下戸が金杯で味わうヘネシーその2〜Newbury Race1-4〜

 さてさて、中間種が背伸びし続けるのはよくありません。大人しく本来いるべき元の場所に戻ります。この日のレースについて、真っ当なメモをご覧になりたい方はにげうまさんのブログをご覧ください。私のは単なる備忘録です。

 ではでは、1レースのパドック。
 1レースはNoviceのハードル戦、牝馬限定、距離は2マイルです。

12:15pm /THE THOROUGHBRED BREEDERS' ASSOCIATION MARES' NOVICES' HURDLE RACE (CLASS 1) (Listed Race)
7 RUNNERS Prize Money:23,500.00 Race Distance:2m 69y Horse Age:4YO+ Horse Type:NOVICE Horse Sex:FILLIES & MARES
1st6 Tea In Transvaal (IRE) Paul Moloney Evan Williams Mr M. J. Haines 4m 09s 11/8
2nd1 Colla Pier (IRE) Robert Dunne Patrick Mooney Mr David Peter Dunne 6 Lengths 4m 10.38s (+1.38s) 7/2
3rd5 Ruby Rambler (GB) Leighton Aspell Lucy Wadham Sara Dennis,J J W Wadham
& J C S Wilson
15 Lengths 4m 14.2s (+3.82s) 11/2
4th7 Very Extravagant (IRE) Noel Fehily Neil Mulholland Mr Brian Derrick 5 Lengths 4m 15.42s (+1.22s) 20/1
5th4 Lady Persephone (FR) Wayne Hutchinson Alan King All The Kings Ladies 17 Lengths 4m 19.67s (+4.25s) 12/1
6th2 Fortunata Fashions (GB) Gavin Sheehan Ben Case Swanee River Partnership 6 Lengths 4m 21.1s (+1.43s) 8/1
7th3 Hope's Wishes (GB) Sam Twiston-Davies Barry Brennan Mr M. J. Hills 11/2 Length 4m 21.46s (+0.36s) 11/1

 このレースには特段後日出世した馬はいなかったようなので、深く触れないことにします。

パドックの様子 このおじさんが
鐘を鳴らします
(別のレースで撮った)
本馬場へ向かいます レース前の観客 スタンドの様子
1周目 最後の直線
Tea In Transvaal
2着以下の各馬 Winning Post

 そんなわけで、1レースは馬券を外しても気にしない。まだまだ先は長い。

 さて、2レースですが、2レースもイベントがあります。

 さきほどのレープロで、バックヤードツアー案内の下にもう1つ案内が載っていました。Trips to a Jump。12時30分と1時の2回(2レースと3レース)開催とのことで、2レース時に参加しました。”First come first served”でMax20人。万が一のことがあったら3レース時に参加すればよい。まあ、日本だったらこれも開門ダッシュ案件ですが、当然のようにゆったりと参加できました。焦って損した。

 さて、このTrips to a Jump、内馬場の最終フェンス付近からレースを見られるというスペシャルなツアーです。そう、内馬場です。ニューベリーも当然のように内馬場に駐車場がありますが(日本だと川崎がパッと思い浮かぶけど、ほかに内馬場に駐車場がある競馬場ってどこだっけ)、エプソムなんかとは異なり、駐車場と外馬場の横断ルートがよく分かりません。したがって、馬場を横断できるのはこのツアーの特権なのであります!
 というわけで、これからヘネシーゴールドカップがおこなわれるニューベリー競馬場の馬場を踏みしめながら、内馬場へと向かいます。夢はターフを駆け巡る!

レープロの案内 Weighing room steps スタンドが遠ざかる 馬場の上からスタンド
(慌ててるので角度が変)
これがNewburyのターフだ!!

