2025年12月、Blackstairmountainが死亡したとの報道がありました。
'I think Willie would put it as one of his finest achievements' - Nakayama Grand Jump winner Blackstairmountain dies aged 20 (Racing Post)Blackstairmountainといえば、上記Racing Post記事にもあるとおり、2013年の中山グランドジャンプを勝利したことで広く知られております。
世界最高賞金水準を誇る障害レースとして鳴り物入りで世界デビューした中山グランドジャンプ、初期は第3回に出走したCampanile(カンパネールに)SteeplechaseTimesの記者が日本に同行していたり、世界的な期待値も相応に高いものでした(SteeplechaseTimesは既に廃刊になっており、廃刊直前のものはこちらに残骸が挙がっております→https://thisishorseracing.com/steeplechase-times/
ちなみに、第3回のカンパネールに関する記事や、カンパネール日記をそのまま引っ張ったものはこちら→中山グランドジャンプ2001情報 。我ながらよくもまあこんなことをしていたものです)。
そんな中山グランドジャンプ、オーストラリアから3連覇したカラジという大スターを生み出したりもしましたが、その後は出走馬も減少。2010年〜2012年にかけては外国馬の出走はなし。
そんななか、2013年中山グランドジャンプにやってきたのがブラックステアマウンテンでした。
で、ブラックステアマウンテンの日本出走にあわせて、Irishracing.comなどでは、関連の記事が出ました。
Japanese target for Blackstairmountain
Blackstairmountain has his final start befoe heading to Japan in the Ballsbridge Hurdle at Leopardstownこれ以外にも色々記事がネット上に残っているはずですが、今ぱっと見つからなかったのでとりあえずここまで(歓迎!Blackstairmountain!にも色々残してますが、ソース記事が案外消えてる)。
そして、ペガサスジャンプSでの敗戦を経て、ブラックステアマウンテンは見事中山グランドジャンプを勝利!
2025年にカランダガンが20年ぶりに外国調教馬としてジャパンカップを制しましたが、それに近いものがありました。もちろん、アイルランドのWillie
Mullins調教師、Ruby Walsh騎手の名があらためて日本に広まったのも非常によかったのではないかと思います(とりあえず私は両名の偉大さをまったく理解してなかった)。
そんなわけで、海外の障害競馬について無知だった私はこのブラックステアマウンテンの勝利で一人で盛り上がっておりました。
その後、アイルランドの何処かで余生を過ごしていたようで、私にやる気と元気があれば居場所を突き止めて会いに行く、くらいのことをやったはずです……が、いかんせんそこまでのやる気と元気がなく、2016年のアイルランド遠征でもなにもせずに終わりました。
そんなアイルランドが注目を浴びたのが2025年。
JRAにおいて、これまでアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスとしておこなわれていた競走がアイルランドトロフィーとして独立(なお、私の中のアイルランドトロフィーはいつまでたっても東京マイルのオープン特別です)。
それにあわせて、府中の競馬博物館において、アイルランド展が開催されました。
| アイルランド展 | 日本で生まれた アイルランドと縁の深い馬 |
この展示、「日本で生まれた、アイルランドと縁の深い馬」として日本で生まれていないオーギュストロダンが紹介されていたりと、幅広く日本とアイルランドの関係を拾おうとする展示で、JRAのやる気が伝わってくるものでありました。
そして、「日本で活躍したアイルランド血統の馬」として、4頭が紹介されており……そこには、ブラックステアマウンテンの名はありませんでした。
| 日本で活躍したアイルランド血統の馬 |
まあ競馬博物館と名はついていても場所は東京。ジャパンカップ勝馬を優先的に展示したい、というのは分かるのだけれど、こちとらアイルランド生まれのアイルランド育ち。騎手も調教師もアイルランド人。これで展示から落としますかね。
もしかしたら、来たる日本・アイルランド国交樹立70周年(2027年)を記念してブラックステアマウンテンを大々的に取り上げる予定があり、2025年時点ではあえて存在をスルーしたのかもしれません。でもまあ、やっぱり残念ではありました。
そんな具合に残念がっていたら、ブラックステアマウンテンの訃報が流れてきたのでした。
とにもかくにも、ブラックステアマウンテンは、中山グランドジャンプ前後や、このアイルランド展など、自分の中では色々と思い出深い外国調教馬であります。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。