ペナン旅行記その8

 さてさて。昼食をとって多少は体力を回復したので,先へ進むことにします。次の目的地はペナン博物館。
 てことで,チュリア通り〜LoveLaneを経由して北上します。このLoveLane,特に通りの名前は意識してなかったんですが,一応解説が貼られていました。解説を読んでもイマイチ名前の由来が分からないのが辛いところ。

チュリア通り
このあたりが安宿が集まって盛り上がってる印象
脇道に入って北上 LoveLane

 さて,こうして大通りに出ると,右手に面白そうな建物。で,これはあとにとっておいて,大通りを西に向かいます。
 ところで,ペナン博物館。GoogleMapで"PenangMuseum"と検索すると,出てくるのはベイビューホテルなんですね。ですが,そこに一応ペナン博物館へのリンクが貼られてるので,多分ホテルの一部を博物館にしてるんだろう,ってな具合に考えておりました。
 が。このベイビューホテル,徒歩で到達するのに命を削る割に(車通りの多い道を歩いて渡らないといけないから),どうみてもそんなものがある雰囲気ではありません。なんというか,ペナンの政府博物館をおくようなホテルには見えません(大きなホテルではあるんだけど)。そして,当たり前ですが,博物館の看板も出てません。

 ということで,暑い中ここまできたのに,打ちひしがれて引き返すことにしました。ちなみに,この近くにブルーマンションがあることを知ったのは,この日の夜のことでした。無念。
 でもまあ,ホンダの歩道橋を見られて,そこを通れたので良かったと,前向きに考えることにしたいと思います。

ホンダの歩道橋
この近くにショールームがある
(ベイビューホテルに入ってたような
気がしないでもない)
歩道橋からの眺め なんなんだろうか,この表示

聖母被昇天教会(Church of the Assumption)

 さて。てことで,さっきは外から眺めただけの教会に寄ってみることにしました。この教会は事前にチェックしていなかったのですが,あとで見たらそこそこの観光地のようですね。Church of the Assumption。Assumptionは想定だよな,だから想像の教会みたいな感じか,とか思ってたんですが,今し方調べてみたら,Assumptionには「聖母被昇天」という訳が与えられておりました。ちなみに,今Assumptionの訳を調べたのが,記念すべき僕がATOKでジーニアスを使った初めての事例です。これはめでたい。
 教会は白くてとてもきれい。車寄せがあったりして,日本の役所みたいなつくりですね。教会前にある覆い付のマリア像はどういう役割なんだろうか。暑くてスコールがくるから覆いをつけてるのかな。


ペナン博物館

 さて,続いてさらに歩いていきます。次の目的地はセントジョージ教会。至近距離に2つも教会があるんだな。どっちかがカトリックでどっちかがプロテスタントだったりするのだろうか。

 ……などと思っていたら,思いがけずペナン博物館発見。おお,これはめでたい。会いたかった。
 ってなわけで,入ります。1RMという,なぜこんなに安いのか分からないお値段。人件費ペイできてない気がします。本当は無料でもいいんだけど,無料にすると居着く人がいるから有料で,的な感じなのかな。


 さて。正直申し上げますと,ペナンについて自分が事前に有していた知識というのは,ペナンがマレー系,中華系,インド系の3民族が同居する島だということ。基本的にこれだけでありまして(イギリス領だったとか日本が奪取したとかはもちろん知ってますけど),「ニョニャ」がなんなのかさっぱり分かってません。これは本当は翌日分の旅行記に書く予定でしたが,「プラナカン」のことを「プラカナン」だと帰国するまで思っておりました。
 で。何を言いたいかといいますと,このペナン博物館,まずはペナンの概括的な説明から始まり,続いてマレー,中華,インドと3つの部屋に分かれます。それだけなら当然だろうと思うところです。が,なぜか展示が結婚に特化してるんですね。まずはMalayWeddingの展示。続いて中華系のWeddingの展示。そしてなぜか最後のインド系は展示が少ない。
 3つとも違った雰囲気が出ていて,面白いんだけれど,なぜWeddingに特化してるのかがよく分からんのです。これ,なにかペナンの歴史や民族的事情と深い関係があるんでしょうか。


 
Malay Wedding
 
Bridal Bedってのがあるのか
単に夫婦用のベッドってのとは違うのだろうか
 
提灯の解説

China Traditional Hall
  
ここで纏足の説明を見られるとは思ってなかった

なぜかインドはこんなの
 
東インド会社の看板


銀の鏝


Silver Cup

 ところで,この博物館,当然エアコンが効いてます。これは助かる。しかし,椅子が少ない。椅子があったかと思うと展示品で,座れなかったりするのでかえってストレスがたまります。
 まあ,もちろん博物館は座って休むための場所じゃないんですが,おっさんとしてはもうちょっと休憩コーナーがほしいところなのです。

 そんなわけで,疲れながら2階へ。
 2階にはまた色々展示がありますが,自分的にやはり興味深いのは日本に関する展示。マレーといえばやはりマレーの虎山下奉文の名前が出てきます。いや,ぶっちゃけ僕は山下氏についてよく知らんのですが。
 あまり解説はない上に,せっかく解説のある「TRAVEL PASS ISSED BY PENANG GOVERNMENT」も解説の場所が異なっており,なぜか「旅行證明書」ではなく「日本語修練之證」にあります。おそらくこの博物館の学芸員に日系の人はいないと思われます。まあ日系の人がいないのは当然だろうと思うんだけれど,"invader"という言葉をさくっと使っている(間違っているというつもりはないです)あたり,おそらく中華系の人がこのあたりを担当してるんだろうと思うところです。このあたり,翌日行くペナン戦争博物館でもちょっと思うところがありました。
 まあ,そういう話はさておくとして,なかなか面白いものも見られたので個人的には満足です。そういえば,イギリス統治下の展示が少なかったな(東インド会社のものが若干あったけど)。疲れてたからすっ飛ばしたかな……。




 そして,PublicJinrikisha。かつては人力車が公共交通を担っていた,ってことでしょうね。1927年には3441台登録されていたのが,1941年には2121台,1961年には12台に減ったようです。そりゃまあ暑いし,タクシー的なものの方がいいよなあ。
 それにしても,マレーシアにはバイクタクシーはいなかったのでしょうか。それっぽい展示がありませんでした。
 あと,トライショーが生まれた背景も気になるんだけれど,これも説明を見なかったように記憶しております。ただ,歩き疲れてたので不正確かも。


 そんなわけで,エアコンの効いた室内に別れを告げて,外へ。外には,Scarab,ビートルですね。イマイチ説明を読んでもよく分からんのですが,なんかひたすら「説明を読んでもよく分からん」と書きまくってる気がして,いい加減全世界に向けて恥をさらすことの酷さに気付きつつあります。
 あと,ペナンヒルを登るケーブルカーですね。今回はペナンヒルに目もくれない旅行をしておりますので,まあこれも軽くスルー。近寄ってませんが,ケーブルカーの中には入らせてもらえないっぽいです。


セントジョージ教会

 続いて,セントジョージ教会。これは有名な教会のようです。が,有名だからお高くとまっている,というわけではないんでしょうが(というか,有名だからNPみたいな有象無象がたくさんやってきて好き勝手されたら困るってのはありそうだ),立入禁止。この教会も教会の前に覆いつきのお堂があるな。自分が昔通ってた教会にこんなのあったけかなあ。記憶に無い。

 それにしても,暑いです。この大通りは大通りなだけに日陰になるような建物も少なく,体力を消耗します。まあ,ジョージタウンという町がそんなに広い町じゃないのが救いだな……。

 てことで,続く。

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