Where is Blackstair?
2025年10月12日。やることがなくなった寂しいNPは、東京競馬場へ向かいました。主目的は、競馬博物館で行われている京都競馬100周年記念展であります。
とりあえず、配布物。
悲しき世界の競馬場
とりあえず、時間的に博物館は後回しにせざるを得なくなったので、まずは正門前駅からフジビュースタンドへと入ります。
普段意識していなかったのですが、フジビュースタンドは、ジャパンカップ開催地の東京競馬場らしい、「世界の競馬場」という展示があります。
| 世界の競馬場 | 悲しいクランジ | あぁアーリントン | Woodbine |
かなり昔からある展示のようで、2021年に廃止されているアメリカアーリントン競馬場、そして廃止されたばかりのシンガポールクランジ競馬場には、それぞれ「閉場」というシールが貼られております。悲しいですね。
とまあ、そんな具合に最新の情報にアップデートされているボードなのですが……なぜかウッドバインのクイーンズプレートはキングスプレートに更新されておらず、クイーンズプレートのままでした。カナダといえば、木村和士騎手に福元大輔騎手と、JRA競馬学校を卒業できなかった騎手2人が活躍する場所であることは広く知られており、2人がキングスプレートを勝たないとクイーンズプレートのままにするぞ、というよく分からない決意表明なのかもしれません。
第1回アイルランドトロフィー
そんなこんなで、アイルランドトロフィーのパドックです。アイルランドトロフィーといえば、もちろん東京マイルのオープン戦……ではなくなっておりました。あのトロットサンダーが勝ったレースですよね、アイルランドトロフィー。
なんとこの日行われるアイルランドトロフィーは、牝馬限定のG3。府中牝馬Sの後継レースだとのことです。もはやアイルランドトロフィーの面影もへったくれもありません。重賞にすれば国際問題を回避できるからいいだろ、とかいうもんだいなのでしょうか。でも、なんだかんだ、1800mの牝馬限定戦であることに気付いた自分は偉いぞ。これを勘違いしたまま馬券を買ったら大変なことになっていた。
……
というのが、当日の私であります。
あらためてアイルランドトロフィーのWikipediaを見ていたところ、そもそもそんなレベルの事態ではありませんでした。
上にも書いたとおり、自分の認識は、マイルのオープン特別戦だったアイルランドトロフィーが牝馬東タイ杯→府中牝馬S→アイルランドトロフィーという流れで府中牝馬Sを引き継いだ、というものです。つまり、自分の認識では、2024年までアイルランドトロフィーはマイルのオープン特別でした。が。
そもそも、アイルランドトロフィー、2000年の時点で1400mの1600万条件戦になってました。おい、さすがにこの頃はまだ真面目に競馬やってただろ。自分の記憶はどうなってるんだ。ウイニングポスト5は2000年発売なんだけど、アイルランドトロフィーの条件どうなってたんだっけ。いやはや、我ながら酷い。
しかも、そのあと1600万条件のマイル戦になり、さらに2000mのオープン戦になり、2017年からアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスという名前で府中牝馬Sに吸収合併されていたようです。この流れ、全く認識してないぞ。というか、さすがにエイシンヒカリが勝ったあの2000mオープン特別戦は映像を何回も見ているので、単に「あのオープン特別」がアイルランドトロフィーであるという認識が全くなかっただけなんだけど、いやはや、それにしたって酷いな。エイシンヒカリがヨーロッパ遠征してるときに、「アイルランドトロフィー持ってアイルランドで走ればいいのに」的なことを思った記憶が全くないので、本当にこのあたり認識してなかったはず。いやはや、酷い。
とまあ、自分の酷さはさておき、牝馬戦の重賞としてあらためて府中牝馬Sから新設分割されたかたちのアイルランドトロフィーであります。こういう流れを見ると登記簿を見たくなりますが、残念ながら競馬のレースは登記されていないのであります。
日曜日とはいえ、競馬場は混んでおります。いや〜、凄いですね。皆さんほかにやることがないのでしょうか。
そして、わたしのような老害おじさんはG3のファンファーレで拍手等をすることに未だに違和感を覚えるのであります。目の前のレースを楽しむ、というのは非常に大事なことで、レースの格とかは関係ないのだけどね。
| パドックの様子 | 騎乗命令 | 誘導馬 | ||
| 人が多い…… | 最後の直線 | |||
様々な展示
で、最終レースは見ずに、競馬博物館へと向かうことになります。
その前に、スタンド内にドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』関連展示。未だにこのドラマを見ていないので、展示を見ても特になにも思わないのですが、とりあえず展示を見たという記録だけ残しておきたいと思います。なお、私は英文法についてさっぱり理解できていないため、この『ザ』が持つ意味というのも全く分かりません。定冠詞と不定冠詞の使い方は本当に謎です。
| ザ・ロイヤルファミリー | 展示コーナー | 通販の案内 | ゼッケン | ||
| 名刺 | 帽子 | 表札 | 台本 | 衣装 | 原作本 |
その他、雑に撮った写真をひとまとめ。
| 入場口 | 将棋連盟との何か | おがわじゅりさんの絵 |
そして、いよいよ競馬博物館。向かって正面が、2025年から顕彰されることとなったイクイノックスと音無調教師の記念展示。
アイルランド展〜G1馬はどこに??
