World in London~UCI Track Cycling World Cup 2016午前の部

 Newburyで競馬をした友人らと別れ、私は1人寂しくロンドン。RMAホステル(検索した限り、現存していないようです)を出て、勝手知ったるLee Valley Velodromeへ向かいます。ここら辺は1回行ってると楽ですね。

RMA Accommodation Stratford駅

 Stratfordからは歩いて行ったようです。今地図を見るとそこそこの距離がありそうにも見えますが、大丈夫だったんでしょうかね。

先行馬はあっさり見つかったようです あと500 あと250 見えてきました ゲートを突破しました

 そんなわけで、6 Day London以来、2度目のLee Valley Velodromeです。
 この日はUCIのTrack Cycling World Cupの5日目、最終日であります。6Dayは商業的なイベントでしたが、こちらはもうちょっと競技寄りなはず。
 そして、チケットは前半と後半に分断されておりました。もちろん、せっかくここまで来ているのですから、午前・午後両セッションともチケットを買っております。

外周 チケットケースとチケット

 とりあえず早めに入場したので、席に落ち着く前にふらふらします。
 バンク内では既に各国の選手がアップを始めております。青赤黒黄緑のUCI色に色分けされていてきれいですね。

バンク内。綺麗に色分けされております スポンサーの皆様 出場選手
多分柱に印刷されてたんじゃないかと思う

 これを書いている2023年10月で、この日から既に7年半が経過していて、正直なところあまり覚えていないのではありますが、現状自宅にパンフレット的なものは残されていないので、多分売ってなかったのでしょう。なのだけれど、この日の予定が書かれている紙の写真が残されていて、その右下に「35」というページ数っぽいものがあり、さらに写真を見る限り大きさはA4。パンフレットにしか見えないのよなあ。ううむ、謎だ。

この日の予定 チケット Wall of Fame

 で、着席。安い席なのでバンクからは遠いです。


日本選手団発見

 そんなわけで、日本選手団の場所を探します。カメラの望遠機能を駆使して頑張ります。
 そして、なんとか見覚えのある顔を発見。脇本だ。

探索中 発見しました 安心感のあるJAPANの文字 休憩中の脇本 塚越 脇本 逆側から

最終日の予定

 さて、2023年にもなると、この日の結果をUCIのホームページから掘り起こすのは極めて困難になります。競技も国も異なりますが、2017年の国体福田の引退試合について書いたときも思ったんだけれど、競技の結果をネット上に残す文化って競技団体によって大きく異なるのがよく分かります。
 そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのがまさかのWikipedia。なんと、2016年ワールドカップの項目のみならず、競技ごとの独立項目まで設けられております。Viva Wikipedia。凄いぞWikipedia。誰が書いたのか知らないけれど、ありがとうございます。

 あとで個別に引用するかもしれんけど、今の時点で以下にリンクを。
 2016 UCI Track Cycling World Championships
 個別競技について
 Women's sprint
 Women's omnium
 Men's keirin
 Men's madison

 "Track Cycling World Cup 2016 London Result"あたりで検索した結果引っかかったメジャーどころの記事は以下の通り。
 https://www.cyclingnews.com/races/uci-track-world-championships-2016/day-5/results/
 https://www.uci.org/article/uci-track-cycling-world-cup-great-britain-on-top-174422/4kBcHxJqxdNeD0CG1E9THS

 そして、あらためてこの日の予定。この日は10時~のセッション1と14時~のセッション2にわかれておりました。決勝競技は午後に固まっております。
 セッション1が、女子スプリント1/4決勝、女子オムニアム4(500mタイムトライアル)、男子ケイリンラウンド1、女子オムニアム5(フライングラップ)、女子スプリント5~8位決定戦、男子ケイリン敗者復活
 セッション2が、女子スプリント1/2決勝、男子ケイリンラウンド2、女子オムニアム6(25kmポイントレース)、女子スプリント決勝、男子ケイリン決勝、男子マディソン50km

女子スプリント1/4決勝 Race1

 そんなわけで、まずは女子スプリント1/4決勝から。Heat 1はオーストラリア対決です。出場選手のバックグラウンドなどの事前情報を全く仕入れていないので、「おー、オージー対決か」以上の感想がありません。Stephanie Mortonは25歳の若手、Anna Mearesは2004年アテネ五輪の500mタイムトライアル、2012年のロンドン五輪のスプリントで金メダルを取っているベテランです。Race1はAnna Mearesが先着。
 Heat2は中国のZhong Tianshi(钟天使)とカナダのKate O'Brien。書く場所がないのでここで書きますが、Kate O'Brienはどうも2017年、練習中に大事故があり、大きな障害を負ったようです。その後、パラサイクリングに活躍の場を移し、東京パラリンピックではC4-5 500mタイムトライアルで銀メダルに輝いたようです。凄い。
 Heat3はドイツのKristina VogelとニュージーランドのNatasha Hansen。Vogelも2018年の事故で障害を負ったとのこと。Hansenはロンドン五輪のNZ代表だったようです。
 Heat4は中国のLin Junhong(林俊红)と香港のLee Wai-sze(李慧詩)。李慧詩はジャパントラックカップ2022で見ましたね。ロンドン五輪ケイリンの銅メダリストです。


