春の相馬2022~その2(予選編)

 さあ、いよいよ予選レ-素が迫ってきました。
 なお、この日はレープロとして1枚紙が配布されています。これを見ると、予選は5レース、15分刻みで開催予定となっております。
 第1レースは10時予定でしたが、実際に始まったのは10時20分ころでした。まあ、開会式・神事を終えてすぐにレース開始、となるわけがありませんね。


 レースつについては、スタートは全レース第3コーナー付近から。もちろんゲートもバリアも無く、草競馬らしくみんなで発走タイミングを合わせるやりかたです。フライングもあります。何回やっても体力を消耗するだけで失格にはならないはず。
 距離も全レース同じで、1周と1/3。決勝だから2周する、ということはありませんでした。
 ゴールすると、審判から順位ごとに色分けされた旗を受け取っていました。これを持って行って別のところで商品と交換したり、決勝戦の登録をしたりするのかもしれません。

幟がはためく
レースになるとロープが張られて
馬場を横断できなくなります
審判台 最初はカンパイ係かと思ったんですが
スタートが3コーナーなのでそうでは無いような気がする
ゴール前の様子


 第1レース。出走5頭。いきなり聞き覚えのある馬が登場します。オリオンザジャパン。芦毛だし、netkeibaの掲示板を見ても、まず間違いなく大井で走ってた彼ですね。こんなところで会えるとは、感無量です。
 また、マヤノペガサスという馬もおり、いかにもJRAで走ってそうな名前で、実際過去にいたマヤノペガサスのnetkeibaの掲示板にも指摘があります。もちろん、馬齢が合わないのでこっちは別馬。
 ヴァニラという6歳牝馬は、年齢的にも合っているので、JRAで走ってたクリスエス産駒の馬かな?
 残り2頭、ウターマンはnetkeibaで見当たらず。おっさんはどうしてもスターマンを連想してしまう馬名です。エヌエスティアーズは、現馬主の杉秀輝さんの馬の冠号がエヌエスのようなので、おそらく現役で走ったことがあったとしても馬名は変わっています。

 なお、出走馬についてはレープロ記載のもののほか、相馬野馬追執行委員会さんのTwitterで発表されていました。Twitterはいつデータが消えてもおかしくないからあまり貼り付けたくないのだけれど、便利なのは事実だから貼ります。

#重大発表】というトレンドに乗って、第77回相馬野馬追振興春季競馬大会の出馬表を発表致します❗️

競走であるとともに、野馬追のための技術向上を目的とした振興競馬でもあります🏇🏇
(゚ー゚*)。oO(あなたの知っている元競走馬もいるかも...?)#発走時間は予定です pic.twitter.com/BTaDlPnlUM

— 相馬野馬追執行委員会 (@nomaoi_official) April 15, 2022


 1レースは最初なので物珍しさもあって写真多めです。勝ったのはマヤノペガサス。オリオンザジャパンは2着でした。あらためて見てみると、1枠のヴァニラは出走してませんね。


 そして、例によって例のごとく、適宜観戦場所を移動しながらレースを観戦していきます。7月の祭礼の甲冑競馬は混雑してそうだから、こういうのも難しいかもしれないな。

 2レース。
 1枠はベル。netkeiba情報では、”ベル”という馬は6頭引っかかりました。ただ、年齢的にどれも合わないので、今の馬主さんがつけた馬名だと思います。
 2枠はパラメータ。いかにもいそうな名前ですが、こっちはnetkeibaで引っかからず。もしかしたらJRAに禁止されてる馬名なのでしょうか?
 3枠はナッハフォルガー。JRAで同名馬が走っており(ちなみに2代目)、年齢的にもおそらくこの馬です。掲示板にも福島にいるとの書き込みあり。
 4枠はルグランフリソン。こちらもJRA同名の馬ですね。障害オープンでも勝利実績があり、JRA平地重賞にも出走歴があります。なのに、なぜここまで名前に覚えが無いのか。
 5枠はメリーメーキング。こちらもJRA同名の馬です。JRAで4勝した実績のある馬です。

 2レースは内馬場から見ることにします。実は草競馬でも内馬場から観戦できるところって多くないですよね。鹿追がコース形状的に内から見られたんじゃ無いかと思うんだけれど、自分がこれまでに行った草競馬では内馬場から観戦したのはこれくらいだったような気がします。

