Trip to Parisその2

 さて。そんなわけで,パリといえばなにはなくてもここ,エロティック博物館であります。(すでに記憶にはないのだが,パンフによれば)計7階層,地下1階地上6階というびっくりな規模の博物館です。夜にやってるということで,時間の有限な旅行者としては非常にありがたい博物館。
 なお,本ページには当然エロティックな写真が並びますが,このご時世そんなことで怯むような人はこんな競馬サイトにやってきてないでしょうからその点よろしくお願いします。

外観 パンフの日本語部分

 お客さんの数は多くなく,入場したのが(カメラの設定と時差とサマータイムの関係を間違えていなければ)夜の10時前,出たのがそれから約1時間後で,その間常時中に10〜20人もいない,というか,多分ほとんどの時間は一桁だったんじゃなかろうか。ある意味,日本の秘宝館とそう変わらない入場者数なわけで,もちろん常時電気仕掛けでいろいろ作動させねばならない秘宝館とこことを単純比較はできないでしょうけど,経営大丈夫なんですかね?それとも,どこかのぼったくりバー的な場所の利益をここに回していたりするのでしょうか。

 さて,写真もOKというわけで,パチパチ写真を撮りながら進んでいくことにします。なお,この手の場所に行くのは日本の鬼怒川秘宝館以来ではないかと思います。
 以下,ここにアップしない写真は人生で二度と見ることがないであろう,という予想のもとに,無駄にぺたぺた貼っていきます。さくらインターネットが容量を増やしてくれて助かります。

 基本的に解説はほとんどなく,展示品の名前と国の名前が書いてあります。まあ,このテのものをきちんと学術的に背景から解説しようとするとなかなか大変で,おそらく誰も読まないでしょうからこれで正解。


Source of Vice
Mexico
Groupという名前。
輪姦,というよりも乱交に
近いんでしょうが,
それで合ってるんですかね
Aztec Traditionと書いてますが
アステカでは集団でヤってたんでしょうか
Conjugal Happiness
Peru
インドより
インドの寺院はエロ絵であふれている,と
解説されております
あまりインドの寺院の絵をしっかり
見たことないんだけどエロ絵は見たことないなあ
てことはまだ見ぬエロ寺院が隠れてるんだろうな
日本も浅草寺とか京都の寺院見てるだけだと
なかなか子孫繁栄の品々に出会えないからな
どこの国のものかは不明ですが,
どこの国にもありそうな気がする
Alain Rose 説明発見できず メキシコのマスク メキシコのエロ花瓶
Vaseだから花瓶だと思うのだが,トルコのワイン入れに
形が似てるようにも思う
これもメキシコ
もうなにがなんだか
メキシコのPopular Erotic Art
本当にPopularだったのだろうか
左右で対になるように展示されていたのだが,解説(を撮った写真)は見つからず ペルーのOnanist
紀元前500〜期限1500年という,とんでもなく
幅の広い年代が挙げられております
土の年代って鑑定できないもんなんだろうか
インカ帝国の格言が
引用されております
たぶんこれは
古代ペルーのもの
次のものが複製なので
これも複製かもしれない
Kiss that Kill
ちょっとこのあたりは解説が意味する
文化的背景が分からないときついな
Man at the Prayer
モチェ文化においてジャガーは最高神とのこと
モチェ文化であればAD700よりも前なのでは
ないかと思うんだが,年代表記はBC500〜AD1500
Obscene Devil
メキシコ


 表が大きすぎるのは(自分的に)見づらいので一旦区切ります。
 エロとは無関係に新たなお勉強ができるのがこういう博物館のいいところ。人生これまで「モチェ文化」なんて知りませんでした。そもそもペルー史自体よく知らんけどさ。ちょっとこの関係の遺跡や出土品なんかは(エロに限らず)興味深いですね。そして,やけに保存状態がいいものがあったりして,Copyと書かれて無くても複製なんじゃないかと疑いたくなります。
 とりあえず,検索してみて,Wikipedia。さらに,検索すると,リマのラファエル・ラルコ・エレラ博物館行かれた方のブログがヒットしました。このブログを拝見する限り,モチェ文化の土器はかなり保存状態のいいものが多数あるようで,そして,性にまつわる土器も多数出土されているようです。ううむ,この博物館は行ってみたい。ペルーはマチュピチュ・クスコだけじゃないんだよな。当たり前だけど。

 メキシコとペルーのものが多いのは,おそらくこの博物館が中南米ではメキシコとペルーにツテがあるんでしょうね。

Domestic Intimity
近親相姦だな
ネパール
Female Statue
チベット
Ornaments of an Erotic Temple
エロティック寺院の飾りではなく
寺院のエロティックな飾りなのではないかと思う
Tantrismはタントラ教という趣旨なのかどうか。
Orissa - India
Erotic Folk Art
20世紀はじめの
ネパール
やけに最近です
Woman Covered by a Tiger
インド。時期不明
Yoni and Linguhan
久々にリンガをみて
若干興奮しました
カンボジアを思い出しますが
これは20世紀はじめの
ネパール〜チベットのもの
20世紀初めのMale Statue
ネパールから
同じく20cはじめのネパールのMale Statue
白色はReproductive Powerを意味している
ようなので,おそらくはSpermの色なんでしょうなあ
Esmeralda〜Equatorの
Pre-Columbian art
トルテカ文明とか
最近作られたようですが
Aztec Coupleとのことで
アステカ時代をイメージした
と思われます
アステカ期はこうやってた,
というなにか確証でも
あるのでしょうか
メキシコについて 特段の解説無し