女子オムニアム4 500mタイムトライアル

 続いて女子オムニアム。日本の塚越さくらが登場です。現在のランクに応じて、Heat1で登場。同組は台湾のHsiao Mei-yu。ロンドン五輪では女子ロードレースとオムニアムに出場していたようです。
 写真が残されているのはHeat10、この時点で1位のSarah Hammer(アメリカ)と2位のLaura Trott(イギリス)。Trottはロンドン五輪のチームパシュートとオムニアムの金メダリストです。なお、半年後に行われるリオ五輪でもチームパシュートとオムニアムで金メダルを取ることになります。Hammerはロンドン五輪のチームパシュートとオムニアムで銀メダリスト。HammerのWikipedia、簡素すぎないでしょうか。
 女子オムニアムの500mタイムトライアル、塚越は8位。1位はオーストラリアのAnnette Edmondson。ロンドン五輪の銅メダリストです。1位だったHammerは10位。Trottは3位。ここでTrottが首位に立ちます。

 レース中の動画→https://youtu.be/Pc4tOmZCkNw。デンマークのAmalie Dideriksenのレースです。彼女を選んだのは多分たまたまです。


塚越の登場 準備中の塚越 台湾のHsiao 塚越 結果
Heat10 Hammer Trott オムニアム4を終えた順位

Rank Name Nation Time
1 Annette Edmondson Australia 35.095
2 Laurie Berthon France 35.143
3 Laura Trott Great Britain 35.273
中略
8 Sakura Tsukagoshi Japan 35.940
9 Marlies Mej?as Cuba 36.050
10 Sarah Hammer United States 36.330
後略

男子ケイリン1st Round

男子のケイリン予選はHeat1~4に別れています。脇本はHeat2。各組上位2名がqualifyです。

Heat 1 Heat 2。スタート準備中
スタートしました 周回中 ピントが合わない図
ピントが合わないから引いて写真を撮った図 頑張ったけどやっぱりダメでした

Wikipediaのコピペですが、脇本が無事1位で勝ち上がりました。

Rank Name Nation Gap Notes
1 Yuta Wakimoto Japan Q
2 Eddie Dawkins New Zealand +0.311 Q
3 Hugo Barrette Canada +0.378
4 Jacob Schmid Australia +0.383
5 Francesco Ceci Italy +0.565
6 Xu Chao China +2.061


 Heat 1の様子はこちら→https://youtu.be/zZvB8TzdlUk
 そんなわけで、ケイリンのRoud 1も無事大事故なく終了です。


女子オムニアム5 Flying Lap

 脇本を追いかけていると、塚越が臨戦態勢を整えておりました。女子オムニアム5、Flying Lapであります。

ヘルメットを身につける塚越 乳酸と戦う脇本

 現在44ポイントの塚越は2番目の発走。
 今さら思ったんだけれど、このFlying Lapのように、この大観衆の中、バンクには自分しかいない、ってのはどんな気分なのだろうか。孤独感なのか、高揚感なのか、集中していてなにも感じないのか。

出走順 走り出します 最高速で走られると私の写真技術では対処できません

 オムニアム5のFlying Lap、塚越は12位でした。Flying Lapの首位はカナダのAllison Beveridge。Flying Lapを終えて塚越は62ポイント。ちょっと順位が上がりました。
 Laura TrottのFlying Lapの様子はこちら→https://youtu.be/kNY32U2wMT8

脇本と塚越 Flying Lapの順位 現在の順位

Rank Name Nation Time
1 Allison Beveridge Canada 13.924
2 Laurie Berthon France 14.012
3 Laura Trott Great Britain 14.216
中略
12 Sakura Tsukagoshi Japan 14.562
後略


女子スプリント5位~8位決定戦

 続いて、女子のスプリント5位~8位決定戦。やっぱり日本で見た李慧詩が気になりますが(気になっているのはこれを書いている2023年10月時点のことで、もちろんこの時点では見てもないし意識もしてません)、3着、7位となりました。成績はWikipediaのコピペ。

Rank Name Nation Gap
5 Natasha Hansen New Zealand
6 Kate O'Brien Canada +0.100
7 Lee Wai Sze Hong Kong +0.155
8 Stephanie Morton Australia +0.221


男子ケイリン敗者復活戦

 ケイリンの敗者復活は1位のみ勝ち上がりというなかなかにハードなものです。まあ敗者復活なんだからそれぐらい厳しくてOKということでしょうね。
 勝ち上がったのはチェコのPavel Kelemen、フランスのFrançois Pervis、マレーシアのAzizulhasni Awang、ロシアのNikita Shurshinの4人でありました。

Heat 1
Heat 2 後ろ姿がかっこいい

 これにて、午前の部終了です。

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