 そんなわけで、内馬場には簡易なスタンド(というレベルかも怪しい)が用意されています。20人以上詰め込めるんじゃないか、という気になってしまうのは混雑になれたジャパニーズだから思うことでしょうね。軽く雨が降ってきておりますが、まあ冬のイギリスなのでこんなもんです。


 そんなわけで、2レースはSteeplechase。約2マイルのNovice戦です。

12:45pm /THE bet365.com NOVICES' LIMITED HANDICAP STEEPLE CHASE (CLASS 3) (for The Fulke Walwyn Trophy)
Runners: 10 RUNNERS Prize Money: £20,000.00 Race Distance: 2m 92y 
Horse Age: 4YO+ Horse Type: NOVICE Rating: 0-140 Min Weight: 10st 3lbs Weights Raised: 3lbs
1st 2 Arzal (FR) Gavin Sheehan Harry Whittington The Hennessy Six 4m 9.9s 9/2
2nd 1 Aso (FR) Aidan Coleman Venetia Williams The Bellamy Partnership 13 Lengths 4m 13.05s (+3.15s) 4/1
3rd 4 Laser Hawk (IRE) Paul Moloney Evan Williams Mr W. J. Evans 5 Lengths 4m 14.32s (+1.27s) 14/1
4th 3 Balgarry (FR) Tom Scudamore David Pipe Brocade Racing 1 1/2 Length 4m 14.67s (+0.35s) 15/2
5th 10 Johnny Og (GB) Ian Popham Martin Keighley T.Hanlon M.Boothright S.Hanlon N.Martin 9 Lengths 4m 16.82s (+2.15s) 25/1
6th 9 For Two (FR) Sam Twiston-Davies Paul Nicholls Andrea & Graham Wylie 12 Lengths 4m 19.78s (+2.96s) 11/1
7th 8 Rock On Rocky (GB) Charlie Poste Matt Sheppard Jan Johnson & Terry Harman 3 1/4 Lengths 4m 20.63s (+0.85s) 40/1
8th 6 Full Shift (FR) Barry Geraghty Nicky Henderson Mr John P. McManus 14 Lengths 4m 24.15s (+3.52s) 7/2
DNF 7 Javert (IRE) Sean Bowen Emma Lavelle Axom LII 7/1
DNF 5 Wadswick Court (IRE) Noel Fehily Neil Mulholland The Chosen Few 10/1


 このレースを勝ったArzalは12月27日のKemptonのG2を3着、1月のDoncasterのG2を2着。そして、翌年のAintreeのGrandnational meeting初日におこなわれたG1、Merseyrail Manifesto Novices' Chaseを制覇しました(この日のメモは繰り返し引用するにげうまさんのブログ参照)。NPとはKemptonとAintreeでニアミス(Kemptonは前日、Aintreeは翌日に訪問)しておりますね。このレース以降の出走がないので、おそらく故障して引退したのだと思われます。適当に検索したら、CheltenhamFestivalをスキップしてAintreeに直行するときの記事が出てきた。さらに検索してたら、故障で予後不良になったっぽい記事が出てきました。う〜ん、遠い世界の過去の話ではあるけれど、残念ですね。

 2着のAso。「麻生」でいいのかは分かりませんがこの馬は2020-21シーズンまでも走ってくれていて(これを書いているのが2021年1月)助かります。上記Merseyrail Manifesto Novices' Chaseにも出走していて、6着。その前のCheltenhamFestivalのArkle Challenge Trophy Chaseにも出走していて、5着になっています。王道を歩んでる感じですね。重賞は、2019年1月1日(元日!)にCheltenhamでおこなわれたG3のDownload The Betbright App Handicap Chaseに勝利しています。日本ではレース名への思い入れが度々問題になりますが、イギリス人は思い入れないんでしょうかね。

のんびりと内馬場のスタンド?へ 最終障害 返し馬。カメラの設定間違ってスピードに追いつかず 内馬場から見るスタンド
スタートを待つ各馬 スタートしました ジャンプ! 目の前を駆け抜けます
救急車が馬群を追いかけていきます 向正面を駆け抜ける のんびりと馬を待つ ラス前の障害を越える
Arzal Aso以下 空馬2頭 再度馬場を横切って戻ります
さらばNewburyのターフ!


