Ffos Las競馬場観戦記

 バスが競馬場に着きました。当日券を買って中に入ります。当日券は20ポンド。値段の高さについて今さらコメントする気はありません。
 それよりも気になるのは、風の強さ。風が強いと体力を奪われますね。Walesの冬、というとこんな感じなんだろうなあ。

バスを降りてゲートへ向かう 国旗
右の旗がなんなのかは不明
入口 入口の天井部には
Walesの竜
チケット レープロ

 入場。入場時の手荷物検査はありませんでした。ローカル感あります。レープロは3ポンド。ここはプランプトンとは異なり、しっかりお金を取られます。
 とりあえず、レープロはScanしたのでアップしてしまおう。同時に配布されていたFixture Listを見ると、Flatのレースもおこなわれていることが分かりますね。完全に忘れてた。


 第1レースまで時間があるので、例によってぶらぶらします。天気が良かったら気持ちよく歩き回れるのだけどなあ。
 なお、馬のオブジェ、なんなのだろうと当日から気になってて、「7??」とか思ってたんですが、多分これ逆から見るのが正解で、逆から見たFなんでしょうね。

入口 謎オブジェ。多分逆から見るのが正解 正面にスタンドが見える

 パドックまわり〜コースに出て、そのままコースに沿って4コーナー方向に歩きます。移動方向と風景に対する写真の並びが逆なのが玉に瑕。ブロックごとに分けるしかないか……。
 それにしても、こんな雨と風の中、嬉しそうに外を歩き回るアホは私しかいません。歩き回るだけならまだしも、写真撮りまくってたわけで、テロのために下準備してるんじゃないか、程度の疑いをかけられてカメラを没収されても文句言えない状態だったな。

 ちなみに、コースは基本的に平坦。JRA発表を引用するラジオNIKKEIにおいて、我らが三浦騎手が「コースは新潟の外回りのような感じで日本と同じようなフラットなコースだった」とコメントしております。
 なのですが、写真で見る限り4コーナーポケットには凄いアップダウンがあります。あまり使わないコースなんでしょうが(少なくともレープロにはオーバルコースしか描かれていないので、平地でしか使わないのだと思われます)、ここだけ整地が面倒だったのでしょうか。

コース側〜パドック
4コーナー方向〜1コーナー方向〜パドック方向へぐるっと
Winning Post スタンド コース脇から4コーナー方向と1コーナー方向 遠くまでやって来ました
スタンドを眺めますが、人が誰もいない……
アスファルトと芝生の切れ目あたりから
4コーナー方向と1コーナー方向
Chase障害 Hurdle障害
スタンド さらに遠くをぐるっと スタンドから撮った4コーナーポケット
ここだけアップダウンが凄い

 写真を見れば明らかなのですが、スタンドは1つです。ザ・地方競馬、という感じの雰囲気です。しかも雨風が強いので、みんなスタンドの中にいるわけでして、スタンド内は非常に居心地がよろしくない。
 ちなみに、私のメモによると、「中の絨毯のべたつきが過去最高。掃除する金がないのかウェールズ人がこぼしまくるのか」とのコメントが残されております。どうも下の絨毯がこぼれたビールでべとつきまくってたようです。

スタンド内へ BLINKERS BAR パイ。どっちのパイか忘れた Chips
メニュー表に無かったので
もしかしたら別の場所で
買ったのかもしれない
スタンド内の様子。2階は多分事前予約の有料席。1階のテーブルは早い者勝ちかな? 入場口側のスタンド出口には
Injured Jockeys Fundの売店

貼られていたRacing Postより


 そして、レースが始まる前にスタンドからコースを眺めます。このスタンドから眺める景色っていいですよね。天気が良ければもっとよかったんだけど。
 パッと見て気付くのは、ターフビジョンが無いことです。イギリスだと、常設のビジョンではなく、仮設ビジョンを車が引っ張ってくるケースが多いので、もしかしたらWelsh Champion Hurdleの日にはなにか設置されるのかもしれません。

ぐる〜っと見回す

 ところで、賢明な皆様はスタンドから見回した景色を見てあることに気付くはずです。そう、他場ならば当然いるであろうブックメーカーがいません。ここFfos Lasでは、ブックメーカーも雨をしのぐために屋根の下にいるのであります。(この2つだけでなく、スタンド裏にもブックメーカーが多数おります。)

