ベトナム旅行記その11〜ダイナム動物園後半

30.10 愉快な仲間たち

 さて、なんか真っ当な動物園ゾーンを歩いてきてすっかりここがどこだったか忘れかかっていました。しかし、忘れてはいけません。ここはB級スポットとして著名なダイナムパークです。
 そんなわけで、ふと見ると、出てきました。どこかで見たことのある、あいつです。おそらくここは記念撮影スポットとして設けられたのだと思うんですが、ダイナムパークのオリジナルキャラクターをつくらずに、どこかで見たことのあるアヒルと子鹿を登場させてしまうのはいいのか悪いのか……。

いろんなキャラが勢揃い 見覚えのあるアヒル 見覚えのある子鹿 このカバには見覚えはない 記念撮影 サッカーボール? ひまわり

 このコーナーには簡単な展示スペースがありましたが、動物の名前は不明です。このあたり、素人にはきつい。あと、白い動物のお肌がちょっと痛々しく見えるんですが、これは素人だからそう見える、ってことなのかな。


30.11 トラ

 先ほどはオリックスを見ましたが、野球は1チームだけではできません。というわけで、続いてはみんな大好きタイガースです。
 ここにはホワイトタイガーとインドシナトラが展示されています。とりあえず白ければホワイトタイガー、それ以外はトラ、という極めていい加減な認識でトラを見てきた人間ですので、あらためてトラのWikipediaを見てみると色々と発見があります。
 ここで自分の無知を晒しても仕方がないのですが、これまでトラの種類など意識したことは無かったように思います(こんなこと書いてて、過去の動物園の日記でも同じことを書いてる可能性は否定できない)。強いて言うなら、阪神タイガースとそれ以外、ってな具合でしょうか。

 で、ベンガルタイガー、アムールタイガー、スマトラタイガーといった、どこかで聞いたことのある軍団がそれぞれ別種族だということが判明。ふむふむ。他方で、日本で虎と言ったら加藤清正を思い浮かべるところ、韓国の虎は絶滅してるんですね。もし今豊臣秀吉が外征したら、加藤清正の異名は何になってたのでしょうか。

 一方、ホワイトタイガーは、「ベンガルトラの白変種」とされています(東武動物園が言ってるんだから間違いない)。つまり、サラブレッドにおけるユキチャンとかソダシ的な存在であり、別個独立した品種ではないようです。なるほどなるほど。そして、ただ白いだけでなく、「通常のトラとは違うとこが3つあります。それは目が青いこと、肉球の色が肌色、そして体が白いことです。」とのことで、なんか凄い奴であることが分かります。変種、というわりには世界中の動物園にいる印象ですが、遺伝的にホワイトタイガーを生み出す方法が確立されたのかな?

 ちなみに、インターネットをさまよっていたところ、「ベトナムの動物園、トラが壁を飛び越えて飼育員襲う」というロイターの記事が出てきました(2009年のものなので、裏返せばその後は事件は起きていないのでしょう)。トラゾーンの警備が厳重なのはこの事故の影響かもしれません。

虎のオブジェ。日本ではなかなか見ない造形 トラ舎の様子と、トラ舎にかかっていた絵 画面修理中

 自分の写真を振り返ると、このあとライオンコーナーをはさんで再度トラが出てくるので、ここまでがホワイトタイガー(ぱっと見白くないので、広くベンガルトラ?)で、このあとがインドシナタイガーなのかもしれません。よく分かってない人間はこれだから困ります。ただ、サル側の意見としては、「どっちみち狙われたら食われるので怖い」という以上のものはございません。
 それにしても、トラって、寝てると「ああ、猫の仲間だな」と思ってかわいく思えるんですが、歩いてて舌を出されると、「ああ、サルを見て美味そうだなと思ってやがるな」と怖くなりますね。

↑仲良く寝てる姿はとてもかわいい 一旦起きて口を開けると途端に怖く思えてくる

30.12 ホワイトライオン

 こちらも白いホワイトライオンです。もしかして、白馬様ご一行(但し1人)のために、白いものをそろえていただいたのでしょうか。
 ホワイトライオンについても、Wikipediaに記事があります。こちらも白変種であり、独立した種ではないようです。ちなみに、2021年9月23日時点のWikipediaさんは説明の末尾が「現在ではそのような遺伝子を持つホワイトライオンを守ろうと、保護活動が行われているが、研究者らに批判されている。白変種のみを保護することは不自然であり、近親交配を進めることにつながる。」で終わっていて、何かからの引用でもないしなにか文章に尻切れトンボ感があります。もしかしたら動物学者間でホワイトライオン近親交配の争いが激しく、反対派の先生がWikipediaを書いている途中に賛成派の襲撃を受けて事切れたのかも知れません。
 まあ、繰り返しになりますが、サル側の意見としては「怖い」の一言に尽きます。


