ウミノマツシマ〜三景松島杯その4

 てことで,タクシーで塩釜港へ。道中,塩釜神社等の観光名所が見えました。おおよその位置関係は分かったので,いつか再訪してみたいところ。

 さて。塩釜港。観光港にはマリンゲート塩釜というターミナルがあります。その入口に,「津波ここまで」という衝撃的な案内。今までテレビ画面の中だけだった津波の高さを現実的に突きつけられるとやはり衝撃だな……てか,よく3年でここまで戻したものです。

 できればこういう場所で積極的にお金を使っていきたかったんですが,残念ながら出航まで時間がありません。チケットを買って桟橋に出ます。団体さんがいるのでそれより前に出たいところ。てことで,団体さんがだらだらしていて助かりました。なんとか団体さんの前に並ぶことに成功。

 さて,ここでどうでもいい自分用お知らせ。このたび携帯が壊れまして,修理に出したのはいいんですが,旅行でいろいろメモってたメモ帳のバックアップに失敗しました。てことで,当時のメモがあえなく全滅。よって,このあたりは本当に自分の曖昧な記憶で進めることになります。これだから旅行記は早めに書かないといけない。反省。

マリンゲート塩釜入口
津波の高さに衝撃
桟橋側からマリンゲート塩釜 今回の船

 さて,今回乗ったのは丸文松島汽船の芭蕉コースという奴です。なんせ塩釜から松島まで船で連れて行ってくれる上に,松島の島々も見られるってんだからお得です。

 ところで,松島が日本三景の1つであることは小学校時代にたたき込まれています。で,NPは暗記するしか能のないお馬鹿な(素直な)人間でしたのでこれ以上のことを考えたことがありませんでした。しかし,ひねくれた大人になると,いくつか疑問が出ます。
 そもそも,誰が日本三景を決めたのか。松島と天橋立は自然風景ですが(なお,天橋立に橋がないことを知ったのは今年になって現地に行くことが決まってからです),一般にみんなが「宮島」から思い浮かべる風景は厳島神社,特に海上にある鳥居の姿です。「日本三景としての宮島」が選定されたのは100%人工物たる厳島神社・鳥居があるからこそなんでしょうか。てか,「宮島」を見ようと思ったら,宮島口から内陸に入り込んでそれなりに高い場所に登らないといかんよね。あと,「松島」って島はなく,松が植えられている島々の集合体が松島ってことでいいんですよね?

 そんな松島。どこから見るのが正解なのか。これが松島の観光協会のホームページを見ても正直よく分からない。「日本三景」というんだから,日本三景を認定した人が「この景色は素晴らしい!まさに日本三景なり」的なことを言った場所があるんじゃなかろうかと思うんですが。まあ,ほかの2つもそういう場所があるのかはよく分からんのだけれどね。とりあえず,天橋立に関しては傘松公園からの眺めは素晴らしかった。宮島は……やっぱり宮島を見るには登らないといかんけど,登れないよな。うん,よく分からん。3回は行ってるのになにをもって日本三景なのか考えたことがなかった。
 それはともかく,松島には「四大観」と呼ばれている,素晴らしい眺めが広がる場所があるようです。いろんな角度から松島湾を見られるわけですね。なのですが,これがどこも公共交通機関で訪れることを想定していない。いやまあ,景色がいい場所=山の上=なかなか行かない・観光客しか行かないわけで,しかも4カ所あったら上まで行こうと思う観光客が四分されますので,さらに1カ所あたりの乗客が少ない。まあ,本数が減るのも仕方ない。とはいえ,そのためにレンタカー借りるのもね。

 ぐだぐだ書きましたが,自分的に松島という場所をまとめると,
・ とにかく船に乗って海から島々を眺める
・ 上陸後は瑞巌寺・五大堂等のお寺を参拝
・ 牡蠣を食べる
という流れをたどるのが正しい観光客の姿なのではないかと思われます。

 閑話休題。
 なんとか団体さんの前の位置につけました。岡部幸雄がいそうな場所です。それはいいんですが,船に乗り込むときに大事なことに気付きました。
  右舷側・左舷側どっちがいいんだろう?
 用意周到な人は,航路はもちろん,日光がどっちからくるかもしっかり検討して決めるんでしょうが,とりあえず左舷側に陣取りました。結論として,芭蕉コースからしか見られない岩は左舷側だったので,こっちでよかったんではないかと。まあ,正直なところ,ここまで船が混んでるとは思ってなくて,右舷側・左舷側を自由に移動できるとなめてかかってたんだよな。反省。
 また,この船には上級クラスの座席(グリーン室)もあり,追加で600円払うと2階に上がれるようです。なお,当然ケチって下にいたので,具体的にどのへんがグリーン室なのかは分かりません。

出航! 鳥居が見えます 牡蠣の養殖 灯台とカモメ 地蔵島と馬放島 地蔵

 結論として……カモメの餌やりというイベントがなくなったのはお子様的には打撃でしょうが,まあカモメの餌やりをやりたかったら天橋立でも島原でも行けばいいわけで,あえてここでやらんでもいいですね。
 で,やはり堅そうな岩に木がしっかりと植わっているのが凄い。強く根っこをはってるんだろうと推察しますが,それでも岩が割れず,共存共栄してるのが凄いですな。
 あと,芭蕉コースでしか見られない岩とかいろいろありましたが,まあメモをなくしたら全て記憶の外でございます。まあ,所詮その程度ってことです。なので,まあ窓際だけ確保できれば右舷側でも左舷側でも問題なさそうって結論だな。
 ここに行ったのは4月で,まだちょっと肌寒い時期だったんですが,もう少し暖かい時期だと外に出て気持ちよく遊覧できるんではないかと思ったりしました。日差しが強すぎても大変だろうから,具体的にいつがベストかは難しいところでしょうけれど。

2階はグリーン席 総員退船 第三芭蕉丸について 船着き場からの景色

 で,ぶっちゃけ,時間があったら別ルートの船にもう1回乗ってもいいかな,と思いながらこのあと五大堂とかを巡ったんですが,どう考えても時間が足りないので断念しました。
 てことで,このあとは松島の陸側を攻めます。


仙台東北歴史博物館多賀城跡松島瑞巌寺東北輓馬大会涌谷天平

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