 時刻は午後1時。昼飯です。イギリスの競馬場に、というかイギリスという国にメシを期待してはいけないのだけれど、それでもなにか特徴的なものは無いのかを探します。いやまあ、「そこの東洋人のにーちゃん、食い物はどうでもいいからヘネシーでも飲んで暖まりなさい」という日なのは分かってるんだけどね。
 というわけで、この日の昼飯は焼きそばの上にフライドポテトを乗せてさらにカレーソースをかけたやつ、です。カロリーの塊ですね。

スタンド裏の様子
寒いし雨降ってるしで
人がいません
仮設トイレ 今日の昼飯
ザ・イギリスな昼飯です
Grandstand内に入ってみました
ドバイデューティーフリー感はゼロです
雨+寒さで、中はごった返してます
奥にBarが見える Betfred Totepool Grandstandからの眺め


 続いて、第3レース。2マイル6ハロン、約4500mのChase戦です。こういうレースに出る馬の成績を追いかけると、Point To Pointに出走する馬が多いですね。
 このレースは例によって動画を撮ってみました(動画はこちら。手ぶれが酷いので注意)。毎度、多少は雰囲気を残したいと思って動画を撮るのだけれど、結局自分でも見ないのよね。

1:15pm /THE SIR PETER O'SULLEVAN MEMORIAL HANDICAP STEEPLE CHASE (CLASS 3)
Runners: 16 RUNNERS Prize Money: £40,000.00 Race Distance: 2m 6f 93y Horse Age: 4YO+ 
Rating: 0-140 Min Weight: 10st 0lbs
1st 11 Aloomomo (FR) Gavin Sheehan Warren Greatrex The Large G & T Partnership 5m 53s 5/1
2nd 4 O Maonlai (IRE) Paddy Brennan Tom George Power Panels Electrical Systems Ltd 9 Lengths 5m 55.27s (+2.27s) 25/1
3rd 6 La Vaticane (FR) Tom Scudamore David Pipe Ms Maria Bukhtoyarova 1/2 Length 5m 55.37s (+0.1s) 7/1
4th 5 Midnight Prayer (GB) Wayne Hutchinson Alan King The Legends Partnership 10 Lengths 5m 57.85s (+2.48s) 20/1
5th 12 Mosspark (IRE) Sean Bowen Emma Lavelle N. Mustoe & Tim Syder 1 3/4 Length 5m 58.27s (+0.42s) 10/1
6th 10 Big Casino (GB) Jamie Bargary Nigel Twiston-Davies The Jukes Family 2 3/4 Lengths 5m 58.94s (+0.67s) 14/1
7th 15 Abracadabra Sivola (FR) Richard Johnson Nick Williams The Arthur White Partnership 3 1/2 Lengths 5m 59.84s (+0.9s) 9/2
8th 14 Loch Ba (IRE) Conor O'Farrell Mick Channon Peter Taplin, Susan Bunney & Partners 14 Lengths 6m 3.26s (+3.42s) 33/1
9th 3 Ceasar Milan (IRE) Sam Twiston-Davies Paul Nicholls The Stewart & Wylie Families 20 Lengths 6m 8.17s (+4.91s) 14/1
DNF 7 Simply Wings (IRE) Jamie Moore Kerry Lee Sam Thorp & Kerry Lee 20/1
DNF 8 Si C'Etait Vrai (FR) Noel Fehily Neil Mulholland Mr James Nicholson 8/1
DNF 9 Shangani (USA) Aidan Coleman Venetia Williams The Bellamy Partnership 8/1
DNF 1 Majala (FR) Denis O'Regan Tom George Sharon Nelson, Jeremy & Darren Taylor 66/1
DNF 16 Phone Home (IRE) Ian Popham Nick Mitchell Mr & Mrs Andrew May & Nick Elliott 33/1
DNF 17 Morning Reggie (GB) Leighton Aspell Oliver Sherwood Tim Syder 14/1
DNF 13 Ericht (IRE) Nico de Boinville Nicky Henderson Mrs Christopher Hanbury 14/1
WD 2 Grandads Horse (GB) Paul Moloney Charlie Longsdon Whites of Coventry Limited --

 このレース3着のLa Vaticaneとは、翌年4月8日のAintreeで再会しているっぽいです。まだ4月8日のレースを復習してないからはっきりとはいえないけど。

