寛仁親王牌2020

 2020年、新型コロナウィルスの影響で各業界、集客の方法に苦慮しております。そんななかで、2020年の寛仁親王牌に乗り込みました。
 前橋のグリーンドームに行くのは2017年以来2回目。前回は一般戦でしたので、寛仁親王牌で訪れるのは初めてです。寛仁親王牌というと、2012年弥彦2014年弥彦の2回、観戦歴があります。弥彦なんて、温泉好きか神社好きじゃないとなかなか手が伸びない場所ですから、競輪様々ですな。逆に、温泉好きや神社好きだと、なかなか前橋に乗り込まないのではないかと思うので(赤城山に行くための経由地にはなるかも知れませんが)、前橋と弥彦を繋ぐ縁というのは貴重であります。
 ちなみに、寛仁親王の寛の字に点がつくかつかないかは気にしないようにしてください。

 そんなわけで、前橋の寛仁親王牌。入場制限は先着5000人。多いんだか少ないんだかよく分からない数字です。
 とりあえず、私は早起きしたくなかったのと、GoToで割引がきくので、前橋に前泊しました。気合い入りすぎですね。そして、前泊したからには入場制限に引っかかったら泣くに泣けないので、特に観光もせずに朝からグリーンドームです。

前回同様鈍行の
グリーンを利用
グリーンドームも名所扱いです このまちにはザスパクサツ群馬がある
ようこそ前橋へ
チーム名変更のせいで上から張り紙があるのが目立ちますが、気にしない
前橋駅
 
まちなか文化歴史めぐり
前橋は萩原朔太郎推しのようです
井上武士さんも前橋出身
「チューリップ」はいいとして、「うみ」も作曲したのか
まあ、作詞じゃないから海無し県かどうかは関係ないですね
競輪場を経由するバス 5000人制限です マスクの自販機が

 コロナ禍のため、無料バスは運行されておらず、普通の路線バスを使います。前橋に限らず、コロナを理由に無料バスや直通バスの運行を中止するところが多いですが(埼スタも浦和美園→埼スタが中止)、これってどういう意味があるんでしょう?前橋でいうなら普通に路線バス使うのと感染拡大リスクは変わらないように思うのですが。単に従業員を休ませてて人員不足なだけなのかな?
 ちなみに、私の乗っていたバス(競輪客っぽい雰囲気満々の客多数)では誰もグリーンドームのバス停で降車ボタンを押さず、運転手さんからブザーを押すよう注意が入っておりました。こちとらアウェイだから最寄りのバス停なんて知らんのですよ。

 そんなこんなで、無事グリーンドームに入場です。早く到着してしまったために、ホームのいい位置に座ることができました。

入場します 今年のポスター まえばしめぐみというのは
公式キャラなのでしょうか
楽天競輪の中継
この日は後閑親子と吉岡
楽天競輪ブースで貰った
クリアファイル
いい表情ですね
今日の出走表 今日のアオケイ 今日はここから

 ちなみに。この開催で話題になっていたのが、先頭誘導員の小林潤二選手の動き。Twitterにもあがってますね。

「やり過ぎ」の声もあるかも知れませんけれども。
地元のG1開催を盛り上げようという姿勢に。
小林潤二さんのプロ魂を感じますっ(=゜▽゜)/
2年前同様、軍手のクオリティが高い\(//∇//)\

Perfecta Naviも是非!https://t.co/y8pzKaUa5i#競輪#小林潤二 pic.twitter.com/y6AEn3yOBq

— 島尻 譲 (@shimajoe_dx) October 17, 2020

誘導の小林潤二さんと係員さんのやり取り pic.twitter.com/uOlWcfVH5B

— ナオヤ (@nao618) October 18, 2020


 選手として地元で特別競輪が開催されること、そこに出場選手でなく先頭誘導員として出ることについて、どういう気持ちになるのかは自分には正直なところ分かりかねる部分もあるのですが、いち観客目線からいうと、少しでも現場を盛り上げ、関係者を笑顔にしようとする姿勢は見ていて非常に気持ちのいいものです。賛否両論あるところでしょうが、群馬は是非この空気を保ってほしいと思うのでありました。


 レースの合間は落ち着き無くうろつきます。前回見損ねた(あいてなかった)寛仁親王牌メモリアル展示室。さすがに寛仁親王牌開催中だけあって、この日はあいておりました。
 目玉は寛仁親王牌のレプリカ。というか、あとは簡素に写真とポスターだけ。寛仁親王についてとか、もうちょと色々あってもいいようにも思うけど、そうもいかんのでしょうな。



