メキシコ旅行記その29

1月7日その3

 てなわけで、飛行機です。リッチな旅ですな。
 直前に予約を取ったのに、番号が異常に若かったので、ひょっとしたらプロペラ機なんじゃないか、と思ったりもしたのですが、ジェット機でした。混雑度は、空席がちらほら。
 スチュワーデスは2人。2人が英語を喋られるのかは謎。ですが、英語の機内アナウンスがあったので一安心。

 びっくりしたのは、”NO SMOKING”のサインが消えたこと。いやぁ、今時喫煙OKな飛行機に出会えるとは。どうやら、1〜10列は喫煙可能なようです。でも、直前予約で空いてたのが喫煙席だった、ってことは、やっぱり喫煙席は任期ないんでしょうか。実際に煙たかった記憶もないので、ヘビースモーカーは周囲にいなかったんだと思われます。
 新聞配布サービスもありました。搭乗者の半数以上がもらっている印象。僕もとりあえずもらってみました。
 新聞名はLA CRONICA。新聞はアメリカ的なものでした。写真付の記事が多く、全48頁。
 あと、スチュワーデスさんが、飛行中も普通にコクピットを出入りしておりました。古き良き航空会社、という感じがしますね。
 機内サービスはメモってないのでよく覚えてません。飲み物のサービスはありました。氷が怖かったので、氷なしでお願いしたのですが、通じてよかった〜。一安心。
 ってか、『歩き方』は、「氷が危険」と書きつつ、なにゆえ「氷」をスペイン語で何と言うか載せないのでしょうか。ある意味一番大事な用語だと思うんですが……。
 上空から見たメリダは、緑が非常に多い街でした。おそらく、庭が広いんではないかと思われます。よく分かりません。あと、気のせいかも知れないのですが、メリダは1ブロックがメキシコシティよりも大きいような??
 とまあ、そんなこんなでメキシコシティ到着!久々のメキシコシティです。
 空港はやっぱりメリダよりもごみごみしていて、やっぱり都会の空港だな、という印象を受けます。
 そして、今回はタクシーではなく地下鉄でホステルに行くことにします。どこに泊まるかちょっと考えたのですが、初日と同じユースに泊まることにしました。あちこち動き回るのが面倒だったので。まあ、現地価格を考えたら安くはないんですがね。
 で、地下鉄です。お馬鹿な私は、空港の最寄り駅を勘違いしていたのでありました。いわゆる一つの地図の読み間違い、ってやつです。
 空港の最寄り駅は地下鉄5番の"TERMINAL AEREA"駅です。が、何をとちくるったか"OCEANIA"駅が最寄りだと勘違いしておりまして、「乗りたい電車がない〜」と彷徨っていたのでした。恥ずかしい〜。
 地下鉄自体は何回か乗っていたので、まあ大丈夫。他にも大荷物持った人もいましたし。しかし、OCEANIA駅の乗り継ぎは歩いたなあ。
 そんなこんなで久々のソカロに到着。ホステルは運良く部屋が空いておりました。あとで同室のおじさん(カナダ人、名前失念)に聞いたところ、おじさんは別のホステルが満室だったのでここに来た、とのこと。やっぱりそれなりに混んでるんですね〜。

 で、夕食のためにソカロへ。
 ところが。屋台がありません。あれれ!?数日前はあれだけ賑わってたのに……。一応いくつか店は出ておりますが、激減してるのです。うううっ。
 夕食計画が大幅に狂います。
 仕方がないので、ソカロの周辺をてきとーに歩いていると、マクドナルドを発見。これ以上探すのも面倒なので、入店。結局、どこに行ってもマクドナルドに行ってる気がするのは気のせいでしょうか。
 チーズバーガーのセットが$35.00、LLサイズアップが$6.00でありました。まあ、想像つくと思いますが、飲み物はMサイズでも日本のLサイズ相当の大きさであります。他方、ポテトのサイズは日本と変わらないような気がしました。メモだけで写真がないのでもう記憶の外。チーズバーガーはどこへ行ってもマクドナルドのチーズバーガー。
 助かったのが飲み物。”Cokeでよいか?”と聞いてくれました。助かりました。で、ここでも”No イェロ”が通じてくれました。いやぁ、ビバ付け焼き刃。
 見たところ、人気商品は小さなチョコレートやストロベリーのサンデー?アイスクリーム?のようなものでありました。
 メニューは、ど〜ん、とセット商品が7つ並べられていまして、数字がふってあります。数字以外の会話能力を有しないNPには本当に助かります。

 で、食べていると、外(カテドラル)の方から音楽(太鼓のリズム)とジャラジャラとした音やかけ声が聞こえてきます。なんだなんだ?ぶらり途中下車の旅的な流れでありますが、食べ終えたのでそっちの方へ行ってみました。
 すると、20人くらいの人が輪になって踊っておりました。
 足首(すね)のあたりに木の実?みたいなものをすね当てっぽくたくさんつけている人、手にマラカスみたいなものを持っている人、格好はまちまち。ですが、木の実のジャラジャラ音、マラカスのジャラジャラ音などが、いい感じにマッチします。赤いバンダナを巻いてる人も多いです。
 しかも、気付いたら踊っている人が増えています(見物客が参加しているのではなく、ちゃんとした人が加わってきている)。
 踊りを言葉で説明するのは非常に難しく、またすでに記憶も減退しているのですが……非常に激しい動きです。足を前後に動かしたり、回転したり、アップダウンみたいな動きもあります。全体的に均整がとれている、というわけではないと思われます。個人個人が、リズムに合わせて動き回っている、という感じ。そうだからといって、決して全体的にむちゃくちゃという訳ではなく、なんとなく全体的に「いい感じ」なのであります。
 まあ、とにかく、見ていて非常に力強く、かつ、とてもつかれそうな踊りなのでありました。実際、踊りながらアップダウンを休んだりする人の姿もありました。そりゃそうでしょうって。
 個人的にはこれのCDを買いたかったんですが、どうにもよく分からない。その後CD売ってる露店なんかも見たんですが、それっぽい音楽が流れているところはなく……すでに2年以上経過した現在、どういう音楽だったかはすでに記憶のはるか彼方なのでありましたとさ。
 で、この踊りを見ていると、説明の一枚紙(コピー)を持った人が、見物客に話しかけてなにやら寄付を募っています。まあ、そんな展開は想定の範囲内です。英語のプリントもありました。話によると、毎日やってるらしいです。場所は変わってるのかも。
 その説明紙によると、アステカの踊りらしいです。太陽に捧げるものだとか?集金人氏の説明は、BGMに隠れてよく聞こえなかったのでありました。
 進展がなさそうなので、途中で宿に戻ったのですが、1時間以上は踊っていたと思われます。すごいです。どんな身体をしてるんでしょうか。
 踊っていたのは男女半々くらい。服装はほんとうにまちまち。服はジーパンの人もいれば、先住民の服っぽい人もいました。靴を履いている人がいるかと思うと、裸足の人もおりました。裸足であれだけ激しい動きをして、痛くないんでしょうか。鍛えたら痛くないんでしょうね。
 ホステルでは、ちゃちゃっとメモをつけて、そのままバタンキュー。「電気つけようか?」と言ってくれたメキシコ人学生とは翌日以降仲良く会話することに…。

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