メキシコ旅行記その2

1月2日

 というわけで、ついにやってきました、出発日。ま、緊張しても仕方ないんだけど、緊張しますね。箱根駅伝も気になるし…。
 今回は京成特急(スカイライナーではないやつ)を利用することにしてたんですが、どこで乗り換えるのかは決めてませんでした。が、まあ始発からのんびり座っていきましょう、ということで、上野で山手線下車。
 …上野で京成をご利用の方はこの行動のアホらしさにお気づきですね。すっかり忘れてました。JR上野から京成上野って歩くんだよな。あぁぁ。これだから田舎者は嫌ですね。上野は高校時代は何回か利用してたんだけどなあ。んで、朝っぱらから客はそんなに多いはずはなく、日暮里から乗っても全く問題ありませんでした。くそ〜。
 途中、駅売店で年末年始号のエルゴラ見かけて、買おうかとも思ったんですが、特急の時間まで時間がなかったのでパス。成田にも売ってることを期待して…
 さて、京成線。在来特急なので、通過駅のアナウンスがあります。そして、「船橋競馬場」のアナウンスにびくんと反応してしまいました。なにやってんだか。ちなみに、東中山のアナウンスには気付かず。
 予定よりも早く着きました。まだ、AAのカウンターはあいてません。くそー。とっととチェックインして通路側の席を取ろうと思ってたのに。予定が狂った…。
 しかも、一人旅だと荷物が邪魔でトイレにも行けません。さすがに大荷物引きずってトイレに行くのもねえ。かといって、いくら日本っつーたって荷物置き去りにしていく勇気もないし。
 ということで、とりあえず売店へ。あ〜、やっぱエルゴラないな。まあ仕方ない。席についてガイドブックを読みました。考えてみたら、シティから移動することばっかり考えて、メキシコシティでどこを見るか全然考えてなかった…。
 こんな感じでガイドブックを読んでいるうちに時間は経過し、気付いたら代理店から指示されていたチェックインタイムをすぎていました。
 「やばい!」とばかりにカウンターの入り口へ。AAの客とBAの客が2本の列を作っておりました。並ぶ列を間違える人もちらほら…。気付いて他方の最後尾に並ぶ人もいれば、不憫に思った係員さんに他方の列の中に入れてもらっている人もいました。
 どうやら、チェックインカウンターに入るところの入り口?はAAとBAで共通だったようで、交互に入れているために列が長くなっている様子。そして、AAに乗る客は機内持込み手荷物もX線通してましたが、BAに乗る客は預ける荷物しかX線を通していませんでした。まあ、後からもう一回検査するんだからどっちでもいいんですが、どっちでもいいんだったら区別しなくてもいいような。まさか実はこのあと検査してない、なんてことはないよねえ?
 無駄にいろいろ書いてしまった…。本編よりもプロローグの方が長くなるんじゃないだろうな。
 さて、チェックイン。「本日は満席で、通路側は既に一杯なのですが、よろしいでしょうか?」と、死刑宣告。ここで「よろしくないです」と言い返すと何が起こるんでしょう?ま、僕は小心者なので素直に「はい」と返事をするわけですが。
 そういえば、並んでいるときに、BA8便が飛行機故障で欠航、というアナウンスがかかっていました。こんな1月2日なんていう時期に欠航とは…。こういうときってどうするんでしょう?こんな時期に他のロンドン便ががらがら、とは考えづらいので、代替の飛行機を見つけてくるんでしょうか?日本の航空会社だったら日本にいくらでも?飛行機はありそうですが…BAだったらどうするんでしょう?1日で飛行機は直る、ってことなんですかね?それともロンドンかどこかから空の飛行機を飛ばすんでしょうか?それとも、提携してる航空会社から借りるんでしょうか??
 ちなみに、うちの親父が4日にアメリカ出張で乗った飛行機は、飛んでから1時間ほど経過したところで変な音がしたとかで、引き返してきたそうな。どのくらいの音だったんでしょうか。小心者の僕が乗っていたらちびってたかもなぁ。旅慣れてないのでよくわからないんですが、こういうことってよくあるんですかね?
 搭乗口の周りで待っているときも暇だったので、本屋に行ってみたんですが、そこで並んでるガイドブックに「プーケット島」とかがあると、なんかねぇ…こういうのって運だよなあ。

 それにしても、飛行機の10時間ってのは長いです。いやはや。一応手荷物に入れていた文庫本は2冊だけだったので、これはあっさり読破。あと、売店で買ったダカーポの年末号(毎年恒例の書評とかのってるやつね)は思ってたよりも時間つぶしに貢献してくれました。ってか、1月2日って駅売りのスポーツ新聞も休刊なのね…。
 しかし、向こうに行ったら長時間のバスの旅が待ちかまえてるんだよなあ。飛行機は本を読んで時間つぶせるけど、バスじゃそういうわけにもいかんし(酔うから)…。大丈夫なのか。不安は募ります。

