台湾旅行記その1

 台湾に行きたいわん。おそらく台湾に行ったことがある・行くことに関心のある人間は少なくとも一回この発言をしたことがあると思います。

 まあそれはさておき。ゴールデンウィークに台湾に行きました。
 学生の頃,ゴールデンウィークなんてのは無駄に旅費が高くなる期間であり,こんな時期に海外旅行なんて信じられませんでした。というか,まあ別の資格試験があったり,某運動会観戦があったり,かしわ記念があったりと,旅行以外にもイベントが多かったってのもあります。
 そんなわけで,ゴールデンウィークというのは学生にとって旅行する期間ではなかったのであります。
 が,今回は人生初のゴールデンウィーク海外旅行。いやぁ,社会人になったと実感しますね。ちなみに,チケットは2月ころにJALサイトで購入。考えてみたら海外旅行の航空券を直接航空会社から買うのも初めてです。2月頃から準備はしていたものの,仕事がどうなるか全く読めないのでホテルは2週間前予約。まあ,ゴールデンウィークに浮かれてるのは日本人だけですから,外国人も泊まるホステルは2週間前でも普通になんとかなりました。当日はベッド全部埋まってましたが。

 台湾に行くにあたっての準備としては,とりあえず湯島聖堂聖天宮に行き,いくつか本を購入。例によって買うだけで満足してたので「購入」という表現にとどまるのが悲しいところ。とりあえず直前に伊藤潔氏の「台湾」を読み(とても読みやすい本でした),「道教の神々」は機内持ち込み(学術新書なだけあってちょっと学術的でした。なんか道教のわかりやすい入門書はないだろうか…),あわせて「台湾の歴史散歩」をチラ見。この歴史散歩シリーズ,国内のものは充実してますが,アジア圏は台湾と中国しかありません。是非東南アジア版や南アジア版をつくってほしいんですが…。あと,この本は発行が1991年と結構古い本で,それゆえ最近の歩き方やTravelDaysなどと注目している場所が若干異なります。このあたりも大変興味深く,古い本も捨てたもんじゃないな,というところです。その他,「図説 台湾の歴史」は買っただけで挫折。次回までには読みたいと心に誓うのでありました。

 そんなわけで,台湾に行く目的は普段の旅行とたいして変化なく(ただし,周知の通り台湾には競馬も競艇も競輪もないのでそれを除く形で),適宜寺院等の文化施設をまわって,行き当たりばったりで食事をとる,というものです。一般に,台湾旅行といえば念入りに食事を調べていくケースが多いようですが,今回は(も)地球の歩き方の最初の台湾グルメページすらろくすっぽ読まずに旅しておりました。

 そんなわけで,ゴールデンウィーク後半初日。なぜか同僚(というか後輩)に仕事を押しつけられて,変な時間に帰宅したものの,この日は午後出発。海外旅行というと朝早起きして成田へ,という固定観念があるのですが,今回は夕方出発です。もの凄い違和感。

 羽田空港国際線ターミナルは,以前一度友人らと見物に行ったことがあります。それ以来2回目。ゴールデンウィーク後半初日ですが,空港は想像していた以上にすいてました。そのため,時間を余す結果に。

京急国際線ターミナル駅 国際線ターミナル 搭乗口 和みの彩り空膳

 そんなこんなで台北松山空港到着。羽田→松山と聞くと,普通に国内線で愛媛県に行ってるみたいな気分になりますな。
 入国審査もちゃっちゃっと終えて,何も考えずに前の人についていくと,そのまま銀行の前に着いてしまいました。まあ,これはこれでいい機会なので両替。いくら両替すべきか迷いましたが,とりあえず2万円を換えます。昨今の円安の影響をもろに受けたレートでした。残念。尤も,結果的に,道中一部カード払いした結果,ほぼ1000元札1枚きっかり余るという結果に落ち着いたので,まあ2万という金額自体は正解でした。

「到着」というのが中国語なのか
日本語なのか分からなかったのですが
結論としておそらく日本語です
「東京(羽田)」ではなく,
「羽田」表記となってます
銀行が2つ
当然手前側の方が人気なので,
奥の銀行の窓口の人は
レートは同じであることをアピールして
呼び込んでおりました

 さて,いよいよ外に出ます。すると,まず目に飛び込んできたのは,飲料自販機。しかも,商品は「爽健美茶」。……外国感ゼロですな。
 とりあえず,目の前にあった観光案内所でいくつか地図を物色。あまり使い勝手の良さそうな地図はありませんでした。
 当然ですが,外にも両替銀行はあります。中と外でレートは違うのだろうか…。

自販機
爽健美茶に目が行ってしまう
松山空港?のゆるキャラ?