 そんなこんなで4R。逃げた眞杉の頑張りが印象的なレースでした。S2の選手がワンツーだったんですね。ちなみに、私は「マスギ」というと馬杉先制という物理教師の名前を思い出します。思い出すのは名前と、授業がつまらなかったということだけですが。

1 4 雨谷 一樹 30 栃 木 96 S2 10 差し   
2 7 眞杉 匠 21 栃 木 113 S2 3/4車身 10.2 逃げ HB
3 6 真船 圭一郎 32 福 島 94 S1 3/4車輪 9.9
4 2 松岡 貴久 36 熊 本 90 S1 1/4車輪 9.9
5 8 松尾 信太郎 37 福 岡 92 S1 1/2車身 9.9
6 1 渡邉 雄太 25 静 岡 105 S1 1/4車輪 9.9
7 9 中村 浩士 42 千 葉 79 S1 1/2車身 9.8
8 3 志智 俊夫 48 岐 阜 70 S1 3/4車輪 10.1
9 5 三谷 竜生 33 奈 良 101 S1 6 車身 10.2

 昼は、前回食べられなかったスワンのカツカレーです。右も左もカレー食べてる感じでしたが、入場制限の甲斐もあってか、ほとんど並ばずに食べられました。

スワンのカツカレー コロナウイルス関係なく
唾やガムを吐き捨てたら
ダメだと思うのですが
ソーシャルディスタンス用の案内はあるものの、守られるはずもなく……
4階の様子。上に来ると人は少ないです

 さらに時は流れて、特別出場選手紹介。1人ごとにマイクを拭くなどして細心の注意を払っておられました。


 ステージイベントは、小橋と市田の予想会に加え、ブノワ代表監督+佐々木龍也氏のトークショー。この時期にトークショーを現地開催した前橋の英断に拍手でありますな。
 ついでにいえば、決勝の結果が競技組ワンツーというこれ以上無いものになったわけで、ブノワさんはトークショーのギャラに加えて大もうけして帰られたことでしょう。うらやましい。

この日の案内 小橋 市田 ブノワ・佐々木トークショー。司会はやはり中野浩一

 9レース。ぼーっとしてて、小林劇場の写真はほとんど撮れず。

1 7 小松崎 大地 38 福 島 99 S1 9.5 差し
小林潤二選手
哲男と太田の四国勢
2 4 渡部 哲男 40 愛 媛 84 S1 3/4車身 9.2 差し
3 6 池田 良 34 広 島 91 S1 2 車身 9.3
4 8 稲毛 健太 31 和歌山 97 S1 3/4車輪 10 HB
5 5 村上 博幸 41 京 都 86 SS 3/4車身 10
6 9 太田 竜馬 24 徳 島 109 S1 1/4車輪 9.6
7 1 井上 昌己 41 長 崎 86 S1 1 車身 9.8
8 2 渡邉 一成 37 福 島 88 S1 4 車身 10.5
9 3 浅井 康太 36 三 重 90 S1 6 車身 11

 ちなみに、GoToの地域クーポンは車券購入には使えません。税金で配ったもので税金を回収する、しかも観光にもメリットがあるということで、地域クーポンを車検に使えないのはいかがなものかという気がしてなりませんが、ならぬものはならぬものです。
 仕方がないので、場内に出ていた物産展でお土産購入。

物産展 せっかくなので1コーナーの上から撮ってみた

 10R。なんというか、なんだかんだいっても、深谷が強いレースを見せると場が盛り上がるんですよね。なんだかんだと多くの人は深谷に期待してるんだろうな、と思うのであります。
 なお、これを書いている2020年11月時点で既に深谷の南関移籍はが発表されております。おそらくですが、自分が愛知の深谷を見るのはこれが最後になることでしょう。このあとにおこなわれる競輪祭での師匠金子とのワンツーは盛り上がりましたね。
 叔父の小林潤二が場を盛り上げる仲、小林泰正はやはりこのメンバーではきつかったですね。まあまだまだこれからです。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 5 深谷 知広 30 愛 知 96 S1 9.5 逃げ B
2 3 諸橋 愛 43 新 潟 79 S1 3 車身 9.4 マーク
3 7 大槻 寛徳 41 宮 城 85 S1 3/4車身 9.3
4 2 小倉 竜二 44 徳 島 77 S1 1車身1/2 9.3
5 9 和田 健太郎 39 千 葉 87 S1 1 車身 9.4
6 6 小林 泰正 26 群 馬 113 S1 3 車身 9.8 H
7 8 小川 真太郎 28 徳 島 107 S1 1/8車輪 9.6
8 4 椎木尾 拓哉 35 和歌山 93 S1 2 車身 9.7
9 1 清水 裕友 25 山 口 105 SS 4 車身 9.4