Twitter上の出馬表 返し馬 1周目

 3レース。
 最初の2レースを見てスタート地点が3コーナー付近にあることを知ったので(そしておそらく全レーススタート地点は変わらないと思われるので)、さらに場所を移動してスタート地点から観戦することにします。
 なお、内馬場では野馬原マルシェが開かれておりましたが、それの紹介は追って。

 1枠はドゥフトボルケ。
 2枠はヤリラフィー。
 3枠はエヌエスナビ。
 4枠はグッドラック。
 5枠はエヌエスアップ。
 エヌエスの冠の馬はもちろんのこと、他の3頭も、netkeibaで検索した限り、同名馬は発見できませんでした(グッドラックは大昔にいましたが)。ドゥフトボルケはバラの品種で、いかにもJRAのクラブ馬にいそうだな、と思ったんですが、いませんでした(但し、クラブでこの名前がついた馬が正式登録前に引退した可能性はあります)。ヤリラフィーは検索したところ2020年の『ギャル流行語大賞』の第一位に輝いた言葉のようなのですが、残念ながら私は2020年時点ですでにギャルに縁の無いおっさんだったため、初めて聞きました。

 というわけで、スタート地点付近。このあたりで観戦している人は少ないです。スタートを上手く合わせなければならないのは草競馬ならではの難しさ。人馬一体となり、さらに出走馬間でも心を合わせないとスタートできないのであります。

スタート地点へ スタート地点 スタート失敗 無事スタート
4コーナーへ向かっていきます 遠くを走る馬を見つめる 2周目 4コーナーから
最後の直線へ

 4レース。このレースもスタート地点から。

 1枠プチューン。
 2枠エヌエスパルサー
 3枠サンイーグル
 4枠グロリアス。
 これも、いずれもnetkeibaで同名馬は発見できず。サンイーグルなんて、サンオーイの仲間にいそうなもんですが、なかなか見つかりませんね。それだけ、今の馬主さんが愛着を持って、ご自身で名前をつけておられるのでしょう。なお、これを書いていて、サンオーイはサン+オーイではなく、山王牧場で生まれたことが由来で「サンオー」が冠であることを知りました。びっくりです。母の名前がサンオーオクなんですね。

 さて、さっきのレースは写真を撮ったので、このレースは動画でも撮ろうか……と思っていたところ、エヌエスパルサーがまさかの放馬。3周ほどまわりました。
 馬場が狭く、ラチも低いのでちょっと怖かったのですが、とりあえず大きな事故にはならず、疲れたところで馬もストップ。また、騎手の方も特に怪我無く歩いておられました(他の出走馬にも謝っておられました)。まあとにもかくにも、人馬、そして観客も無事で何よりであります。人馬の無事を確認したところで動画をアップしておきます。最初のスタートと、仕切り直し後のレース

 このタイミングで昼食を買います。なんせ、今日は朝が早かったのです。
 そして、買ったはいいもののどこで食べるか迷い、結局メインの土手で食べることに。買ったのは野馬土手カレーですが、土手で食べたのはたまたまですし、そもそも、「野馬土手」とはなんなのか、この時点で理解してませんでした。観客席のある土手・丘は野馬土手ではありません。
 なお、食事はどこもわりと売り切れが早かったので(来客数がここまで多いことはおそらく想定できてなかったと思います)、このタイミングで買ったのは大正解でした。

 なお、野馬土手カレーなのですが、真ん中のタマネギに特徴があるのは分かりつつも、あまり土手感はなかったです(勝手に土手カレーというとダムカレーをイメージしてしまう自分の責任な気もする)。ただ、スパイスのきいた非常に美味しいカレーでした。


 5レース。
 1枠エヌエスブラウン。
 2枠キネオストレッタ。年齢的にも、netkeibaの掲示板的にも、JRA同名の馬ですね。
 3枠アムネスティ。こちらも年齢的におそらくJRA同名の馬だと思います。戸田厩舎でデビュー戦を豊で走っておりますね。
 4枠ダイゼンホワイト。いかにもJRAにいそうですが、ダイゼンを冠に使っていたのは大塚弘美さんという馬主さんで、この馬とは関係なさそうです。


 5レースの優勝はアムネスティー。レース後は馬場のすぐ外で馬装を外してクールダウンするのですね。
 このあと、午後の決勝戦にむけてしばし休息です。

第77回相馬野馬追振興春季競馬大会
レース開始まで 予選 野馬原マルシェ~決勝 博物館
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