 さて,屋外に出ます。目の前に,地下鉄の入口。なんかこのあたり,福岡空港っぽいです。
 そして,ホームに向かう途中に図書館が。あ,これいいですね。ちゃんと本が返ってくるのか知らんけど。そして,ここで観光協会で事前入手していたEasyCardに入金。これもいくらいれたらいいのか分からなかったので500元入れました。結論として,100元以上余らせて,多分これは死にます。本当は帰りがけにコンビニで大量に爽健美茶でも買って帰ろうかと思ったりもしたのですが(帰りは荷物を預けるのが最近の自分のトレンド),いいタイミングでコンビニに出会えずに終わりました。でもまあ,これくらい余った方が旅行中にいちいち残高を気にせずに済むのでよかったかもな。

地下鉄の駅へ 図書館 送ってもらった
EasyCard
チャージ用の機械
英語表記があるので迷いようがない
レシート
ホームが広い

 そして,MRTに乗ってホステルへ。MRTって地下鉄かと思っていたら,思いっきり空中を走っておりました。
 電車はそこそこ混んでいるのですが,台湾における電車内の人と人との距離感がよく分からないのが辛いところ。基本的に,日本のようにぎゅーぎゅー詰めでもOKな国っぽいです。
 金曜の夜なのに,スーツを着たいかにもなサラリーマンを見ません。南の方の国なので,スーツを着るという文化がそもそも存在しないのかな?それとも,夜の10時にもなって帰宅するような日本人的な働き方はしていないだけでしょうか。ちょっとよく分かりません。

 そんなこんなで,ホステル(Jv's Hostel)到着。荷物を置いて,徒歩1分もかからない臨江夜市へ。噂に名高い,台湾の夜市であります!

 とりあえず,周囲をぷらぷら。お店が多く出ていて賑わっております。面白いのが,どうも基本的に道の真ん中に屋台を出したらダメ,というルールがあり,そういうルールがあるにもかかわらず道の真ん中に屋台を出している店が多く,警察がくるともの凄いスピードで屋台が撤収しております。この早業にびっくり。警察も分かっててある程度ゆるめに取り締まりをしているのかもしれませんが,翌日士林では撤収が間に合わずに警察に連れて行かれてる方もおられました。
 その他,感想は雑記記載の通り。

 基本的に台湾料理に関する事前知識ゼロで,ホステルから徒歩1分なので油断して歩き方も何も持ってきていないので,何を食べると「台湾で屋台で食事した!」と胸を張れるのかさっぱり分かりません。まあ,一応機内食も食べているので量は控えめに。とりあえず,聞いたことのある臭豆腐を購入。1人だと結構量があります。そして「猪血糕(←多分3文字目は表示されていないと思う)」という食べ物を購入。結局なんなのかよく分からない食べ物でした。ただ,かなり久しぶりにパクチーを食べた気がします。
 ちなみに,あとで(帰国後に)分かったところによると,台湾における猪はどうも豚のことのようなのですがこの時点では当然そんなハイレベルな台湾知識を持っておりませんでしたので,買った・食べた時点ではイノシシのなにかだと思ってました。まあ,現地にいるうちからも,あまりに「猪」の文字が多いので,「多分この『猪』は「イノシシ」じゃないんだろうな」とは途中から気付きはしたんだけれど。このあたり,ちゃんと事前に準備せんといかんよなー。

夜市入口 夜市の様子 臭豆腐 セブンで買った爽健美茶
日本語のふりがな付です
25元なので,日本よりは安いですね
警察登場 猪血糕 台湾の公衆電話 ホステルにあった
台湾のキーボード
どうやって打つのかわからんな

 そんなわけで,おやすみなさい。

2日目へ

台湾旅行記TOP旅行記TOP