 んで、パドックに移って表彰式であります。
 イギリスはどこもこんな感じの表彰台にみんなで乗ってトロフィー渡して記念撮影、という感じですね。素人には誰が誰だか分からないので、オーナーかと思ったら調教師であることがインタビューで判明する、なんてことがよくあります。

レース後のパドック内の様子 ちらっと見えたAloomomo 表彰式が始まる 騎手登場 騎手も交えて記念撮影 騎手が帰ります

 続いて、4レース。
 2マイル2ハロンのハードル戦です。


1:50pm /THE bet365 HANDICAP HURDLE RACE (CLASS 2)
Runners: 9 RUNNERS Prize Money:£35,000.00 Race Distance: 2m 2f 183y Horse Age: 4YO+ 
Rating: 0-150 Min Weight: 10st 0lbs Weights Raised: 1lbs Photo Finish
1st 8 Royal Guardsman (IRE) Gavin Sheehan Ali Stronge Camilla & Rosie Nock 4m 52.8s 14/1
2nd 6 Ibis du Rheu (FR) Sam Twiston-Davies Paul Nicholls Mr J. Hales Head 4m 52.82s (+0.02s) 4/1
3rd 3 Ma Filleule (FR) Nico de Boinville Nicky Henderson Mr Simon Munir & Mr Isaac Souede 2 1/4 Lengths 4m 53.32s (+0.5s) 3/1
4th 4 Heath Hunter (IRE) Tom Scudamore David Pipe The Heath Hunter Partnership 8 Lengths 4m 55.23s (+1.91s) 8/1
5th 7 Sir Ivan (GB) Noel Fehily Harry Fry The Eyre Family 15 Lengths 4m 59.06s (+3.83s) 5/1
6th 9 Fitzwilly (GB) Conor O'Farrell Mick Channon Mr Peter Taplin 4 Lengths 5m 0.12s (+1.06s) 25/1
7th 5 Auenwirbel (GER) Robert Dunne Laura Young Total Plumbing Supporters Club 1 Length 5m 0.39s (+0.27s) 33/1
8th 2 Dubawi Island (FR) Aidan Coleman Venetia Williams Andrew Brooks & Julian Taylor 2 3/4 Lengths 5m 1.05s (+0.66s) 5/1
DNF 1 Laurium (GB) Freddie Mitchell Nicky Henderson The Ten From Seven 6/1


 勝ったRoyal Guardsmanとは、このあとAscotの"40 Years of Keltbray" Holloway's Handicap Hurdle(G3)で再会することになりますが、いかんせん何も考えずに1日を過ごしているNPは再会した事実に気付いておらず、それどころかAscotの旅行記を書いたときにも気付かず、今(2021年1月)その事実に気付きました。酷いもんです。まあ、気付いてたら馬券当たってた!というようなことはないので、その意味ではよかったのかもしれません。
 2着のIbis du Rheuとは、翌年のAintreeのAlder Hey Children's Charity Handicap Hurdle(Grade 3)で再会しているはずですが、勝馬にすら気付いてないのにこの馬に気付くほど私の頭はよくありません。この馬はその後Class2で勝ち星を挙げ、2019年に調教師交代があり、2021年1月9日にKemptonを走っています。これを書いているのが日本時間1月10日ですから、まさに直近ですね。なんだか嬉しくなります。
 同じく今も走っているのが5着のSir Ivan。2021年1月2日にSandowmで走っています。2020年のイギリス競馬が新型コロナウィルスの関係でどうなったのか、正直よく分かってませんが、こうして元気に走っておられて何よりです。

パドックに表示されていたオッズ スタート前 スタートしました 障害を越えていきます 1周目
第1コーナーへ 最後の直線へジャンプ! 最後の直線 上位4頭の争い 最後は3頭の争いから
Royal Guardsmanが抜ける!
勝馬の凱旋 騎手の表彰 帰るときは寂しい 誰が誰なのかはよく分からない

 4レースまで終わって、これから重賞です。続く。



Newbury競馬場に到着・バックヤードツアー1〜4レース・内馬場ツアーHennessyGoldCup



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