ブックメーカー スタンドの様子

 そうこうしているうちにレースが始まります。

12:25pm /THE CELTIC ENERGY JUVENILE MAIDEN HURDLE RACE (CLASS 4)

 まずは第1レース。5頭立てのMaidenレースです。
 ちなみに、BHAのサイトには、当日の予想天気が載っており、”Breezy with showers (3-4mm), max temp 11C”とされております。今部屋の中でぬくぬくとこれを書いているわけですが、この“Breezy”という言葉は今見ても寒々しいですね。日本人的には11度というのはそこまででも無いんですが、小雨がぱらつく中で風が強いとなると、体感気温はかなり低いです。まあ、11度というのもあくまでMax tempであって、実際何度だったかは知りません。

Runners: 5 RUNNERS Prize Money: £6,000.00
Race Distance: 1m 7f 202y Race Going: Heavy, Soft patches Horse Age: 3YO Horse Type: MAIDEN
1st 2 Borak (IRE) Robert Williams Bernard Llewellyn Mr D. A. Smerdon 4m 24.3s 4/9
2nd 4 Nabhan (GB) Michael Byrne Bernard Llewellyn Gethyn Mills & Alex James 8 Lengths 4m 25.97s (+1.67s) 6/1
3rd 5 Shabraque (IRE) Ciaran Gethings David Loder Quartet 31 Lengths 4m 32.82s (+6.85s) 5/1
4th 1 Blackadder (GB) Tom Bellamy Mark Gillard Mr Richard Hambleton 21 Lengths 4m 37.64s (+4.82s) 33/1
DNF 3 Darkening Night (GB) Robert Dunne Sarah-Jayne Davies The Cannon Club 20/1

 勝ったBorakはこれが3勝目。その後5勝し、これを書いている2022年11月現在まだ現役です。
 2着Nabhanは2021年まで現役を続けたようです。Maidenレースは現役を長く続ける馬が多くて、遅くになって旅行記を書く人間にはありがたいです。
 また、3着Shabraqueとはこのあと訪れるUttoxeter競馬場で再会することになります。

 このレースは道中先頭を走っていたDarkening Nightが落馬して危なっかしい雰囲気になりましたが、無事立ち上がって元気に走っておりました。同場は次走Pull up、次々走で引退となりました。

Darkening Nightが先頭で走ってきます Darkening Night落馬 馬も騎手も元気に立ち上がりました
4頭で1コーナーへ Darkening Nightはコース外からコース内へ ハードルと馬場を修復中 Borak先頭で最終障害へ

 あらためて、パドック方向へ向かいます。

ゴール前の車いすスペース
本来は特等席なのですが、この天気だとさすがにきつい

 こんな天気ですが、パドックまわりにはファンが並びます。みなさん元気で何より。とはいえ、スタンド内で飲んだくれてる人の方が多いでしょうが。
 ここでは騎乗号令は鐘ではなくアナウンスのみでした。このへん、競馬場ごとに決まってるのか、なにか統一ルールがあるのでしょうか。

パドックの様子 Safety Notice コース方向 レースの合間は
ここを通れます
パドック なぜこんなにウッドチップが
散らばってるのか謎です
表彰台
検量室から騎手が出てきます 騎手がパドックに入っていきます スタンド方向 あらためて、左はOwner&TrainerBar、右はWeighing roomです

 それでは第2レース。

1:00pm /THE THOMAS CARROLL NOVICES' HURDLE RACE (CLASS 4)

