アサノリックン

 唐突にやることがなくなる休日ってありますね。もちろん、ここは大都会東京ですから、暇になったら寄席に行くなり映画見に行くなり博物館に行くなりすればいいのですが、今回は目先を変えて朝霞のりっくんらんどに行くことにしました。言わずとしれた陸上自衛隊の広報施設です。
 これまで自衛隊の広報施設としては海自のてつのくじら館、佐世保セイルタワー、空自の浜松エアーパークには行ったことがあり、陸自はこれが初めて。ようやく陸海空を制覇することになります。自衛隊の広報施設は民主党の有料化で一時入場者数を減らしたようですが、その後また無料に戻ったようであります。まあ、これだけのものを見せてくれるんだから有料にしろ、という意見も分からなくもない、というかこれだけのものを見せてくれるのに有料化された途端みんな行かなくなるのがなかなかびっくりです。とはいえ、広報施設なので無料なのが原則。無料なのはそれはそれでよいことです。ただ、せっかくなので寄付金なり維持協力金なりなんなりを集めてもいいように思うのですが、特にそういう募金箱的なものはありませんでした。COVID-19がらみで撤去されたのか、それとも単に自分が見落としただけなのかの可能性もあります。

 そんなわけで、副都心線で和光市まで乗り込みます。懐かしいですね、和光。和光に集いし若人が遙けき行手のぞみつつ生命の朝の歌ならぬ要件事実を歌っていたのははるか10年以上も前のことであります。いや、今も要件事実を唱えてる若人はたくさんいるんだろうけど。

接近 到着です ゆるキャラ軍団がお出迎え 入場します

 特に案内パンフレットのようなものは無いようです。コインロッカーはあったのでありがたく使わせていただきます。
 まずは2階へ。どういう構造なのかも理解せずに2階に上ったんですが、結果的に正解でした。

 2階は基本的に歴史展示や陸自の活動紹介です。これが1室におさまっている感じです。オリンピック関係の展示が多いのは、東京五輪の直後で、札幌五輪も視野に入っているからなのか、一般客にとっつきやすい展示を増やそうとしたのか、どちらかは分かりません。

 歴史年表、ちゃんと警察予備隊から始まっています。ちゃんと、というのは、もしかして私が学校で習ってない何かがあったりするのではないか、ということを現場で思った(のだけれど、特に何も無かった)、という意味であります。
 なお、無学な私は円谷幸吉さんや三宅義信さんが自衛隊の人だと知りませんでした。三宅さんについては、娘さんの活躍があって初めて存在を知ったレベルなのでまあ当然といえば当然なのですが……。

 なお、年表を見ていると1990年代以降から突然密度が濃くなるわけですが、これはここの展示向けの事実を記録するようになったのが90年代以降であることや、もちろん、自衛隊がPKOなどの海外派遣に協力するようになったのが90年代以降であることなどの要因があるのでしょう。いずれにしても、90年代以降の自衛隊の活動は、私が物心ついてからの自衛隊の活動とほぼリンクしており、非常に興味深く歴史年表を見た次第であります。

縦書きなのでどういう順番で写真を載せるか迷うところですが、とりあえず現地展示を尊重して右から左に流れていきます
なお、一部飛ばしていますが、これには特に深い意味はありません(ほかにお客さんがいたとかそんな感じ)

 続いて、国際安全保障への協力に関する展示。平和ぼけした人間としては、ただただ命がけで海外に向かわれる方々に敬意を払うのみであります。

国際貢献の状況(ちょっと古いボードだと思う) カンボジア派遣大隊への賞状と盾 肩章とベレー帽
このベレー帽、とても印象に残ってます
左がカンボジア派遣大隊旗
右がイラク派遣大隊旗

 実は、国際安全保障関係の展示はこれでおしまいです。非常に少なかったので、もしかして何かを見落としている可能性はあります。

 展示の反対側は、オリンピック関係であります。やっぱり平和が一番です。平和ぼけ万歳!

