ロードレース多摩側2025Part 1

0.前泊

 何気なくTwitterを見ていたところ、More CADENCEがなにかのリツイートをしており、それで知ったのがThe Road Race Tokyo Tama 2025の存在。丁度その週末やることがなかったので(浦和がFCWCで予選敗退したのが悪い)、これ幸いと行ってみることにしました。どうやら2021年の東京五輪のロードレースのコースを使うようで、これならば見に行けなかった東京五輪ロードレースのリベンジにもなります(注:東京五輪は山梨に向かって走っていたので、使うのは一部のみ。したがって青梅で見てもリベンジにも何にもなっていない)。

 そして、「青梅で自転車競技」と聞くと、やはり気になるのがお金の出所。青梅といえば多摩川競艇。もちろん、青梅市は東京都十一市競輪事業組合の組合員でもあり、そもそもロードレースは自転車競技。果たして競艇か競輪か、どちらのカネが流れているのか。是非とも現地で確かめなければなりません。

 さて、行くと決まったら行程調整。そもそも、このクソ暑い中ロードを観戦するというのはある意味自殺行為です。冷房の効いた特観席で競艇を見ている方が健康的です。
 という流れから、観戦スポット・イベントのページを見たところ……なんかイマイチよく分からないのだけれど、青梅駅周辺のイベントは9時から。他方で、青梅駅までからスタートするエリート女子の発走時間は7時25分。もしかして青梅というクソ田舎には1時間30分の時差があるのかもしれませんが、それにしても意味が分かりません。早朝はレースをするけれど競輪場には立ち入れないモーニング競輪方式でしょうか。

 まあよく分からないので、7時25分頃に青梅駅につけるように頑張って立川の片隅で夜を明かしました。立川もホテルが値上がりして、私のような貧乏人にはきついです。カプセルで6000円台とか、シンガポール並みですな……。

京王閣の広告 戸崎騎手の広告
早朝の立川 停車駅のご案内
「東京メトロ」にシールがあるので、
少なくとも2004年よりも前のもの

 ちなみに、新宿駅では京王閣の3日制G3の広告(京王線側でなく、JR側に出ていることにびっくり)と、戸崎騎手のファンの方による生誕広告が出ており、せっかくなので写真に撮っておきました。一般的には松坂世代と呼ばれる我々北村宏司世代の出世頭である戸崎騎手は、やはり応援したくなりますね。
 それにしても、誕生日を祝うためにJR構内、しかも新宿駅という日本一乗降客が多い駅構内に広告を出すとは、凄すぎる。

JR新宿駅に戸崎圭太騎手の誕生日広告を掲載いたします。是非ご覧ください!
・2025年7月7日〜7月13日
・JR新宿駅 東改札内 お手洗い横
※広告掲載にあたり関係者への許可は得ております
※駅係員への問い合わせはご遠慮ください
※観覧の際は、周囲の方へご迷惑にならないよう配慮をお願いいたします pic.twitter.com/71bqq9dUBW

— KT (@KkTt0708) July 7, 2025


1.エリート女子スタート

 早起きしつつも眠気もそこそこ、微妙な興奮状態で青梅駅に到着。駅を出ると、早速交通整理があり、左をぐるっと回っていってくれとのことでした。
 人の流れに乗って歩いて行くと、丁度女子のスタート直前。青梅市長(だと聞こえた)が開会の挨拶を終えようとするところでした。今日は晴れて良かった。

 そして、ちょっとしたらカウントダウンが始まり、青梅市長が号砲を鳴らしてレーススタート。なんかよく分かってないけれど、スタートに間に合ったので良かったです。早起きは3文の得なのであります。

青梅駅 駅前のイベントスペース 青梅市長
スタートを待つ選手達 発走します

 さてさて。女子選手が発走しました。
 先ほどは青梅駅から真っ直ぐスタート地点まで来てしまったので、あらためてガイドマップか何かをゲットしたいところ。なんせスマホからだと見づらい。
 ……と思ってちょっとうろうろしたのですが、配布している空気感がありません。まだ9時になってないからなのだろうか。ただ、それっぽいものを持っておられる方もいたので、どこかで配布されているのか、それとも青梅市の方には戸別配布なり市報封入なりされていたのかもしれません。

 というわけで、部外者の私は、PDFでアップされていたものを参照しながら今後の行動を決めることになります。なお、PDFであがっていたものを画像にしたのが以下のもの。

観戦ガイド エリート女子
スタートリスト

 しばらくぷらぷらして選手達が戻ってくるのを待とうと思っていたのですが……完全にコースを勘違いしておりまして、スタート地点に戻ってくるのはゴールのとき。山岳の周回コースを1周するときはスタート地点には戻ってこないのですな。「ガイドを見れば分かるだろ」とかいってはいけません。初心者はこういうのが分かってないのです。ラッタッタのCMを馬鹿にしていたそこのあなた、ああいうのは馬鹿にならんのですよ。

