進歩もないのです。

鳥居 パンフレット 由緒
光海霊神の碑 拝殿

オラレ浜松

 復興記念館は前回も立ち寄ったので今回はスルー。川口本陣跡は前回から引き続いて気付いて写真に残しておりますが、前回見かけた杉浦本陣跡は今回見つけられなかったようです。

復興記念館はスルー 川口本陣跡

 ぼーっと歩いていると、見覚えのある看板が見えてきました。ボートレースチケットショップ。ぱっと見何を売っているのか分からない謎の施設です。
 看板を見つけたので建物内に入ってみましたが、オラレへの道はなかなかに迷宮でした。なんとか到達。

見覚えのある看板が目に入りました オラレへの道 入口 中には有料席もあります こっちから入るのが正解
多摩川の場外をポチポチ 浜名湖は子供向けスペースつくったようです 大人向けスペースの横には
こども館があります


出世する浜松


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