 ネパールやインドなどの南アジアと,メキシコあたりの中南米がまじるのは,単に写真の順番の問題です。
 いやあ,本当に歴史の勉強になります。トルテカ文明なんて単語,なんで知ってるのか自分でも分かりませんが,とりあえずこの10年以上聞いたことがないと思われます。
 Tantrismっていうのもインドの文化を学ぶのであれば重要そうですね。タントラ教なんてもの知らなかった。
 というわけで,子どもが歴史を嫌ってる世のお父様お母様方,是非お子様をこういう博物館にやって歴史に興味を持って貰いましょう。

 ごたくはさておき,続いてオリエントな展示が増えます。

オリエントのエロティシズム 中国について ←の解説に挟まれてるけど
なんとなく日本的に見える
これは仮名文字があるので
確実に日本のものです
日本の格言が引用されてます
In the heart of the thicket,
desire always finds room for
the tree of life.
直訳すると,「茂みの中心では
欲望は常に生命の木のスペースを見つける」
となりますが,あてはまることわざが
さっぱり思い当たらない
この色使いは日本じゃない
ように思う
日本の格言その2
Choose a female wolf
rather than a bitch
直訳すると
「雌犬よりも雌狼を選べ」
となります。
これもあてはまることわざが
浮かんでこない
日本のPorcelain Geisha
ちゃんと下がどうなってるか見やすいように
鏡が取り付けられております
20世紀とあるんですが,ほんまかいな
これも日本の根付
Ivory,つまり象牙製品とのことです


特段解説はないけれど日本の浮世絵 ベトナム
英訳版でも
Fantasie Populaire Bois
となってるけど
フラ語に引っ張られてないか
そして,結局なんなのか分からない
19世紀後半の日本
象牙製品です
明治に入ってからつくられたのかな?
後ろの浮世絵はさておき
手前側の置物がなんなのか
よく分からない

 というわけで,この手の場所にいくとやはり浮世絵や根付が皆様の興味をひくんだろうな。嬉野の秘宝館の画像もきちんと整理してないから,日本の博物館ではどこの時代の何が注目されてるのかよく分かりません。特に明治の浮世絵よりも前のエロがどうなってたのか,つまり,浮世絵で量産される前に簡単にエロい絵を手に入れようと思ったらどうしていたのか,あるいは,浮世絵というのはエロを量産するにあたって極めて画期的な発明だったのか,というあたりがちょっと気になるのであります。
 そして。ガイジンさんが日本の(traditionalな)エロを語るにおいて,江戸期以降の浮世絵やら根付やらに注目するのはいいとして,果たしてそれだけでよいのか,というあたりは中途半端な歴史マニアとしてはやはり気になります。たとえば,おそらく道祖神的なものはもっと前からあったはずであり,日本の道ばたにこんなのが祀られている,というのは日本のエロを語るにおいてやっぱり海外の方に知っていただきたいわけですね。あるいは,もうずっと昔に遡って,土偶なんかでも性的な部分が強調されたものってのがあるわけです。さすがに土偶になると原本を海外に出すにはいろいろ手続が面倒そうだけれど,レプリカも展示されてるんだからそういうのがあったってよかろう。てことで,エロティック博物館の皆様におかれましては,日本の銘品を収集するにあたって,もうちょっと幅広い時代から集めていただきたいと思うのであります。
 なお,あとにも書くけど今のJapanesePorn("Hentai"含む。なお,海外,少なくともインドでは"Hentai"はエロアニメビデオのみを指す言葉とのことです)が世界で高い評価を受けていることは事実なので,そこで生み出された逸品も海外に出てほしいな,と思うのでした。

 さてさて。展示は続いてアフリカメインになります。
 アフリカは国名や地名を聞いても,有名どころ以外はぱっと場所が思い浮かばないのがきついな。まだまだ地理の勉強が足りません。

アフリカについて North TogoのLamba Sceptre
Lambaというのがマダガスカルだとすると
トーゴの場所と全く一致しないので
正直どこのものなのかよく分からない
このへんは特に解説無かった Zefabe
Fragment of Aloa for purpose to embelish the tumbs
20世紀のマダガスカルBetioky
ベニンのYoruba Bust 19世紀末ナイジェリア
Phallus of the God Legba
20世紀セネガル ナイジェリアのYoruba Mask

 どういう順番で並んでいたかはもはや覚えておりませんが,南&東南アジアコーナー。でも,写真の並びを見る限りアフリカコーナーとぐちゃぐちゃになってるっぽいな。まあ気にしないことにします。