Heavy, Soft in places Dry overnight 10mm of rain on Saturday 9mm of rain on Friday night 8mm of rain on Thursday (GoingStick: Chase 4.7, Hurdle 5.2 on Monday at 07:00)
Runners: 14 RUNNERS Prize Money: £6,000.00
Race Distance: 1m 7f 202y Race Going: Heavy, Soft patches Horse Age: 4YO+ Horse Type: NOVICE
1st 9 Never Equalled (IRE) Jordan Williams Bernard Llewellyn Miss I. G. Tompsett 4m 1.3s 9/2
2nd 11 Preseli Rock (IRE) Sean Bowen Rebecca Curtis The Bruton Street Partnership Short Head 4m 1.31s (+0.01s) 3/1
3rd 1 Baraka de Thaix (FR) Daryl Jacob David Pipe Mr Simon Munir & Mr Isaac Souede 17 Lengths 4m 5.57s (+4.26s) 5/2
4th 10 Pilgrims Rest (IRE) Andrew Tinkler George Baker Pittam, Mather & Baker 6 Lengths 4m 7.14s (+1.57s) 12/1
5th 4 Court King (IRE) Ciaran Gethings Peter Bowen Mr Gwilym J. Morris 7 Lengths 4m 8.86s (+1.72s) 66/1
6th 6 Grandasowt (IRE) Adam Wedge Evan Williams Mrs C. Williams 7 Lengths 4m 10.7s (+1.84s) 7/1
7th 8 Master Burbidge (GB) Noel Fehily Neil Mulholland Dajam Ltd 3/4 Length 4m 10.91s (+0.21s) 100/1
8th 14 Ayla's Emperor (GB) Robert Dunne John Flint Mr L. H. & Mrs T. Evans 2 Lengths 4m 11.43s (+0.52s) 33/1
9th 3 Chief Brody (GB) Jamie Moore Grace Harris Jaws I Syndicate Head 4m 11.46s (+0.03s) 11/2
10th 7 Lunar Flow (GB) Brendan Powell Jamie Snowden L G Partnership 12 Lengths 4m 14.45s (+2.99s) 100/1
11th 13 Shouting Hill (IRE) Liam Heard Johnny Farrelly Hanford's Chemist Ltd 3 1/4 Lengths 4m 15.25s (+0.8s) 33/1
12th 12 Run Bob Run (GB) Will Kennedy John Flint Katchar Racing 13 Lengths 4m 18.58s (+3.33s) 50/1
DNF 5 Get Ready Freddy (GB) Nick Scholfield Nick Mitchell Glanvilles Stud Partners 100/1
DNF 2 Chantecler (GB) Mark Quinlan Neil Mulholland Mr John Hobbs 66/1

スタート待機する各馬 スタート待機する各人 1周目
1周目1コーナーへ 最後の直線

 勝ったNever Equalledは2020年まで現役を続けてこののち5勝。2着Preseli Rockは2017年まで現役を続けて1勝。
 3着Baraka de Thaixはのちにフランスに転厩。2017年のG3、Montgomery賞11着で引退。
後日注:いつもお世話になっている方より、Twitterにて「(Baraka de Thaixは)2019〜2022年くらいのスイス最強馬」であると教えていただきました。相変わらずの私の無知っぷりを恥じるとともに、皆様の博識っぷりに助けられます。

 5着Court Kingや7着Master Burbidge、8着Ayla's Emperor、9着Chief Brody、10着Lunar Flow、競走中止Get Ready Freddyなどはこのあとも長く現役を続けて複数勝利。Chanteclerは2022年5月まで現役でした。
 こんなところのこんなNoviceのレースが案外息の長い馬を出すんだなあ。

1:35pm /THE FUCHS HANDICAP HURDLE RACE (CLASS 3)

Runners: 8 RUNNERS Prize Money: £9,000.00
Race Distance: 2m 4f Race Going: Heavy, Soft patches  Horse Age: 3YO+ Rating: 0-125 Min Weight: 10st 0lbs Weights Raised: 1lbs
1st 4 Pobbles Bay (IRE) Adam Wedge Evan Williams Mr David M. Williams 5m 31.5s 8/1
2nd 5 Captainofindustry (IRE) Denis O'Regan Mark Pitman Mr Malcolm C. Denmark Head 5m 31.54s (+0.04s) 9/4
3rd 1 Saint John Henry (FR) Tom Scudamore David Pipe Bryan Drew 15 Lengths 5m 35.16s (+3.62s) 11/4
4th 7 Looks Like Power (IRE) Trevor Whelan Debra Hamer Mr C. A. Hanbury Short Head 5m 35.18s (+0.02s) 5/1
5th 6 Fishing Bridge (IRE) Nick Scholfield David Rees Mr D. Rees 1 Length 5m 35.4s (+0.22s) 14/1
6th 3 Filatore (IRE) Jordan Williams Bernard Llewellyn Mr B. J. Llewellyn 17 Lengths 5m 39.55s (+4.15s) 12/1
7th 2 Byron Blue (IRE) Tom Bellamy Mark Gillard Mr GJ Singh, D SinghRathore, Ms T Conner 34 Lengths 5m 48.12s (+8.57s) 12/1
8th 8 Tijori (IRE) Robert Williams Bernard Llewellyn Mr M. Edwards 37 Lengths 5m 57.3s (+9.18s) 10/1

