メキシコ旅行記その20

1月6日その3

 さて、僕はといいますと、そのまま戦士の神殿方向へ向かいました。
 これまた何がどう戦士なのかは分かりません。階段を上れたら分かるのかも知れませんが、上ることはできません。
 そして、千本柱の間。怪しく柱が立ち並びます。1本1本が戦士を表してたりするのでしょうか。
 この柱、戦士の神殿の前では角柱ですが、少し進むと円柱になります。おそらく何らかの意図があってこうしてるのだとは思いますが、もちろん僕には「何らかの意図」は分かりません。

 今地球の歩き方を読むと、どうやら戦士の神殿の階段を上るとチャック・モール像があるみたいです。そんなこと考えて写真を撮っていないので、写真上は分かりませんね。なんとなく、それっぽいのが見えますが。
 神殿内部にはもう1つ神殿があるらしいです。いやぁ、見られたらすごいんでしょうね。残念。
 ですが、下で出した音が、上の神殿に音が反響します。これが神秘的というか、若干の気持ち悪さを演出します。
 石は若干赤っぽい色が残っているのですが、これは元々そういう石を使っているのか、それとも、作った人がつけた色なのか。とにもかくにも、赤っぽさがきれいでありました。
 角柱には色々な絵が彫り込んであります。柱の下部の顔はクルルカンらしいです。そうメモに書いてあるのですが、どこで誰に聞いたんだったけか。記憶にないです。
 また、この他、縄で繋がれている人の絵が描かれているらしいです。
 とまあ、こんな感じにエル・カスティージョの周りの神殿を一通り見終え、セノテの泉へ向かいます。聖なる泉セノテです。おそらく、中心に行ったらHPとMPが全回復するのだと思いますが、中心にたどり着く前に死んでしまいそうです。
 セノテの泉へは一本道です。ということで、観光客はみなこの道を通ります。これを見逃す手はない、というわけで、この道沿いに露店が並んでおりました。
 セノテの泉脇には、普通のお店があり、冷たい飲み物やアイスクリームが売られておりました。水分補給をしないとやってられません。ということで、飲み物購入。
 ついでに、ここでチチェンの観光案内本を買いました。$80。値段が削られています。きっと、ちゃんと買ったらもっと安いんだろうな、と思いつつ。ガイドブックが欲しかっただけです。写真はぶれてるし、印刷もいい加減です。まあ、期待してないからいいですよ。
 (補足:後に街中で似た本を見つけました。おそらくその本は、僕が買った本の改訂版です。で、値段は街中の方が高かったように記憶してます(曖昧です)。)
 ちなみに、個々の売店のにーちゃんが、売り物のTシャツを指さして、「アカ、シロ、アオ…」と日本語を披露しておりました。僕はミドリとダイダイを教えましたが、ちゃんと覚えてくれたのでしょうか。

 まあ、それはさておき、聖なる泉、セノテであります。
 水はお世辞にもきれいとはいえません。本当に中心に行ったら全回復するのでしょうか。不安ですね。底を探ったら人骨がざくざく出てきそうだな。まあ、もう水さらいは済んでるんでしょうが。
 泉の脇に、崩れた建物があります。あまり大きくないです。なんのために作ったのでしょうか。祭具倉庫とかかな?ドラクエだったらミミックの1匹くらいいそうなもんです。
 くだらないことばかり書いてますが、ま〜るくくり抜かれたこの泉、確かになにか神秘的なものを感じます。どういった理由でこういう泉ができたのかは分かりませんが(まさか人為的に作ったんじゃないですよね?)、見事なものです。

 泉からの帰り道、少し買い物。どのくらい値切ればよいのか、相場観ゼロ。困ったものです。売店の人はドル払を期待していたようでありましたが、ペソで払いました。
 セノテの泉から戻ると、ピラミッド脇に行列ができておりました。先程買った胡散臭いガイドブックにも、中に入れる、みたいなことは書いてありました(ただ、古い本なので、期待してませんでした)。まあ、よく分からないけど並んでみよう、ということで、並んでみました。
 中は、順番に数人(十数人)ずつ入っていきます。
 で、とにかく蒸し風呂です。サウナです。暑いです。まあ、石の建物の内部だから当然なんですが。
 こういった状態ですから、石の階段が湿っていて、とても滑りやすくなっています。僕の記憶では手すりはありませんでした。危険です。手すりがない、ということは、滑って後ろに転んだらアウト、ということです。確実に、下の人を巻き込んで大惨事を招きます。いやはや、小心者のNPは慎重になります。でも、僕がどれだけ気をつけても、上から人が落ちてきたら手の打ちようがないのです。いやはや。

 さて、こうしてなんとか階段を上り詰めると、小部屋がありました。上には赤い棺桶、手前にジャガー。写真を見たら、チャックモールもいますね。どこにいたんだっけか。赤つながりで棺桶のところかな?ってか、階段のぼるのにびくびくした記憶の方が強くて、現場の雰囲気をよく覚えてない…。
 フラッシュは禁止なので、見づらい写真になってます。

 帰りもおそるおそる階段を降り、外に出ました。なんか、脇の方も見られるみたいでしたが、流れに乗って外に出てしまったのでした。

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