30.13 象

 肉食動物から草食動物に写ります。みんな大好き象さんです。最初は「ぞうさん」と書いて「増産」と出てきました。うん、増産増産。好景気万歳。

 象というとライオンと並んで動物園の花形動物です。おそらく時間帯によっては餌やりとか放水とかで盛り上がってるのではないでしょうか。

 ちょっと気になった、というかこれまで気にしたことが無かったのが、象の耳です。象の耳のフチって、こんなに薄くボロボロ(という表現がいいのか分からないんだけど)になってるものなんでしょうか。年齢が関係するのかな?
 象の耳って、たしか扇いで体温調節に使うと聞いたような気がします。あらためて「象の耳」で検索すると、パン屋さんがたくさん出てきてビックリするのはさておき、象の耳については色々な人が色々な疑問を持っていることが分かりました。象を見て、これだけの疑問がわいてくるんだから、皆さんの想像力は凄いなあ。
 特に、象の耳の穴の位置なんて気にしたこと無かった。たしかに考えてみたら気になります。


30.14 劇場とダチョウ

 野外劇場?のようなスペースもありますね。ここで動物ショーなんかをやるんでしょうか。その脇にはダチョウです。解説がないので本当にダチョウなのか自信ないけど。


30.15 Asiatic Black Bear & Sun Bear

 続いて、熊です。あれだけディズニーとコラボしてるのに、くまのプーさんは出てきません。このあたり、やはりベトナムは中国との関係を意識しているのかも知れません。

 さて、案内板にはAsiatic Black BearとSun Bearの2種類載っておりました。日本語に直すと、前者はツキノワグマ、後者はマレーグマとなるようです。

 ただ誠に残念なことに、私の写真を振り返っても、私には両者を判別する能力は無いのであります。最初はてっきり胸にVマークがあるのがツキノワグマなのかと思ってたんですが、どうやらマレーグマにも胸のマークがあるっぽいんですよね……。今まで熊の胸のマークなんて意識したことがなかった。どういう理由でここに三日月マークができたんだろうか。暑いところに住むマレーグマの方が体毛が短いっぽいので、それで予想することにします。

 普段城巡りをしていると、熊と言えば「危険!危険!」というイメージで、とにかく「熊に注意」の文字を見ると緊張します。動物園でも、ある意味ライオンやトラよりも怖いイメージをもって見てしまいます。これはもしかしたら秋田の熊牧場の事件なんかがあったことが自分の中にすり込まれてるせいかもしれないな。

熊ゾーンへ 遠くにいるとかわいげがある 水浴びもできるクマゾーン 水浴びしてます
手前の熊 楽しそうにゴロゴロしながら水浴びしてます
改めて見たら、
岩が熊のかたちしてます
電線で区切られた手前側がマレーグマ? のそのそとしてますが、確か本気になったらむちゃくちゃ早いんですよね?

30.16 カバ

 続いて、カバです。カバコーナーは特に仕掛けがあるわけではなく、ただ水の中にカバがいる、というだけだったような気がします。もしかしたらどこかで何かを見落としてた可能性もありますが……。

アーチェリー場 カバの水槽 カバ

30.17 ピラルクー

 カバゾーンの本命は、むしろこっちかもしれません。
 誰もが気になる、カバが大口開けた姿。ここに入れば、カバの何か(水面下のカバの様子)を見ることができる……と期待させておいて、出ている案内は”Arapaima”。これは日本ではピラルクーと呼ばれている、アロワナの一種のようです。Wikipedia情報では、元々はアマゾンにいた魚で、それがマレーにも連れてこられたようですね。
 もちろん、水槽内にはピラルクー以外にも魚はいるようですが、解説がないのでさっぱりです。

カバ展示よりもカバです しかし、いるのはArapaima 展示の様子

30.18 シマウマとウマ

 園内案内図にはシマウマもウマも描かれていないのですが、写真を見ると確かにそこにいます。
 ウマの種類がなんなのか、個人的には気になるところですが……。なお、私にはウマとロバを見分ける能力はないので、「実はロバです」と言われても困ります。


30.19 キリン

 いよいよラストです。キリンコーナー。
 ここまであまり動物とふれあえませんでしたが(考えてみたら「小動物とふれあおうコーナー」が無かったですね)、最後の最後に、キリンに餌付けできるという大サービスです。
 キリンが目の前に顔を伸ばしてくるってのはなかなか無い光景なので(もちろんキリンが遠くにいる光景もなかなかないのだが)、面白かったです。キリンの息づかいや臭いを近くに感じられるのもよいですね。
 あと、キリンの舌が黒っぽい色なのを知ることができました。舌=赤っぽい、と勝手に思い込んでたのでこれは新鮮。

キリン観覧台 エサを求めてキリンが寄ってくる 触ってもOKです
顔だけでなく舌も出してくる 舌の上に餌を載せる たくさんいます なかなか見ない角度

30.20 お見送り

 そんなわけで、最後にキリンで盛り上がってダイナム動物園終了です。お疲れ様でした。
 解説が少なかったですが、あったとしてもベトナム語なのでどうせ読めなかったでしょう。
 日本だったら、もうちょっといろんな動物のグッズが売られてるような気がしますが、このあたりは控えめですね。まあ、ドラえもんやドナルドダックのパチもんを大々的に売られても困っちゃいますが……(ちゃんと許可を取った上で、タイヤのドラえもんの置物なんかを売りに出してほしい気持ちはある)。

Dai Nam Zoo Openなら分かるのだけれど、Dai Nam Open Zooなのがよく分からない 動物たち 最後にタヌキがお見送り


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