エイダイクイン夢物語

はじめに

 僕がエイダイクインをはじめて見たのはメジロドーベルが勝ち、アブクマポーロが大惨敗したオールカマー競走の日のことでした。その日エイダイクインは江田照騎手を背におりかえしの新馬を勝ち上がりました。その時はさして気になるような存在ではなかったのですが、帰って調べてみるとエイダイクインの血統表はカタカナばかり(つまり内国産馬が多いということ)であるいう事実に気が付きました。当時は内国産種牡馬のあまりの冷遇振りにかなり憤慨していたので(もちろん今でも思うところはありますが色々考えたりした結果当時ほどではありません)血統表を見た瞬間「応援せねば」などど思ったわけです。それからは毎週競馬ブックでエイダイクインの名前を探すのが習慣となり、エイダイクインの出るレースは単勝馬券を握り締めるようになりました(中山で中京3歳Sの馬券が買えなかったのはいまだに悔やまれます)。エイダイクインはまるで僕の応援にこたえるかのように(んなこたぁない)着実にレースに勝ってゆきとうとうG1桜花賞に出走するまでに至りました。そこでの出来事は皆さんご承知のとおり・・・。
 ここではエイダイクインが桜花賞で骨折していなかったらという設定で僕が白馬に連載している文章を大幅に改定してお送りしていきます。当然桜花賞後のことに関しては全て作り事です。また桜花賞以前のことに関してですが、基本的に事実をもとに話を進めて行きたいのですがあくまで僕は一般人のため細かい情報は伝わってきません。そのため嘘もたくさん書いております。なのでこのお話を読んで「そうかあの時鈴木康調教師はそんなことを考えていたのか」とか「エイダイクインってちっちゃい頃はそんな馬だったんだ」なんて思わないどいてください。別に嘘ばかりをつらつらと書いているわけではないのですが、あくまでお話ということで・・・。納得のいかないところなど多々あるとは思いますが一つよろしくお願いいたします。

注意
 先にも書きましたとおりこの話はもしもエイダイクインが桜花賞で故障していなかったらという設定でかかれていきます。そういった文章の内容上同期で活躍していた馬の関係者・ファンの方々に不愉快な思いをさせてしまう可能性が多々あると考えられます。そのような場合、誠に身勝手ではありますが暖かい目で見ていただければと思います。どうしても暖かい目で見てやれない、しかしこの話は読みつづけたいというような方がいらっしゃいますならば登場する人物名・馬名・団体名は架空のものとして考えていただければ幸いです。

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