2.エリート女子青梅坂下交差点

 というわけで、ラッタッタと早足で青梅坂下交差点へ。最前列は既に観客で一杯ですが、まだ朝早いこともあって一応まともに観戦できるだけのスペースは確保しました。JRAでG1見るよりもはるかに人権が与えられております。

横断ポイント 横断ポイントから両方向を撮ってみた図 フィニッシュ地点
青梅坂下に行かずにうろうろしてました
青梅坂下交差点まわり

 自転車ロードの観戦は、過去大学院時代に、友人に誘われて見に行った(友人の彼氏が元KO大自転車部だった)ことがあるだけで、本格的なレースは初めてです。
 なので、大会関係車両がどの程度あって、どういう順番で走っているかはさっぱり分かりません。とりあえず、よく分からない車とバイクが走っているのが印象的でした。あらためて写真を見ると、コミッショナーとかディレクターとか、そういう車のようですね。
 とにかく事故があってはいけないですから、集団から離れた場所であってもきちんとコース確認したりなんだりしないといかんのは分かります。しかもUCI公認レースですから、なにかやらかしたら大変なことになりそうですしね。

様々な車

 そして、しばらくすると選手達が続々と交差点を通過していきます。おお、これを見に来た。
 もちろん目の前を通過するのは一瞬なのですが、やっぱりこういう場面は絵になるし見ていて楽しいですね。カメラを持ってるのであまり拍手なんかはできないですし(←ならカメラを手から離せという話だが)、選手も誰一人知らないのですが、それでもまあやっぱり興奮します。
 あと、あたりまえなんですが、使っている自転車はロードバイクなので、スピードを落とすときは足を回す必要がありません。ピストとの違いが見えて面白いですね。

先頭の4人 少しあいて5人目

3.エリート女子ゴール

 そこから女子選手達は山岳コースをもう1周回することになります。
 私は、というと、そのままゴール地点付近で場所取り。そこで選手達がやってくるのを待ちます。
 どうもこのレースの様子は動画でライブ中継されているようなのですが、私のスマホの電池と熱がやばそうなので、ここは大人しく流れてくる実況音声だけを頼りに、レース展開を妄想しておくことにします。まあ、どのみちロードレースのセオリーも知らないし、選手も知らないのでこれで充分。弱虫ペダルくらい読んでおけばよかった(ロードレースの漫画=弱虫ペダルという認識なのですが、そもそもこれは合っているのだろうか)。

 そして、いよいよ選手がやってきました。実況から「青梅坂下を通過」という声が聞こえてくると、自分が歩いただけにおおよその距離感が分かってよいですな。
 で、レースは、最後の直線で小林選手が金子選手を振り切ってゴール!見事なレースでした。
 あと、いつもの癖で叩き合いとか書いてますが、もがき合いが正解か。まあそこらへんは気にしないでください。

ゴール地点に陣取る 遠くから選手がやってきました 最後の叩き合い
小林選手がゴール! こちらは3位争いの叩き合い
こちらは単走で笑顔でゴール ほかの選手達も続々とゴール

 と、いうわけで、少なくとも私が耳にする限りでは、大きな事故もなく無事エリート女子のレースが終了致しました。選手の皆さんはしばし休んで、表彰式となります。競輪ではないので、配当の発表はありません。

4.エリート男子スプリント2

 そんなわけで、エリート女子の表彰式を見るために青梅駅前のイベントスペースへ。スタート前は閑散としていたスペースですが、この時間には多くのお客様が集まっておりました。
 が、どうもその前に男子選手達がやってくるようです。このあたり、元々のスケジュールを見ても時間がモロかぶりしているのは分かってましたが、どうにかならないもんでしょうか。元々ロードレースってのはそういうものなのでしょうかね。メインレースの表彰をしている裏で最終レースの締切が迫ってくる、みたいな感じでしょうか。

 なんとかそれなりの場所にスペースを確保し、選手達を見ることが出来ました。なんだかんだ、東京競馬場よりも観戦環境がいいような気がします。暑いけど。

青梅駅 駅前スペース 映し出されるエリート男子のレース模様
Newtral Car Water 先頭集団
集団走行
各チームの車 Newtral Car

 スプリント2の優勝は、モハマッド・ヌル選手でした。おめでとうございます。
 あと、写真を見ていて、Newtral Carという車の存在に気付きました。チームの車ではなく、誰でも部品交換できたりするのでしょうかね。ロードに関する知識がなさ過ぎて困ります。このあたり、ガイドマップにも特に何も書かれてませんが、当然の知識として認識されているのでしょうか。ロードレースにはラッタッタはないのか。

 というわけで、後半へ続く。

ロードレース多摩側2025Part2


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