ネパールのErotic Temple Ornament Adulteryと題名がついてます
これ,不貞って訳されてますが合ってますかね?
Broken noseに意味があるということか
ネパールについて 解説無いけど
見たところ
←のAdulteryに近い
突然紛れ込むヨーロッパ製品
20世紀ニューギニア タイのパイプ ジャワのFertilityIdol
日本でいう道祖神に
近いのかな?
インドネシアの
Power and Force
インドについて 19世紀末チベットのYab-Yum
Union of father and mother
ネパールの銅像 インドの木像 1970年代ヨーロッパ
Mechanical Musical Toy

 ちょくちょく出てくる日本の格言。いいたいことは分かるんだけれど,本当に存在するんでしょうかね。誰かなにかフランス人に吹き込んでませんか。というわけで,またもや日本コーナー。
 そして,途中からキリスト教国になります。キリスト教的に,エロというのはこれまた重要な意味を持ってそうなんですが,このあたりはキリスト教が分かってないとどうしようもない。だれか「30分で分かるキリスト教とエロ」っていう本でも書いてくれませんでしょうか。

日本の格言その3
Even with the belly full and an erection as large as a bow,
one can die of hunger for both food and love.
解説なし これやっぱり外国の人から見たら画期的なんでしょうね
ガラスが曇ってて上手く映らなかった これも日本
こんなDildo Sandal
どこにあるんでしょう?
これはインド
ネパール Love Magic 解説無し スマトラ これらはネパール
ネパール Double Dildo
オリジナルは不明,とのこと
てことは複製か
ロシア
イコンです
こういうエロなイコンは
もっとあっても良さそうだな
フランス
Temptation of St. Antoine
Weight of the penis
Kouna,とされてるのだが
場所なのかなんなのか
分からない
これもKouna
Witch in heat
メキシコ
Angel and Devil
フランス製の棺
Randy Monk(好色な修道僧)
フランスです。
悪魔と尼僧
これもフランス
これもフランス
Demonised Sex
いずれも表情がよいですね
Peace and well being。これはイタリア。
日本の奴(名前知らない)のイタリアバージョンです
Phallic Vase
ペルー
解説なし

 階が変わります。
 またもオリエントな展示が出て参ります。
 解説も減ったし,こっちも疲れてきたのでさくさくいきます。

日本の格言その4
The monk will fuck you like he drinks:
too much and without caring about the fragility of the cup.
解説はないが,これは海外で作られた日本風の絵なのか
それとも日本で描かれた輸出用の絵なのか

壁一面に浮世絵

日本の格言その5
If she sucks the grains of rice, your sake is made for,
it will only be better.

昔の日本について
Sex manualがどこにもあったとか
This literature was designed for
the training of the youngとか
てきとーに書かれてます
 
枕絵。またの名を春画or秘画。なんか違和感のある説明だな 日本の説明 Pillow Bookの説明

ここから中国です

竹に描かれた絵
ここからインド
 
タイ仏教のVotive Amulets(奉納されたお守り)

そして中国

絵巻は中国の若者の
性教育のためとの説明
ほんまかいな

ネパールのYoni
Divine Vulva,直訳すると
神聖な陰門

インド。シヴァ神に捧げるための
儀式で用いられるスプーン

タイ
ナッツを割る道具

 ここまでが一般的な展示。ここからはおフランス的な芸術作品展示コーナーになります。
 展示されている絵は売り物なんでしょうかね?

おしゃれな展示が続きます
Thierry Spok
ATOK付属のジーニアスさんは
翻訳できませんでした
これは明確に売り物です
Jean-Pierre Mauryさんの作品

 最後にいくつか。どこまでが上の階で,どこからが地下だったかはよく覚えておりませんが,とりあえず自転車とかは地下にあったように記憶してます。
 最初の奴はAuto Fellatorという名前がついてました。なんとはなしに検索すると,Autofellatioという英語のWikipedia記事を発見。英語なので読む気力が無いけど,こんな記事書く奴がいるんだな。


男の子の夢

女の子の夢,なのだろうか
solitary pleasureという
名前がついております


繰り返しになりますが,この手の場所にそんなに詳しいわけではありません。よって,あまり一般化して議論すべきではないんでしょうが,とりあえず今ちょっと思ったのは,こういう場所がなにかと文化的に説明的になるのは,エロを直接語ることへの後ろめたさがあるからなのか,それともここまでエロにまつわる品々を収集しようという熱意を持つに至る人は,単にエロに興味があるといっただけではダメでやっぱり別方向のマニアックな気質がないとダメなんでしょうかね。
 とりあえず,いつかこういった海外の博物館にマジックミラー号が展示されることを祈ります。実はマジックミラー号が使われたものって見たこと無いような気もするんだけれど。あと,時間を止める系のビデオ(DVD)も見たことないんですが,あれってどうやって止める仕組みなんですかね?時間を止める道具とかがあるなら(いや,純科学的にはないんだろうけど),それを展示しても面白かろう。

Trip to Parisその1Trip to Parisその3(サクレクール寺院)


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