アスカクリスチャン〜Cambridge2016

 雑な表題を付けていますが、私は教会それ自体は好きだとはいえ、クリスチャンではありません。

 イギリスの夏、修論の夏。観光ビザでなく留学生ビザで入国している以上、一応、真面目な留学生を装ってきちんと学位を取って帰らなければなりません。そんな私ですが、やっぱり競馬も気になりますね。
 というわけで、修論に使う文献がケンブリッジにあるのをいいことに、ケンブリッジ大学の図書館を訪問し、ついでにその近くにあるニューマーケットにも行こう、という完璧なプランをつくりあげました。既にオクスフォードの図書館には潜入しておりますので、一応オクスブリッジの図書館に行くという、なんかイギリスで勉強してきました感のある行動を取ることが出来ます。例えるなら、イギリス行ってアスコットとエプソムに行くとか、チェルトナムとエイントリーに行くとか、そんな感じでしょうか。あれ、どっちもやってるぞ。

 そんなわけで、やってきましたケンブリッジ。訪問は2016年、ケンブリッジに足を踏み入れるのは2001年以来ですから、約15年ぶりとなります。前回は駅で乗り換えただけなので、きちんと街を歩くのは初めて。
 前回は、ケンブリッジ〜ニューマーケット間の電車がローカルすぎて私がびびりまくっていたのですが、今回はイギリスにも海外にも慣れた身で舐めまくりです。もちろん、勉強目的で行くのでパソコンなどは持っていっておりますが、裏返すとカロリーメイトだのホッカイロだのは持参しておりません。人間、15年も経てば成長するのであります。なお、イギリスの交通事情が15年経って成長したかどうかは私には分かりません。

 ちなみに、訪問したのは2016年と書きましたが、これを書いているのは2025年。9年前のことですので、基本的には写真を追いかけるだけです。それでもこうして復習するのとしないのとではのちのちの記憶の定着が違うのであります。

ケンブリッジを歩く

 さて、駅からどうやって行ったのかは記録がないので分かりませんが、とりあえずケンブリッジの街歩きをしていた様子が出てきました。

St Andrews Stから、
左手にグランドアーケード
これはどこかさっぱり分からないですが、非常にイギリスっぽい町並みです

King's College Chapel

 イギリスの街といえばどこにでもある教会。教会を訪れさえすれば、とりあえず旅行した気分に浸ることが出来ます。というわけで、キングスカレッジチャペル。日本語版Wikipediaもかなりしっかりしています。
 写真に残されている入場料、大人9ポンド、学生6ポンドというのを見て「高い」と思ってしまいましたが、キングスカレッジのサイトを見たところ、2025年5月時点で大人17ポンド学生14.5ポンド(事前予約で1ポンド割引、週末は0.5ポンド割増)になっていました。世の中どこもかしこもインフレしております。ジンバブエは時代の最先端を駆け抜けていたのでありますね。

当時のお値段 2025年5月現在のお値段 旅行者はお静かに 芝生を守ろう チャペル 入口

 さて、中へと入ります。残された写真によると、私は教会のパンフレットを手に取っているのですが、なぜかこのパンフレットは残されておりませんでした。どこに行ったのかは不明です。尚、検索したところ、PDF版がネットに上がっていました。ちゃんとした公式のものなのでリンクしておきます
 なお、私の下手くそな写真を見るよりも、公式サイトのヴァーチャルツアーを見た方がよっぽどか分かりやすいです。

パンフレット フラッシュを焚かなければOKなはず Ante ChapelからScreen方向 天井
Screen上のオルガン Screenの一部をアップで Stalls
Choir 奥のステンドグラスなど The Adoration of the Magi
by ルーベンス
Hacomblen’s Lectern Choirを見守るCCTV
Choirから後方を見る Ante Chapel後方のステンドグラス 脇の壁の装飾
1480年製?のタンス ヘンリ7世の相続図 ヘンリ7世像 Foundation charter
設立憲章的な感じでしょうか
1445年のケンブリッジ
Royal emblems in everyday life

