ナナノウィナー

 2024年のウィナーズカップが取手でおこなわれるということで、取手競輪場へ向かいます。
 取手に行くのは2022年訪問以来。今回の目的は、ウィナーズカップを観戦しつつ取手競馬場跡地を確認すること、であります。前回の訪問記にも書いたとおり、前回は馬頭観音を見逃しており、今回こそ馬頭観音を見ていこうという野望に燃えた遠征となります。

 というわけで、取手駅。駅前ロータリーは引き続き工事中です。旧ロータリー前に出ると、「路線バス」への案内は出ておりました。果たして競輪場行き無料バスは路線バスなのか。真面目な方は法律上の路線バスの定義から悩むのでしょうが、何事にもあらまほしきは先達。先達はあらまほしき事なりと、室町時代の吉田さんも言ってますね。というわけで、それっぽいおじさんについていけば簡単にバス乗り場に着きます。ヒラ開催だときついかもしれませんが、さすがG2だと客も多い。

路線バスへの矢印 駅前工事中 Google Photoさんがつくったパノラマ
明らかにへんなくっつきかたになってますが
気にしてはいけませn
完成予定図 仮設バス停の様子 ついていきます 納税意識の高いおじさま方が並びます

 そんなわけで、特に迷うことなく取手競輪場に到着です。

到着 帰りに撮りました 忘れられかけてるりんたろう 入場 人が多い

 とりあえず、出走表とチラシ。今回はメロン推しです。茨城にメロンのイメージはありませんでした。まあ、イメージがあったからといってメロンを買うかというと、買いません。競輪で勝ったお父様方が自宅にメロンを買って帰ることを期待しているのでしょう。



 スタンドの大きさ的にメインスタンドが混雑していることは容易に想像がつくので、とりあえずイベントステージへ直行。取手交響楽団の演奏会中でありました。

この日のイベント 取手交響楽団演奏中 脇で聞き入るゆるキャラ

 そして9レース発売中は戸邉英雄氏の予想会。
 この予想会を隅っこから見ていたところ、なにやら武田の顔がモザイクで描かれていることに気付きました。その近くには長塚も。どうやら、工藤晴也さんという方がつくられたWA NO WAという題のコッチョペーストという技法でつくられたモザイク画のようです。コッチョペースト+ローマ時代で検索したところ、工藤晴也さんの書かれた論文っぽい文章がヒットしました。街の芸術家かと思ったら、東京藝大の教授(作成時)じゃないかと思われます。2005年ころ、取手競輪にはそんなに予算が余っていたのでしょうか。

予想会の様子 2=3=全とのこと
WA NO WA

 というわけで、9レースはガールズコレクション。取手交響楽団の皆様がスタンドから生ファンファーレを演奏されておりました。これはサービスとしてはよいですね。
 勝ったのは坂口。戸邉さんは2着抜けですね。

ぐるりと見回す 選手入場。柱で見えず 取手交響楽団の演奏
整列 スタート 周回中 拳を握りしめる坂口

9R L級Gコレ 1625m(4周)I固発売
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 坂口 楓華 26 愛 知 112 L1 12.2 差し
2 4 吉川 美穂 31 和歌山 120 L1 1 車身 12.2 マーク
3 5 石井 寛子 38 東 京 104 L1 3/4車身 12.5
4 7 柳原 真緒 26 福 井 114 L1 1 車身 12.4
5 3 久米 詩 24 静 岡 116 L1 1 車身 12.7 HB
6 6 山原 さくら 31 高 知 104 L1 1車身1/2 12.4
7 1 児玉 碧衣 28 福 岡 108 L1 3/4車輪 12.7

 続いて、10レース発売中は鈴木奈々さんのトークショー。これが凄かった。とにかくご自身のキャラ通りの動きと雰囲気。自由に動き回ってステージの下まで降りて2列目までの観客と交流。完全にディナーショーのような感じ。いっちゃあなんですが、別にここにいる客のうち、鈴木奈々さんのファンだった人は多くないはずで、それをここまで巻き込んで自分の世界を作り上げるなんてちょっと凄すぎる。バラエティタレントだからといって、なめてかかったら痛い目に遭います。本当に、人間力コミュ力が高すぎました。

鈴木奈々さんオンステージ
客席に下りる鈴木さん
新聞片手にトークショー

 そして、もう1人凄い人がいました。10レース、選手が入場して発走待ちのあいだ、佐藤慎太郎に向かって叫んでいたお客さん。とにかく魂の叫びという感じで、叫び終わった後は周囲の観客から拍手。いや〜、いいもの聞かせて貰いました。今となっては何を叫んでいたかまったく覚えていませんが、とにかく素晴らしいヤジというか叫びだったことは覚えております。こんなファンに応援される慎太郎は幸せ者ですし、こんな叫びが聞けるから競輪は素晴らしい。

10R S級特秀 2025m(5周)先固
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 3 山田 久徳 36 京 都 93 S1 11.8 差し
2 7 寺崎 浩平 30 福 井 117 S1 1 車輪 11.9 捲り
3 2 佐藤 慎太郎 47 福 島 78 SS タイヤ差 11.9
4 9 鈴木 裕 39 千 葉 92 S1 3/4車輪 11.7
5 6 鈴木 庸之 38 新 潟 92 S2 3/4車身 11.7
6 8 阿部 力也 35 宮 城 100 S1 3/4車輪 11.8
7 4 河野 通孝 41 茨 城 88 S1 3/4車輪 11.7
8 1 青野 将大 29 神奈川 117 S1 1/2車身 11.8
9 5 志田 龍星 26 岐 阜 119 S1 2 車身 12.5 HB