 というわけで、ダラス到着。一応ここからが本編なのかな?でも、「家に帰るまでが旅行です」ってよく言うから、家を出た時点からが旅行、すなわち本編なのか。
 ま、それはどうでもよくて、噂では長時間かかると言われていた入国審査です。ダラスは審査場?が2手に分かれていて、空港職員が適当な数を見計らって客を分けていました。それにしても、こういう営業スマイルのない世界に来ると、「海外旅行に来たなあ!」という気分が高まります。ワーキングホリデーとかで日本に来る外国人の方々って営業スマイルに違和感覚えたりしないのかな?
 入国審査は思っていたよりも並ばずに済みました。ただ、審査官の人がいきなり日本語でしゃべってきてビックリしました。いや、日本語で喋ってくれるのは嬉しいんですが、こっちは英語で話しかけられるぞモードになって身構えてるのです。そこにいきなり日本語で来られても、こっちは「ん!?なんか難しい英語を喋ってるのか!?」と思ってしまったりするのです。もちろん審査官が悪いんでなく、臨機応変に対応できない僕の固い頭が問題なんですが…。でも、気さくで楽しそうなおっさんでした。他国の外交官も見習って欲しいですね。
 アメリカの入国審査が強化されて初めてアメリカに行ったので、指紋採取と写真撮影もこれが初めてでした。ま、別にやましいこともないですし(以前NYで悪事を働いた白馬の一味だな!?などと詰問されたらそれはそれで面白いですが…でも、記憶に残る悪事は働いてないしな)、楽しいイベント、くらいの感じでしたが。
 続いて、搭乗ゲートに再入場。ここはさすがに厳重。必然的に長蛇の列に。靴を脱がされて、X線検査させられたりもするんですね。ま、このくらいやってくれた方が安心でよいです。
 それはいいんですが、ベルトのバックルが引っかかりました。いや、まあ厳重にやったら当然です。で、このベルトなんですが、この後、メリダ空港でも引っかかりました。メキシコシティではいい加減学習したので、最初から外しました、ので、よく分かりませんが…。メキシコシティのバスターミナルの検査でも引っかかりました。が、成田!パスしました。というか、成田でパスしたからダラスでもつけたままにしちゃったんですが…。大丈夫なのか成田空港。(どうでもいいですが、東京地裁もつけたままでパスできました)

 ダラスでは時間があったので空港内を適当に歩き回ってました。アメリカですね。当たり前ですが。AAだけで3つもターミナル持ってる、って段階でもう日本とは規模が違ってますよね。いやはや。でかいです。
 で、若干腹が減ってたので何か買おうかな?とか思ってたんですが(米ドルの現金は少し持ってた)、空港内、ということもあるんでしょうが、最近の日本のファーストフード業界のデフレぶりはすごいもんがありまして、全然安く感じません。これじゃあ買う気にならない…。ま、ちょっと混んでたってのもあったんですが。一番すいてたタコス屋に行こうかとも思ったんですが、これからメキシコ行く人間がわざわざ経由地のアメリカでタコスを食うのも頭が悪いな、と思ってやめました。
 あとから考えたら、こんだけ時間があったんだからメキシコのガイドブックを買えばよかったんだよなあ。ほんとこれは大失敗。ってか、日本でメキシコのガイドブックっていったら「地球の歩き方」しかないし、まあこれに限らず、日本のガイドブックって写真一杯で綺麗で、非常にいいんだけど、説明文が少なすぎるっていう欠点もあるからねえ。難しいところですが。
 で、時間があったので、米ドルのトラベラーズチェックをペソに。メキシコで何かハプニングがあって両替できない可能性もあるので。しかし、まあ結果論といいますか、これは失敗。レート悪いし、$5.50も手数料持ってくし…。ま、安全料だと思えばいいんでしょうが。小心者はこういうときに損をします。

 そんなこんなで搭乗時間に。しかし、アナウンスはなし。あれれ。遅れてんのかな?
 しばらくすると、モントリオールとかいう声が聞こえてきます。ん!?
 と思って、あわてて立ち上がり、案内画面を見ると…ゲートが変わってる!危ない危ない。急いでゲートに行くと、まだあいていませんでした。ま、これで一安心。
 そして、搭乗。案外小さい飛行機。ですが、もちろん満員です。あちこちでスペイン語が飛び交っております。いや、スペイン語なのかどうかはよく分からないんですが…。とりあえず日本語でも英語でもフランス語でも、おそらく中国語でも韓国語でもない言語、ということだけは認識しました。ま、別に何語でも構いませんけどね。
 飛行機では、そこそこ眠かったので寝ようと思ってたのですが…後ろに親子連れがおりまして、お子様が元気に椅子をガンガンやってくれたので、僕の安眠は妨害されまくりでした。ま、元気なのはよいことです。けっ。
 昼食をとってない(ダラス到着前に出た機内食は朝食の時間に出てきた)ので腹は減ってたんですが、さすがに2時間程度の飛行ではスナックしか出ませんでした。ちぇっ。

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