世界ふしぎ発見展〜本当のラストミステリー

 世間一般では競馬好きおじさんとして知られる草野仁アナウンサー。草野氏が執筆された「たかが競馬されど競馬」はいい本です。
 さて、そんな草野氏は、TBSで放送されていた世界ふしぎ発見の司会者という裏の顔も持っております。
 書いていて寒くならないか心配する方もおられるかもしれませんが、心配ご無用、これを書いているのは2025年8月、外気温はとてつもなく暑いのであります。

 そんな世界ふしぎ発見ですが、正式名称は「世界 ふしぎ・発見!」のようです。Wikipedia先生がそうおっしゃるのだからそうなのです。英語では”Discovery of the World's Mysteries”とのことなのですが、日立はともかくとして、ビックリマークはどこにいったのでしょうか。日本人よりも外国人の方が感嘆符好きな印象がありましたが、こと世界ふしぎ発見においては逆です。世界というのは不思議ですね。

 ごたくはさておき、この世界ふしぎ発見展(変換の都合上、面倒なので正式名称は使わない)、初めて認識したのは前年津島に行ったときに、名鉄の車内広告でふしぎ発見展の案内がなされていたのを見たときです。このときは行けなかったのですが、とりあえずこういう展覧会が存在することは認識できて、いずれ東京にも回ってくるだろう、的な思いでおりました。
 そして、どこで見たかは忘れましたが、東京展がおこなわれるということで、満を持して乗り込んだのでありました。満を持したわりに、なかなか行けずに最終日の15時30分(最終入館は16時、17時閉館)にようやく慌てて乗り込んだあたりは自分のダメダメなところです。

 で。上野松坂屋なる場所に行くこと自体が物心ついてから初めてでありまして、地下鉄から出るべき出口を間違えつつ無事到着。1400円也。

 中に入ると、まずは太陽の石とひとしくん人形がお出迎えです。ここだけ撮影OK。

 そこから先は、全放送内容リスト、地域ごとのまとめなどが続きます。テレビ番組なだけに、著作権管理が難しいのでしょうね。流れているビデオにもテレビマンユニオンのロゴが入っておりました。テレビマンユニオンといえば、ウルトラクイズのところだよな、と思いながら見ており、あとで確認したら自分の記憶に間違いはありませんでした。どうしてこういうどうでもいいことだけ覚えているのでしょうか。

 以下、当日のメモ。
インドのホーリー祭興味深い
アフリカはエジプト83のあとはリビア12モロッコ南ア10、エヒオピアタンザニアマダガスカルケニアジンバブエの順番
最多はアメリカ
中近東はトルコ33イスラエル7ヨルダン6UAEイラン5イラクシリア3で、案外少ない
第一回のロケハンからカイロ空港がクーデターで閉鎖されてたってのは凄いな
イタリアのマテーラに横穴式住居
イタリアアルベロベッロトゥルッリ
メキシコゴロンドリナス洞窟
ボリビア豊穣神エケコ
南極では時間を自由に決めてよいらしい。領有権争いに備えて切手をつくる
 とりあえず、気になったところだけメモを入れました。放送回数は検索すればどこかで誰かが記録にとってそうですが、一応いくつかメモにしてます。
 やはりふしぎ発見といえばエジプト&吉村作治先生のイメージが強く、エジプトの放送回数は多いですね。初回もエジプトです。いい意味での相互作用が働いて、エジプト好きな日本人のエジプトへの関心がふしぎ発見でさらに増幅された側面はあると思います。

 時間もあまりなかったのでわりと飛ばし飛ばし見ていたのですが、草野さん、野々村さん、黒蛯ウんのインタビューはそれなりに時間をかけて見させていただきました(それでも全部見てない←我ながら酷い)。全部で何分くらいの映像だったのだろう。そして、どこかのYouTubeあたりに公開されてないのかな。

 最後は、番組セットで写真撮影も出来ます。ちゃんとボッシュートも経験できるようですが、ほかにもお客さんがおられたなかでおっさん1人なので写真だけにしてしまいました。
 今なおボッシュートの音と出題音は私の頭にしっかりと刻まれています。こういう音をつくるのって凄いよなあ。

 ところで、私が見ていたふしぎ発見は、司会草野、回答者黒蝟々村……に加えてもう1人、板東英二さんの存在感が強かったのですが、この展示では完全にいなかったことにされていました。まさにミステリーです。どこに行った板東英二。
 なにか不祥事を起こしてテレビ業界から消えたのは理解してますが、ここでインタビューすらされずに存在が抹消されるってのはなかなか凄いぞ。なにがあった。報道されている以上の何かがあったのじゃなかろうか。本当のラストミステリーはこれだ。

チラシ裏表 松坂屋1階
日陰で涼んでる人が多く
人がいなくなるまでに結構待った
入口脇にて
司会者席 ひとしくん人形 ずら〜っと並ぶ
アップでひとしくん人形
回答者席
ポストカード アクリルスタンド キーホルダー。ブラインドで3つ買ってみたけれど
残念ながら番組ロゴのものは当たらず
高額商品
クリアファイル 松坂屋のエレベーター
これぞ「百貨店」という感じであります

 思い起こせば、我らが白馬の会の予想ゲームにおいても、途中から「スーパー○んちゃん」「怠慢○ムちゃん」(←本名が絡むので一応伏せる)という制度が導入されました。言うまでもなく、スーパーひとしくんをベースにしたルールです。特定の時点において得点を倍にする、倍にするタイミングは回答者が選べる、というのはほかのクイズ番組でも見られるルールですが(ぱっと思い浮かんだのはヒントでピント)これに「ヒトシ君人形」をつけて「スーパーヒトシ君」をつけたのは、簡単なアイデアでありながら素晴らしいアイデアだよなあ。それこそ、我々昭和世代の人間の80%はなんとなく「スーパーヒトシ君」と聞いて、そのルールをイメージできるのではなかろうか。

 というわけで、38年も続いた名番組、本当に有形無形の大きな影響力を持っていたと思います。あらためて、素晴らしい番組だったな。メモった場所にも行ってみたい。



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