 そして11レース。松井が出たところを南が叩いて先行。まくる松井の外から新山と竹内がまくりきって東北ワンツー。美しいレースでした。

選手入場 パノラマ
ぐるりと見回す
礼をしてそなえる新山 周回中
周回中 逃げる南 まくる松井
新山が勝利 新山と松井 お疲れ様でした 決勝写真


11R S級特秀 2025m(5周)先固
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 新山 響平 30 青 森 107 SS 11.1 捲り
2 7 竹内 智彦 46 宮 城 84 S1 3/4車身 11.1 マーク
3 3 松井 宏佑 31 神奈川 113 S1 1/2車輪 11.5
4 5 松谷 秀幸 41 神奈川 96 S1 2 車身 11.4
5 2 山本 伸一 41 奈 良 101 S1 3/4車身 11.8
6 9 諸橋 愛 46 新 潟 79 S1 3/4車輪 11.6
7 6 新田 康仁 50 静 岡 74 S1 3/4車輪 11.5
8 4 西村 光太 38 三 重 96 S1 3/4車身 11.8
9 8 南 潤 26 和歌山 111 S1 8 車身 12.8 HB

 続いて、決勝戦です。選手紹介を撮ってみた本番も撮ってみた

 そしてレース。窓場の番手に脇本。
 北井がそとから先頭を伺うも、先行できずに深谷が先に脱落。その外から単騎伊藤が大捲り。バテた窓場から伊藤の番手にはまった脇本と3番手古性で4コーナー。最後に清水が外からまくってくるも、飛ばされて勢いなし。脇本が古性を押さえきってゴール。見事G2優勝となりました。
 私は南関東勢を信じて撃沈。

決勝前 決勝もファンファーレは
取手交響楽団の皆様
入場 整列
周回中(動画撮りながらの撮影モードなのでピントは合わない) ゴール
お疲れ様でした
(荒い写真でも
脇本のやりきった感が
伝わってくる)
窓場をねぎらう脇本と古性 決定

12R S級決勝 2025m(5周)先固
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 脇本 雄太 35 福 井 94 SS 11.4 差し
2 7 古性 優作 33 大 阪 100 SS 3/4車身 11.4 マーク
3 2 清水 裕友 29 山 口 105 SS 3/4車身 11.5
4 6 河端 朋之 39 岡 山 95 S1 1/2車身 11.4
5 4 伊藤 颯馬 24 沖 縄 115 S1 3/4車身 11.9 B
6 5 坂井 洋 29 栃 木 115 S1 1/2車輪 11.7
7 9 北井 佑季 34 神奈川 119 S1 1車身1/2 11.8
8 3 深谷 知広 34 静 岡 96 SS 1車身1/2 11.6
9 8 窓場 千加頼 32 京 都 100 S1 大差 13.7 H

 表彰式も見ていきます。
 先ほどのイベントでは非常に良かった鈴木奈々さんですが、こっちはちょっとイマイチ。というか、表彰式の主役は選手であって鈴木さんじゃないので、ファンサービスしたいのは分かるけれどここでやらないでほしかった、やるにしても選手が出てくる前にして、出てきたあとの動きは最小限にしてほしかったなあ。求められたらやっちゃうのは分かるのだけど。

ファンサービス中
脇本と坂口 坂口 脇本
花束授与 表彰状 2800万円
花束授与 主催者挨拶
記念撮影 鈴木さんを交えてスリーショット
290万円 鈴木さんが暇そう
トロフィーと 2800万円

 はい、ではここからが第2のメインイベント。とりあえず、例によって競馬場レポートさんの日本の廃競馬場マップに全面的に頼って、取手競輪場/旧競馬場の東側を歩いて行くことにします。
 なお、取手競輪場自体がホームとバックを入れ替えており、私は旧取手競輪場を知りません。そのため、旧取手競輪場がどの程度旧取手競馬場のスタンド、あるいはその基礎を利用したつくりになっていたのかも全く分かりません。

今回のルートマップ


 なお、遺構といえば、この取手競馬場・競輪場は旧大鹿城の跡地にたっていることでも知られております。私は急造お城マニアであり、つまりはニワカですので、今回はお城巡り的な観点ではまったく見ておりません。

@下っていくと、左にカーブ A旧スタンドはこの正面かな? Bこのあたりにくると完全に不審者 C建物のの切れ目の駐車場から上を見上げる
ここらへんに旧スタンドがあったはず
D法面の切れ目
この真上から上部後方あたりが旧スタンドかな?
Eスタンドがないからか、崖が法面になってませんね

 下までおりてきました。競輪場の南門からおりてくるところの脇に、馬頭観音があります。なお、馬頭観音はもう1つ、なんと駐車場の脇にもあるのですが、このときはその存在を全く知りませんでしたので、また次回に持ち越しとなっております。
 この馬頭観音、SNSにあがっている色々な写真を見ているとみなさん接近しておられるのに、今回行ってみたら扉があって残念……かとおもったら、この扉、鍵がかかってませんでした。というわけで、せっかくなので入らせていただきます。
 裏側を見ると、昭和51年に新町農家組合が建てたもの。取手競輪場が廃止されたのは1949年、昭和にして24年ですから、この馬頭観音が競馬と関係があるのか甚だ疑問ですね。まあ、気にしてはいけません。あらためて、北にある馬頭観音を見に行かねばラナイという気持ちをあらたにしたのでした。

F馬頭観音発見 馬頭観音 南門へ

 最後になりましたが、わっきーおめでとうございました。

 このあとは大宮に泊まって、翌日は浦和です。


旅行記TOP / 旅打ち