 11R。いまさらですが、過半数の5人が40代って、凄いことですよね。ここは北関東の吉田が勝って、一応メンツを保った格好です。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 9 吉田 拓矢 25 茨 城 107 S1 9.9 逃げ HB
2 1 佐藤 慎太郎 43 福 島 78 SS 1/2車輪 9.7 差し
3 5 園田 匠 39 福 岡 87 S1 3/4車輪 9.6
4 2 平原 康多 38 埼 玉 87 SS 1/4車輪 9.8
5 7 村上 義弘 46 京 都 73 S1 1/2車輪 9.9
6 3 香川 雄介 46 香 川 76 S1 1/4車輪 9.3
7 8 渡辺 十夢 40 福 井 85 S1 2 車身 9.7
8 4 筒井 敦史 44 岡 山 85 S1 1車身1/2 9.9
9 6 松本 貴治 26 愛 媛 111 S1 大差 11.3

 んで、いよいよお待ちかね、決勝です。

脚見せ 決勝前の静かな場内
コロナもあるので、さらに静かです
この静けさはいいですよね
先頭誘導員は稲村選手
脇本・新田と橋本とでスポンサーの数の差が分かりやすい
F1のときも似たようなことを思った記憶があるな
場内の雰囲気

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 脇本 雄太 31 福 井 94 SS 9.4 逃げ HB
2 5 新田 祐大 34 福 島 90 SS 3/4車身 9.2 捲り
3 4 東口 善朋 41 和歌山 85 S1 2 車身 9.5
4 7 松浦 悠士 29 広 島 98 SS 1/2車身 9.1
5 9 守澤 太志 35 秋 田 96 S1 1 車輪 9.1
6 3 郡司 浩平 30 神奈川 99 SS 1車身1/2 9.1
7 2 山田 英明 37 佐 賀 89 S1 1車身1/2 9.1
8 6 山田 庸平 32 佐 賀 94 S1 1/2車輪 9
9 8 橋本 強 35 愛 媛 89 S1 1 車身 9.2

 はい、というわけで、脇本が圧倒的な強さで優勝。2着は新田。番手から東口が3着。脇本強いですね、お疲れ様でした、というレースでした。あとは松浦は何がしたかったのか、という感想がちらほら。橋本はお疲れ様でした。
 あらためて写真を見ても、東口の存在が地味に効いてるのが分かりますね。なんだかんだいって、これは競輪だったということなのでしょう。もちろん、脇本→新田ですので、ブノワさんはさぞや大儲けしたのでは無いかと思います。


 表彰式。2020年はコロナウイルスの関係もあり、皇族はいらっしゃいませんでした。
 それにしても前橋市長になると数年に1回は皇族を出迎える仕事が待ってるわけですな。そう考えるとなんか市長の中でもランクが高いような気がしなくもない。売上悪いと叩かれるだろうし。
 それにしても、ワッキーは初タイトルまで時間がかかりましたが、なんか今となっては「そんなこともあったなあ」状態ですね。

決定 表彰式です ローズクイーンの方です
スタイルいいですね
ワッキー入場
インタビュー 表彰式へ 親王牌授与
親王牌ゲット 花束贈呈 花束ゲット 市長挨拶
国旗が降ります 記念撮影 最後に1周 礼をして退場

 はい、てなわけで、競技組、特に脇本の強さが際立った寛仁親王牌でした。まあ、333バンクだし、寛仁親王牌自体が競技を記念して作られたレースだし、これはこれでよかったんではないかと思います。
 帰りはバスに乗ろうかと思ってたんですが、グリーンドーム回りにメタルホイミンのほこらが3つもあったせいであちこち中途半端に歩くことになり、結局歩いて前橋駅に戻りました。途中、臨江閣の回りが盛り上がっておりました。前回臨江閣を見たかどうかちょっと気になってたんですが、旅行記を読み直したら前回は改修工事中だったんですね。そういえばそうだた。
 前橋の駅近くには温泉があるので、最後にひとっ風呂。競輪場で汚れた身体を綺麗にします。最後はギリギリ電車に間に合ったんですが、なぜかモバイルSuicaの調子が悪く、色々と冷や汗かきました。

さらばグリーンドーム 臨江閣の近くではなんかイベントで盛り上がってました ライトアップされる臨江閣 駅前温泉

 そんなわけでして、久々のグリーンドーム、久々の寛仁親王牌でした。強い脇本を見られたのでよかったです。この次の競輪祭では皆様ご存じの通り落車することになりますが、果たしてグランプリはどうなることやら。



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