そして、アイルランドトロフィー開催に合わせた、アイルランド展。
アイルランドの競馬の紹介、競馬界の重要人物の紹介などはまあ分かります。我らがRuby、ルビー・ウォルシュの紹介がないのも、まあ仕方がないでしょう。引退してるからね。マイケル・ケネディ氏は、新人騎手向けのアイルランド大使杯にかかわった人だから、優先順位が高いのも分かる。令和の時代に牧原由貴子元騎手の写真を載せたかったのも分かる。
日本で生まれたアイルランドと縁の深い馬として、サクソンウォリアー(ここではサクソンウォーリアー。日本語で表示するときに横棒を入れるかどうか、どうやって決めてるのだろう)を入れたかったのも分かる。オーギュストロダンが日本で生まれたというのは初耳だけれど、まあそれはそれとして昨年(2024年)のジャパンカップを盛り上げたことは事実なので、ここで紹介したかったのも分かる。
問題は、「日本で活躍したアイルランド血統の馬」です。
まず真っ先に、G1馬が浮かびますね。そう、ブラックステアマウンテンです。思い起こせば2013年。私は中山大障害春こと中山グランドジャンプに出走を決めたブラックステアマウンテンについて雑に検索して、IrishRacing.comとRacing Postから記事を丸々コピペするコラムをレース前とレース後に書いておりました。著作権何するものをの精神です。いや、2001年中山グランドジャンプに出走したカンパネールに帯同していた記者の記事を載せたSteeplechasetimesが今や跡形も無く、その記事を転載して載っけていたのは我ながら良くやったとおもっているのです。我ながら、というか我しか思ってないだろうけど。
幸か不幸か、Irish RacingもRacing Postも2026年時点で生きており、検索したら該当記事もネット上に残ってたので私の心配は杞憂に終わったんだけどね。
そんな時代からはや12年。干支が一回りしました。そんな現代に、12年前に日本でG1を制した馬の名前を見られると思いますよね。思いましたよ。なんなら、当時の写真で振り返るブラックステアマウンテンとか、Rubyのサイン入りの何かとか展示されてると思いますよね。思いましたよ。なんですか、この仕打ちは。中山競馬場がそんなに嫌いなのか、東京は。
まあ、そんなわけで、正直理解に苦しむとしかいいようのない展示でした。せめて、「日本で活躍した」ではなく、「ジャパンカップに勝利した」とでもすればまだ納得がいくんだけどね。
| アイルランド展 | アイルランドの競馬 | 競馬界の重要人物 | アイルランドとJRAの交流 | 日本で生まれた アイルランドと縁の深い馬 |
| ジャパンカップアイルランド大師賞 2025年のジャパンカップ向けですね |
日本の中のアイルランド | 日本で活躍したアイルランド血統の馬 | ||
なお、ブラックステアマウンテン号は、2025年12月9日に亡くなったことが報道されました。
この馬が存命のうちに、最後にこの馬をJRAが顕彰できたタイミングでそれをおこなわなかったことは正直残念というほかありません。
仕方がないので、お口直しに京都競馬場100周年展を見て帰ることにします。