トサノトウケン
土佐犬というと,闘犬のイメージです。荒々しい太平洋からくる,土佐のイメージ。それに見事に合致するのが,土佐の闘犬のイメージです。
そして,土佐犬が出てくるのが流れ星銀。年齢がばれますね。紅桜ですよ紅桜。闘犬の存在を知ったのがあの漫画(というか,自分的にはアニメから入りました)です。
いずれにしても,高知に行った以上,闘犬・土佐犬を見ないわけにはいきません。
で。これほどまでに(自分的には)有名な土佐闘犬。しかし,あまりに情報がありません。ネットを見ればルールがさくっと見つかって,大会の開催実績や「歴代横綱」等の情報が出てくる……のではないかと考えておりました。
ところがどっこい。情報がさっぱり出てこない。これはかなりびっくりです。そもそも,闘犬と言えば土佐,とインプットされているため,この土佐闘犬センターが日本の闘犬について総合的に管理監督しているという思い込みがあったんですね。そもそもこれが大間違い。特にここがなにかを管理監督しているという訳ではなさそうです。もっといえば,おそらく闘犬についてはJRA的に全体を管轄する組織なんてないみたいです。
さて。2016年から2017年かけて,にびっくりなニュースが飛び込んで参りました。とさいぬパークが法的手続をとり,破産となったようです。どうも申立てたのは四国銀行のようで,つまり自己破産ではなく他己破産。債権者申立でありますな。このことをとっても,いろいろ内部のズタズタゴタゴタが透けて見えます。まあ,それは犬と観光客には関係ありません。高知新聞によると,破産申立当初は運営継続を考えていたようですが,結局ダメだった,ということになるんですかね。
もともと,自分が認識していた2007年の「土佐闘犬センター」から,数年前に長老が高知に行ったときに「とさいぬパーク」に名前が変わっており(2014年の魚拓に,「高知市桂浜の土佐闘犬センターはとさいぬパークへ。」という表題がついているので,おそらくこの頃に変わったのかと),これが2017年5月19日に営業停止となったということのようです(魚拓)。
で。「闘犬」で検索しても上の方にはなにも出てこないのではありますが,下の方の検索結果を探索したり,適当に大会とかのワードをくっつけてみると,いくつかの団体が並立していること,闘犬大会も1つの頂点となる大会があるわけでなく,いろいろと並立していることが分かります。なんか,ボクシングみたいな状態ですね。ホームページを持っている団体としては,全土佐犬友好連合会,中国四国土佐犬連合会あたりがヒットし,闘犬用の犬舎なんかもあります(見つかったのは凱旋門犬舎というところ)。その結果分かるのが,「闘犬大会は日本全国各地でおこなわれている」という事実です。高知だけじゃないんですね。まさか静岡,茨城,青森などでもおこなわれているとは!びっくりです。
合わせて分かるのが,動物愛護団体からのクレームの多さ。まあ,そりゃあそうなりますね。全土佐犬友好連合会さんはQ&Aで「土佐犬は闘争本能の強い犬ですので、戦わせないでいること自体が虐待になりかねません。」と回答し,愛護団体側の気持ちを逆撫でしております。
まあ,互いに言いたいことは分かります。例によって,無責任な観光客としては,「どっちの気持ちも分かるけれどここは穏便に」と言いながら,生暖かく情勢をうかがっていきたいと考えております。
ちなみに。この闘犬について検索していると,びっくりな事実が判明。日本でも未だに闘鶏がおこなわれている!!どうも高知県の安芸郡安田町には,常設の闘鶏場があるようです(よさこいネット)。しかも,細々とやっている,というレベルではなく,1シーズン12月〜6月まで開催し,6月末に決勝戦というかなりのレベルです。写真だけ見ていると,観光客が気楽に立ち入っていいものなのか若干不安になりますが,ちょっとこれは見に行きたいな。フィリピンと日本の闘鶏を両方見た人間なんてそんなにおらんやろ。
閑話休題。
翌日の高知競馬を控え,高知入りしたトリとNPは,土佐黒潮牧場を経て,「高知といったら桂浜!」てな感じで桂浜に到達したのでした。浦戸城に行くのは2014年,これから7年後になります。
2014年にはなくなっていた,龍馬像を横から見られる建物は,どうも期間限定だったようです。2017年にもこれをやっているみたいなので,不定期に櫓を組んでるんでしょうね。台風の時期とかは危険だから取っ払うのかもしれんな。
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龍馬像 |
龍馬に大接近 |
横から
日光の関係で
接近してもよく見えない |
櫓からの眺め |
桂浜 |
桂浜を見終えて,いよいよ闘犬です。まずは横綱土俵入り。威風堂々,ザ・横綱という感じですね。適当に書いてますが。
横綱は土俵入りだけで役目を終え,普通の土佐犬(という表現でいいのだろうか)による闘犬実演です。
まあ,見てから10年経っているので記憶も曖昧なのではありますが,とにかく戦っているのが犬なので,動きが速い。闘牛もスイッチが入ると速く動きますが,やっぱり犬はそれとは次元が違います。正直,記憶が曖昧すぎてこのとき血が流れたかどうかも覚えておりませぬ……また見に行きたかったのだがなあ。致し方ない。
試合が終わり,外に出る途中では,子犬の調教がおこなわれておりました。愛護団体の方から見れば,これも痛々しく見えるのでしょう。正直,どっちの立場も理解はできます。
その後,龍河洞へ。高知県が誇る洞窟です。ぶっちゃけ,ここもあまり記憶にない……。「神の壺」という,石化した壺があったのは覚えておりますが,なんとびっくり,写真が盛大にピントを外しておりました。まあ,写真はWikipedia見れば載ってます。
ところで。龍河洞のホームページを見てたら,「日本観光鍾乳洞協会」なるものがあり,13の鍾乳洞が加盟しているようです。いままでに行ったことあるのはここと石垣,あぶくま洞の3箇所のみですが,場所が場所なだけにスタンプラリーとかやられるとショックが大きいな。
夜は高知市内を散策。東京では聞いたことない魚を食しました。
商店街では,よさこいがおこなわれておりました。毎週末おこなわれるのか,このときたまたまだったのか,それとも白馬10周年を記念したものなのかは分かりません。
高知市内の商店街は,10時にかっちり消灯するとはいえ,きれいに整備されており,観光客的にはありがたいです。
そんなわけで,高知の夜は更けていきました。
この日の宿は合宿所っぽい宿で,部屋の形がいびつだった(四角形ではない)のを覚えております。
土佐黒潮牧場2007/白馬の会10周年記念特別
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