三景橋立杯その10
キョートカナロア

 これを書いているのは2015年9月15日です。
 そして,これを書く直前,ロードカナロアがとりあえず第1回目の顕彰馬投票で落選したことが分かりました。まあ,オルフェーヴルが満票でないあたり,もうなんというかなんだかな,というか,オペラオーガ1回落ちてる時点でもうなんというか,なのですが,いずれにしましても,自分的には,やはりロードカナロアという馬は本当に素晴らしい馬だったと思っております。かつてタケブン氏がシンボリルドルフを見て,「やっとシンザンを超える馬が現れた」と言ったとかいう話がありますが,自分がロードカナロアを見て思ったのは,「やっとサクラバクシンオーを超える馬が現れた」ということであります。
 実際どっちが強いかはさておき(勝太郎が生きてたらカナロアをどう評したかは気になる),スプリンターとしてバクシンオーと並び称されるだけの馬であることは間違いなく,また,ノースフライト級の相手がいなかったとはいえ,マイルの安田記念を制したことは評価しないわけにはいかんでしょう。さらには香港スプリントという,それこそ日本馬からしてみたら高い壁であった舞台で2度の勝利。本当に,本当に素晴らしい馬だったと思います。
 そんなロードカナロアの引退式の日でした。ところで,JRAがこの手の日に出すグッズってもう少しなんとかならんものですかね。

 それはさておき,まずはライスシャワー碑にご挨拶。
 見たところ,今回はやはり前回(2012年)から若干変わっております。左側の草が薄くなってるのはいいとして,手前の石が変わってますよね?あらためて写真で比較するまでは変わってないかと思ってた。と思ったのだがやはりあらためて見てみたら一緒だな。うん。角度が上からになった分変わって見えただけに違いない。

今回のライスシャワー碑 2012年ライスシャワー碑 2010年のライスシャワー碑 2008年のライスシャワー碑

 他方,全く変わらずぽつねんとしているのがスティルインラブ碑。アパパネもジェンティルドンナも加わらないとなると,いったいどうすんのよこれ……。

グッズ売り場 孤高の三冠馬

 で,まずは障害戦。この日は若干低調なメンバーでした。勝ったのはシュンケイリ。1番人気テイエムドンマイは2着で,次走の未勝利を勝って望んだ阪神G2戦で中止,予後不良となってしまったのでした……。
 ところで,シュンケイリの名前の由来ってなにかと思ったら,「駿京里」で,「京の距離も走る馬」ってことのようです。なんと,奥の深い名前だ。

1 11 シュンケイリ 牡4 59 平沢健治 3:17.2
2 1 テイエムドンマイ 牡6 60 北沢伸也 3:17.4 1.1/4
3 9 ラインレグルス 牡6 57 森一馬 3:17.4 アタマ
4 8 ノッティングボーイ 牡6 60 上野翔 3:18.6 7
5 7 アンジェロフォーグ 牡5 60 難波剛健 3:19.0 2.1/2
6 13 タマモダイナミック 牡6 60 林満明 3:19.0 アタマ
7 3 ミッキーワールド 牡5 60 熊沢重文 3:19.4 2.1/2
8 5 テーオーゼウス 牡6 60 黒岩悠 3:19.6 1.1/4
9 6 スリーマーゴーン 牡4 59 白浜雄造 3:19.7 1/2
10 12 キクノレジーナ 牝6 58 植野貴也 3:20.1 2.1/2
11 10 アマクサハイヤ 牡5 60 草野太郎 3:21.5 9
12 2 イチザゴールド 牡6 60 田村太雅 3:29.1
13 4 ユニバーサルキング セ4 59 中村将之 3:33.6


 そして,お昼休みはうきうきウォッチング。ロードカナロア引退式であります。あれ,考えてみたら競走馬の引退式って誰以来だろうか。年末のボンネビルレコード以来かな?JRAだとどうだろう……。ちょっと記憶にない。まさかダイワテキサス以来とかじゃないよな。

 まあ,それはさておき,冒頭にも書きましたが,本当に素晴らしいスプリンターだったと思います。残念ながら生でレースを見ることはなかったですが,この馬の現役を体感できたのは本当によかった。ほぼバクシンオーの死亡と入れ替わりでトップホースに上り詰めたわけで,この馬が出てきて本当によかった。
 そして,これだけの馬がフルキチでデビューしているってのもなんともいえない。北村友一ともども,この馬で勝率100%の騎手として引退式に呼んだらいけなかったのだろうか。確かメイショウサムソンのときに引退式は原則として引退時に乗ってた騎手で云々ってルールの話がありましたが,いまいちそのルールの趣旨がわからんのよね。
 ところで,この馬の厩務員さんむっちゃ若いな。プレッシャ半端なかっただろうなあ。でも,この若さでこれだけの馬を育て上げたんだからすごいなあ。

