平城の都いまそかり
そんなわけで,平城駅から徒歩数分で到達するのが奈良競輪場であります。
今回の旅行ではいったん奈良競輪場横を抜けて,秋篠寺を見学してから戻ってきましたが,おそらくそんなコースをたどる人はほとんどいないことでしょう。
平城駅 | ちゃんと案内が出てます! 西へ500m! |
競輪場が奥に見えます | 畑の横をただひたすら |
そんなわけで,奈良競輪場です。
観光してから行ったので(そもそもこの日の出立地は博多だし),到着時刻は午後1時30分ころ。この時間だともはや外を歩く客はおらず,先行馬(それっぽいおじさん)についていけばいいわけではないので歩いていて緊張します。
バス乗り場。閑散 | 南門からは入場できません 秋篠寺とは違います |
昭和な空気が… | 競輪GP前だったので場外販売の宣伝 奈良って特観席がない競輪場だと思ってたら, 新設されていたようです |
飛天ちゃん 方向性がせんとくんに近く, 奈良だとインパクトに欠けまくり… |
そんなわけで,入場。外にホルモンうどん売り場と新聞売り場がありました。
この日はスーツだったため,新聞売りのおばさんに無視されてほかの新聞売り場を使いました。それを見ておばさんから「客やないと思ったから声かけんかったわ」と言われてしまいました。やはり競輪場にスーツで乗り込むのは御法度なようです。競輪場で新聞を買いたい皆さん,たとえ外回りの仕事をさぼりつつ乗り込むときも,スーツは避けましょう。
さて,散策。サンサンバンクだし,廃止寸前閑古鳥なイメージもあり(←これ自体は間違ってないのだけれど),もっと敷地が狭いのかと思ってました。しかしながら,さすが観光立国大和奈良県。敷地は広く,それゆえ閑散とした雰囲気がさらに増しております。まあ,競馬場跡地に立っているようですし,土地が安かったんでしょうな。なのになんで400mでなく333mにしたのかは謎ですが。
奈良競輪というと,締め切り前音楽として小泉今日子の(正確には音楽だから筒美京平の)ヤマトナデシコ七変化が使われていることで知られております……が,悲しいかな,NPはキョンキョンファンではないので,この歌を知らないのであります…。知らない以上,「なんかポップな音楽が流れているな〜」という感想以上の感想を抱きようがありません。しかし,こういう雰囲気の場所で流れるポップな音楽……一昔前のスーパーマーケットを思い浮かべますね。
さて,食事。
食堂棟は新旧あり,旧食堂棟は壊す金もないのかそのまま放置されております。このシャッターは何年間開いてないのでしょうか……中に死体の1つや2つ転がってても不思議じゃないような。
他方,新食堂棟は見たところ非常に新しい……のですが,2店に1店は閉鎖廃業しているようで,そこが休憩所と変化しているのでありました。まさに奈良競輪食堂七変化であります。
で,ぷら〜っと見て回ったところ,ホルモンうどんが目立ちます。ホルモンうどんというと,須田鷹雄氏が向日町競輪のものをプッシュして一躍有名になったことで知られておりますが,向日町からほど近い奈良にもあるようです。そして,たまたま入った店(店名も忘れた)に「ドテ煮うどん」があったので頼んでみました。そもそもホルモンうどんを知りませんが,特段名古屋的雰囲気もなく,ホルモンうどんとの違い(知らないのにどうやって違いを知るのかはともかく)も分からん感じでした。これで700円かー。でも,店のおばさんは「競輪やらない人もこれを食べに来る」と自信満々に語ってくれました。ほんまかいな。警備員じゃないだろうな。
あと,店の前でお餅を焼いている店が多かったです。せっかくなので1本買ってみました。こっちの100円はまあ腹持ちの良さを考えたらお得なのではないでしょうか。
閉店がらがら | 新食堂棟1 一番右手にビギナーコーナー |
新食堂棟2 「グルメ街」というネーミングセンスは… ちなみに,季節料理のまるよしは 絶対季節を問わないメニューだらけだと思う |
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ドテ煮うどん | お餅もちもち | 無料飲料のカップ 飛天ちゃんのデザイナーにはいくら支払ったのか… |
さて,車券はというと,33バンクに多くを期待していないのでしたが,多くを期待しないで乗り込んでいい結果が出るはずもなく,申し訳程度の安い配当。
併売の広島記念も買いましたが(そういや1年前は広島記念を生で見てたんだよな〜),これも安いのが1つかすっただけ。最後に神山が失格してくれたおかげでさらに損害が拡大。しかも念のため確定を待っていたところ無料バスにおいて行かれて,西大寺駅を折り返してくるバス待ちに無駄な時間を空費することとなったのでありました。ちゃんちゃん。
そんなわけで,(広島の)神山のせいで出発時間が遅れたことだけが印象に残った平城の都なら競輪場でありました。