 国教会の教会らしく、さまざまなChapelがあります。不勉強なので、その役割は理解してません。
 それにしても、残されている写真が少なすぎて、自分の居場所を確認するために公式サイトのヴァーチャルツアーを見ています。何の意味があるんだこの作業。

The War Memorial Chapel
St Edward's Chapel 天井
この模様、どうやってつくるのでしょう
The Founder’s Chapel
Adoration of the Magi
by Master of the Von Groote Adoration
Deposition of Christ
by Girolamo Siciolante da Sermoneta
天井
Armorial Tomb
よく分からないけれど、こちらがヒットしました
上部 天井部
キングスカレッジの学長だった
Robert Hacomblenを記念している銅製プレート
スペル間違ってるぞ
Faucon

Front Court(前庭)

 さて、教会を出て、気持ちのいい緑の前庭を前にします。

前庭を前に Gate House Wilkins Building Chapel沿いに歩いて、
Gate Houseに接近
Wilkins Building
Gate House前から
Gibb's Building
Chapel Gate Houseを見上げる
Chapel Wilkins Buildingの出窓 ChapelとGate House

Back Lawn(裏庭)

 そのまま、Wilkins BuildingとGibbs Buildingのあいだを抜けて裏庭側に出たと思われます。

裏庭〜Clare College
Gibb's Building〜Old Lodge
Clare College〜Chape〜Gibb's Building

ケンブリッジ大学付属図書館へ

 そこから、歩いて目的地である図書館へと向かいます。
 道すがら、ケム川でパントをしている方々を見かけます。オクスフォードに行ったときに、パンティングについては経験させていただきました。古き良きイギリスという感じです。まあ、実際には川にたたき落として水泳鍛錬、くらいは日常的にやってたんじゃないかと思いますが。


 歩いていたら、漢字の碑文が。もちろん、チャイニーズがいたずらしたのではなく、オフィシャルに設置されたものです。
 徐志摩さんという中国人の詩人が書いた詩「さらば、ケンブリッジよ」の最初の2行であり、ちゃんと日本語版Wikipediaにも、この石碑のことが書かれております。


 歩いていたら、牛?がいました。このあたりの風景はイギリスならでは。日本だったら犬かネコでしょうかね。


 そして、King's Collegeに別れを告げます。


 で、図書館に到着。図書館前には本を型取った怪しげなオブジェがありました。
 ここでも、内部で盗撮……もとい念写をしたりはせずに、真面目に過ごしていたようです。内部写真が残されていません。

この日撮った写真 オブジェ 翌日撮った写真

 てなわけで、オクスフォードとケンブリッジの図書館カードを作成するという目的を達成したのでした。もっとも、図書館カード作成手続に1日かかるということで、翌日のニューマーケット開催には行かずに翌日も図書館を訪問することになります。

 また、このあと私はどこかで図書館カードを落っことすというやらかしをして、悲惨な目に遭うことになります。なにやってんだか……。

帰りに撮影。まだパントしてました この日の宿
YHA Cambridge
壊れたナップサック

 ちなみにこの日、私がイギリスに持ち込んでいたナップサックが壊れました。これまでノーパソと本を詰め込まれて酷使してきたナップサック、まあ壊れるのも納得なのですが、いきなり壊れると困りますね。それにしても、某大学で買ったものがケンブリッジで壊れるとは。意味深ですな?
 なお、過去のメールを見てみたところ、この日の宿泊費は18ポンド(15+VAT3)。今公式サイトで、この日と同じ8月26日〜27日(2025年は火曜〜水曜)のドミトリーで検索したら、まさかの37ポンドでした。宿泊費倍増してます。なんてこった。

 そんなこんなで、翌日はニューマーケット。

NewMarket2016


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