左が1964年オリンピック支援集団旗
右が2020年オリンピック支援団長旗
National Governmentという刺繍がありますが、どういう意味なんだろう
オリンピック大会への協力 支援団看板
誰が書いた文字なんだろう
長野オリンピック協力団看板 長野五輪の自衛隊の協力内容 東京オリンピックの
トランペット
栄光の五輪メダリストたち ゴールドオリンピックリング
サマランチ会長から協力団に送られた感謝状です
トーチなどなど 射撃競技会場の大会ルック

 廊下には2020年東京五輪に出場した自衛隊所属選手のパネル。自衛隊所属の選手であっても凝ったサインを考えねばならないようです。
 そして、さらっとチャレンジコインという重い展示も。


 これで2階の展示は終了。続いて、1階に下ります。1階は屋内展示・屋外展示に分かれており、屋内展示は吹き抜けの広いスペース。2階からはこのスペースを眺められます。これを見てから歴史のお勉強をする頭にもならなかったでしょうし、先に2階に行って正解でした。


 パッと目立つのはど真ん中にあるヘリコプターです。そのぶん、まわりに人も多いので写真には気を遣います。これは対戦車ヘリコプターAH-1Sという奴のようです。陸自調査団Wikipedia参照。

対戦車ヘリコプターAH-1S 対戦車ミサイルランチャー

 そして、もう1つのデカブツである戦車を気にしつつ、まわりを攻めます。

フライトシミュレーターは
もうすぐアップグレード
戦闘糧食 喫食風景
部隊紹介
陸上自衛隊の職種
女性自衛官の教育 第117教育大隊 QR

 そして、戦車です。16式機動戦闘車と呼ぶようです。「きどうせ」まで入力したところ、ATOKさんは機動戦士ガンダムを候補として出してきました。陸自陸自調査団Wikipediaをそれぞれ参照。
 これを見ていて、唐突に、自分が幼稚園にいた頃、文化祭的な出し物のためにクラスで戦車を作ったことを思い出しました。どういう構造だったかは忘れたのですが、中にも入れたはずです。作ってる当時はガキだったから特に何も思ってなかったはずですが、あらためて考えると先生はこんなのをガキどもに作らせるの大変だったろうなあ。

16式機動戦車 機銃 潜望鏡

 そして、これまた気になっていた空挺部隊。無学だった頃は落下傘降下なんて当然誰でも考えるだろ、くらいに思ってたんですが、シヴィライゼーションでその凄さを実感しました。
 とりあえず、未来の自分向けに空挺兵のWikipediaエアボーンのWikipedia


空挺服装 物料傘4号と空挺傘 物料傘4号 空挺傘

 さて、最後は屋外展示です。手前のヘリには操縦席に入って記念撮影できるようですが、いい年したおっさんが一人でそんなことやっても仕方がないので当然スルーです。
 これだけの戦車や誘導弾などを見ると、松山の模擬演習を思い出しますね。

屋外展示 75式自走155mmりゅう弾砲 74式自走105mmりゅう弾砲
中距離多目的誘導弾 遠隔操縦観測システム 10式戦車
90式戦車 74式戦車
89式装甲戦闘車 87式自走高射機関砲 94式水際地雷敷設装置

 そして、さっきまで行列が出来ていた地下指揮所展示の行列がなくなっていたので(2組待ち)、入ってみます。並んでいた理由は、ここでビデオを流していたからなんですね……。じっくり見たいところでしたが、おっさんが1人でここに何分も居座るのは申し訳ないのでそそくさと退散してきました。

最初は行列でした おりていきます 入口 内部の様子 携帯電話
砂盤 地下指揮所の構造 活動 業務予定表

 本当は振武薹記念館にも行きたかったんですが、この日は開いていないとのことでした(本来は日曜は自由見学日だと思うんだけれど、やっぱりコロナの影響だろうなあ)。残念。

 と、いうわけで、この日の見学は終了であります。お疲れ様でした。せっかくなので何かお金を落としていこうと思ってショップも眺めたんですが、なんというかイマイチぐっとくるものがなく、仕方がないのでタオルだけ購入。

戻ります 残念 ご当地グルメ

 最後に、入口側にある屋外展示を眺めます。

軽装甲機動車 96式装輪装甲車 50周年記念モニュメント「未来」

 で、この日の第2の目的地、おふろの王様へ。


 和光はニホニウム発見の街だそうです。まだまだ知らないことだらけであります。



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