 このレースの私のメモは以下の通り。
- 3R。人気薄6にパドック馬券。どこに行ったか知らん
- これも接戦で、なんかここは接戦が多い。たまたまなのか、ハンデ付けがうまいのか

 というわけで、パドック馬券が悲惨なことになっているのと、1着2着の接戦ぶりに感心しているのが分かります。写真でも一応撮ってるんだけど、私の技能を補うだけの環境がなく、ピンボケです。


 このレースは4着のLooks Like Powerが2022年11月になってもまだ現役を続けております。ちなみに、私がこのレースで買った6番Fishing Bridgeは次走Ludlowで勝利を収めておりますが、これは私に先見の明があったからではなく、単にClass3からClass4に変わったからというだけのことだと思われます。

 ところで。
 この日、場内にはミニチュアホースが1頭おり、おじさんと共に雑談や記念撮影に応じておりました(雑談に応じていたのはおじさんであってウマではありません)。私のメモには、
- 小さいのはもともとスコットランド。パワフルで、農業や炭坑で使われていたらしい
というコメントだけ残っております。見た目に似合わずパワフルで、背丈が低いから炭坑でも活躍していた、ということなのではないかと思いますが、全て私の推測です。ところで、馬の1馬力ってどの種類馬の馬力を1とカウントしてるんでしょうか。


 続いて第4レース。賞金的にはこの日最も高いレースであります。3マイル1ハロン、約5000mのチェイスです。

2:10pm /THE "WE MISS YOU CLAIMS" HANDICAP STEEPLE CHASE (CLASS 3)

Runners: 7 RUNNERS Prize Money: £12,000.00
Race Distance: 3m 1f 60y Race Going: Heavy, Soft patches Horse Age: 4YO+ Rating: 0-135 Min Weight: 10st 0lbs Weights Raised: 2lbs
1st 1 Bob Ford (IRE) Sean Bowen Rebecca Curtis The JJ Partnership 7m 8.3s 8/1
2nd 3 Cloudy Copper (IRE) Richard Johnson Jonjo O'Neill Mrs Gay Smith 11 Lengths 7m 11.02s (+2.72s) 4/1
3rd 2 Wychwoods Brook (GB) Adam Wedge Evan Williams Kevin & Anne Glastonbury 2 1/4 Lengths 7m 11.58s (+0.56s) 6/1
4th 7 Thedrinkymeister (IRE) David Bass Kim Bailey Mr J. Perriss 53 Lengths 7m 24.83s (+13.25s) 9/4
DNF 6 Dark Glacier (IRE) Jamie Moore Peter Bowen Mr Gwilym J. Morris 25/1
DNF 5 African Gold (IRE) Noel Fehily Nigel Twiston-Davies Walters Plant, J & J Potter & Egan 12/1
DNF 4 Royal Palladium (FR) Liam Treadwell Venetia Williams Mrs A. Timpson 3/1

 てなわけで、メインレーススタート。この時間になると私の能力では写真に限界が出ます。私の能力不足を補うのはカネ(で買ったカメラ)しかないでしょうが、私のカネ不足を補うのは当たり馬券しかありえず、当たり馬券を獲得するための予想能力不足を補う術は無いのであります。

出走準備中の各馬 2周目
1コーナーへ 最後の直線 Bob Fordが抜け出します
Thedrinkymeisterがバランスを崩すも、無事立て直しました 差がつきました Pull up した各馬

 私が買ったのは4番Royal Palladium。DNFでありました。

 勝馬Bob Fordは次走でChepstowのWelsh Grand Nationalに出走。私が見逃すことになったレースであります。当初の予定通り開催されていたら出走していなかった可能性もありますが。また、重賞としては2016年AintreeのBecher Handicap Chase(G3)に出走しています(7着)。
 5番のAfrican Gold、なんか聞き覚えのある名前の馬だな、と思って成績を見ても特筆すべきものはなにもなく、不思議に思っておりましたが……考えてみれば覚えていたのは日本のアフリカンゴールドでした。

