苔の絨毯

 奈良。おそらく,日本に住む少年少女であれば,奈良という場所が日本の歴史にとって大事な場所であることはくどくどと教えられるのではないかと思います。
 他方で,今現在奈良にどんな産業があるのか,と問われると,途端に戸惑う方も多いのではないでしょうか。今Wikipediaで奈良県を見たら,産業はひどい有様でした。早い話,観光と金魚と素麺なのが奈良県なのです。しかもホテルが少ない。
 そんな奈良県を救うのは,競輪場にお金を落とすダメ人間しかいないのであります。というわけで,ダメ人間の一員として,奈良県を目指します。

 奈良競輪場への行き方は2通り。大和西大寺駅から無料バスに乗るか,それとも平城駅から歩くかです。この日は後者を選択。そして,観光産業に貢献すべく奈良を目指すからには,奈良の主要観光産業である寺院を目指さないわけにはいきません。もはや書いてる自分でも何を書いてるのか分からなくなってきましたが,とにかく,奈良競輪場に行くついでに近所にあるお寺,秋篠寺にも行きましたよ,という話です。実は,奈良競輪場が今ある場所にはかつて奈良競馬場があり,道路にも馬場の痕跡があるのでありますが,そのことを知ったのはついさっき。つまり,現地に行ってから2ヶ月もたった後だったのでした。

 てなわけで,平城駅に降り立ち,奈良競輪場の横を歩いて秋篠寺を目指します。
 秋篠という言葉を聞くと,否が応でも秋篠宮様を思い浮かべるわけですが,どうも秋篠宮様の「秋篠」は歌枕(←この言葉自体聞くのは高校以来だな)からとったもので,地名の秋篠との関係は素人にはよく分かりません。あと,「篠」というのが小さい竹のことだということは今知りました。
(本題とはまーーったく関係ありませんが,今これをジョナサンで書いてます。で,BGMにロマンスの神様が流れてます。大学時代以降スキーに行ってないこともあり,聞くのが本当に久しぶりであります。いやぁ,なつかしいねえ。……話はこれ以上広がりません。)

歴史の道
ちゃんと競輪場が描かれております
これってかなり画期的な気がします
右に行っても左に行っても秋篠寺 直接撮るのが気が引けたので隠し撮りになってますが,
秋篠寺東門のところにも,奈良競輪の警備員さんがおりました
こうして地域の治安は守られているのであります

 そんなわけで,警備員さんに守られつつ秋篠寺東門に到着。てっきり門を入ったらいきなり入場料を徴収されるかと思ってたので,人の気配の皆無なお寺の雰囲気にびっくり。
 しかし,さすが奈良県の有名なお寺だけあって,とてもきれいです。いやぁ,奈良県のお寺にお参りなんて,いったいいつ以来なのか。中学3年時以来なんだろうな。わくわくします。
 ※ と書いていて,実は3年ほど前に友達と飛鳥・奈良旅行をしたことを思い出しました(旅行中は思い出していたのですが,これを書くにあたって完全に忘れていた)。いやはや,関係各者様ごめんなさい。

東門 まっすぐ 忠魂碑 居並ぶお社

 さて,こうして秋篠寺を歩いて行くと,右手に苔庭が現れます。いやはや,ネットには多数写真があがっていて,当然事前に見ていたのですが,やはり実際に現物を見ると違います。苔に春夏秋冬があるのかは文系すぎて全く知りませんが,とにかく冬なのに素晴らしい苔の絨毯,苔の広がり。今に至るまでデジカメの色設定が全く分からず,ひどい写真でありますが,現物はこんなもんじゃありません。営業妨害で怒られないか不安になるのであります。これって,夏だったり,雨の後だったりするとまた違う雰囲気なんでしょうな。
 それにしても,人が少ないのもあって,いいですね。とても近くに競輪場があるとは思えません。

美しさが全く伝わらない写真
でもまあ,写真で伝わらないからこその現実なのであります

 さて,そんなわけで受付でお金を払ってパンフレットをゲット。ここで初めて境内案内図を見ましたが,どうも苔がはえていたのは金堂跡だったようです。もし金堂が現存していたらおそらく国宝級。しかし,金堂が現存していないからこその苔庭。ううむ,世の中,何がどう影響するか分かりませんね。
地図 大元堂 大元堂前賽銭箱 本堂(国宝) 菩提樹
行者石像 石塔 東塔礎石 南門

 そんなわけで,本堂内に入ってぼーっと仏様を眺めるのであります。
 さて,本堂を出て,しばし境内を散策して,帰路につきます。今の静かな雰囲気があまりにしっくりきているため,昔の西塔・東塔があったころの伽藍が全く想像できません。どんな状況だったんでしょうか。礎石を見るに,そこまで大きな塔じゃなかったのではないか,という気がしますが。

 南門を出ると,右手に鎮守社である八所御霊神社。

鳥居 由緒書兼注意書き
注意書きの最後に一般条項を入れるのはなかなかに珍しい
拝殿 秋篠寺南門と八所御霊神社鳥居

 このあと,奈良競輪場に向かったのでありました。

 さて,最後に,ほかに写真を入れる場所が無いので写真2つ。
 1つは西大寺駅の写真。特に意味なし。
 あと,最後に,八木西口近くの畝傍温泉。ネットで検索した営業時間(午後5時〜,定休日は金曜)内なのにやってませんでした。まあ,これは巡り合わせですからね。致し方なし。しかし,銭湯に行く予定だったからホテルに気を遣わなかったんだよな。まあいいや。

大和西大寺 畝傍温泉

奈良競輪旅行記