 
再び厩務員と助手の手に戻るときの
2人の表情がなんか好きです

じっとしてられない
カナロア

なんとか記念撮影実施

戻っていきます

 昼食は肉じゃがと豚汁だっけかな。2つめに頼んだのがなんだったか忘れた。
 肉じゃがは舞鶴が発祥の地という説もあるようです。この旅行で舞鶴からやってきたのに,舞鶴の名物を京都競馬場で食べるというオチになりました。

舞鶴の肉じゃが なんだったっけ 新聞紙はいいとして
予想紙ってもしかして
アレのことだろうか
ホワイトベッセル

 準メーンは寿ステークス。リヤンドファミュが出てました。1番人気。ザサンデーフサイチが最低人気ですね。良血の話題馬の人気が明暗を分けております。が,この2頭は11着と12着を争い,勝ったのはアクションスター。なお,2着はウエスタンレベッカ。ウエスタンベッキーって懐かしいですね。

1 7 アクションスター 牡4 56 北村友一 2:00.2
2 9 ウエスタンレベッカ 牝4 54 高倉稜 2:00.2 クビ   
3 3 マーティンボロ 牡5 57 川田将雅 2:00.4 1.1/4
4 1 オールアズワン 牡6 57 国分恭介 2:00.4 ハナ  
5 10 リメインサイレント 牝4 54 ルメール 2:00.5 クビ
6 13 フロアクラフト 牝4 54 ギュイヨ 2:00.6 3/4
7 16 ロードエアフォース 牡6 57 福永祐一 2:00.6 クビ  
8 12 ダイシンブラック 牡5 57 岩田康誠 2:00.7 クビ
9 6 ヤマイチパートナー 牡4 56 武豊 2:00.7 ハナ
10 8 タガノイノセンス 牝7 55 菱田裕二 2:00.7 アタマ
11 11 リヤンドファミユ 牡4 56 池添謙一 2:00.8 3/4   
12 2 ザサンデーフサイチ 牡10 57 幸英明 2:00.9 1/2  
13 4 ヘミングウェイ 牡4 56 浜中俊 2:01.1 3/4
14 15 ミルドリーム 牡5 57 藤岡康太 2:01.2 1/2  
15 5 ナリタパイレーツ 牡4 56 小牧太 2:01.5 2
16 14 エーシングングン 牡5 57 藤岡佑介 2:03.0 9  
 スタート。エーシングングンが完全に出遅れました

 メインレースは淀短距離ステークス。ファミさん関連ではエピセアロームが出ておりますが,まあどうでもいいや。レディオブオペラが4連勝を飾り,これが同馬の最後の勝利となったのでありました。

1 3 レディオブオペラ 牝4 53 藤田伸二 1:07.4
2 1 エピセアローム 牝5 55 武豊 1:07.7 1.3/4
3 2 ローガンサファイア 牝4 52 浜中俊 1:08.1 2.1/2
4 11 ニンジャ 牡5 56 藤岡康太 1:08.1 クビ
5 10 ストークアンドレイ 牝4 52 北村友一 1:08.4 1.3/4
6 8 ブルーデジャブ セ7 56 幸英明 1:08.4 ハナ
7 15 サドンストーム 牡5 56 国分優作 1:08.4 ハナ
8 5 メイショウデイム 牝7 54 福永祐一 1:08.4 ハナ
9 6 クィーンズバーン 牝6 53 藤岡佑介 1:08.5 クビ
10 13 ビウイッチアス 牝5 53 岩田康誠 1:08.5 アタマ
11 12 ザラストロ 牡4 54 菱田裕二 1:08.5 ハナ
12 16 メモリアルイヤー 牝6 54 小牧太 1:08.5 ハナ
13 4 ビラゴーティアラ 牝7 54 松田大作 1:08.6 1/2
14 7 シュプリームギフト 牝6 54 秋山真一 1:08.6 ハナ
15 14 ティアップゴールド 牡8 56 太宰啓介 1:08.6 アタマ
16 9 ボストンエンペラー 牡6 56 和田竜二 1:09.2 3.1/2


 この日,京都ではヒーロー列伝の歴代ポスターが飾られておりました。異色なのはやっぱりヤマノシラギク。見たところ,ポスターの中で唯一G1級レースの勝ち鞍がなかったです。やはりそれだけ全10場出走というのはインパクトがあり,ファンも多かったんでしょうね。
 最後にヒーロー列伝に採用されていない馬のポスターが飾られておりましたが……G1を1勝のサイレンススズカなんかはまあいいとして,三冠馬スティルインラブってポスターになってなかったのか。京都の記念碑といい,なんというか,位置づけがよく分からない馬だな……。

ヤマノシラギク おまけの3頭 歓声をありがとう

 てことで,3連休もあっさりと終了。ライスシャワー碑を確認するためにも,京都競馬場には定期的に訪れたいところです(なお,翌年も訪問しました)。


淀城


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