 ここまで馬券が外れ続けると、身も心も寒くなります。しかし、中に入ったら入ったで狭いスタンド内で息苦しい。疲労困憊であります。

各地の競馬やグレイハウンドの施行状況が放映されています
中央ではPlumptonとMonmoreが二元中継
昔ながらのビジョンはあまり見かけないのでここのブックメーカー独自のものかな?
クリスマスツリー 息苦しいので外の空気を吸いに出ました
寒いし雨も降ってるしで人は少ない

2:40pm /THE HUGH JAMES SOLICITORS HANDICAP HURDLE RACE (CLASS 3) (Qualifier for The Challenger Two Mile Hurdle Series Final)

 さあ第5レース。疲れてきたので、もはやパドックで写真を撮る気力も失われております。
 Hugh Jamesという弁護士事務所は初めて知りましたが、イギリストップ100に入る法律事務所だとのことです。なんと、Southamptonにも支店があったのか。

Runners: 6 RUNNERS Prize Money: £10,000.00
Race Distance: 1m 7f 202y Race Going: Heavy, Soft patches 
Horse Age: 3YO+ Rating: 0-135 Min Weight: 10st 0lbs Weights Raised: 2lbs
1st 4 Clyne (GB) Adam Wedge Evan Williams Mr David M. Williams 4m 10.5s 2/1
2nd 1 Heath Hunter (IRE) Tom Scudamore David Pipe The Heath Hunter Partnership 2 3/4 Lengths 4m 11.11s (+0.61s) 5/4
3rd 5 Bishop Wulstan (IRE) Sean Bowen Peter Bowen The Hedonists & Karen Bowen 2 Lengths 4m 11.52s (+0.41s) 12/1
4th 3 Lac Sacre (FR) Jamie Moore John Flint Mr L. H. & Mrs T. Evans 1 Length 4m 11.72s (+0.2s) 8/1
5th 6 Pandorica (GB) Jordan Williams Bernard Llewellyn Mr B. J. Llewellyn 38 Lengths 4m 21.18s (+9.46s) 10/1
DNF 2 Global Thrill (GB) Robert Williams Bernard Llewellyn Mr Alex James 14/1

 レース写真は一応撮りましたが、暗いのでもう限界ですね。アップする必要あるのだろうか。


 という状態で、疲労もまさにピークを迎えつつありました。そんな疲れ切った心を癒やしてくれるのは……当たり馬券です。ようやく当たりました。Lingfield競馬場でも馬券は全敗していたため、障害の馬券はNewbury以来の的中。6頭立てで単勝3倍当てて何が嬉しいのか、という感じですが、やっぱり当たると嬉しいのです。疲れ切ってるだけになおさらです。

 てなわけで、喜び勇んで表彰式を見に行きました。

疲れてて2ポンドしか
買ってない
勝馬ClyneとWedge騎手 記念撮影 喜ぶ厩務員さん 記念撮影
よく見たら、
やっぱりオブジェは
Fのマークですね
上位入線馬

 勝ったClyneはこのレースを皮切りに翌年の12月まで4連勝。5連勝を目指して2017年1月のHaydockのChampion Hurdle Trial Hurdle(G2)に出走し、2着。重賞だとこののち2017年Newbury Betfair Hurdle(G3)で3着、2018年NewburyのLong Distance Hurdle(G2)で2着。2020年Haydock Rendlesham Hurdle(G2)では5着で、2020−2021シーズンで引退したのかな?
 長期にわたる活躍、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

3:15pm /THE FELINFOEL BREWERY NOVICES' HANDICAP STEEPLE CHASE (CLASS 4)

Runners: 10 RUNNERS Prize Money: £8,000.00
Race Distance: 2m 4f 199y Race Going: Heavy, Soft patches
Horse Age: 4YO+ Horse Type: NOVICE Rating: 0-105 Min Weight: 10st 0lbs
1st 5 Supreme Bob (IRE) Trevor Whelan Debra Hamer Mrs J. M. Edmonds 6m 7.9s 11/4
2nd 2 Flash Crash (GB) Mr Z. Baker Barry Brennan Mr M. J. Hills Neck 6m 7.97s (+0.07s) 7/1
3rd 6 Veauce de Sivola (FR) Tom Bellamy Mark Gillard Mr G. J. Singh 2 Lengths 6m 8.36s (+0.39s) 10/1
4th 9 Carhue (IRE) Mr Martin McIntyre Sheila Lewis Mr Brian Davies 18 Lengths 6m 12.86s (+4.5s) 20/1
5th 7 Kapricorne (FR) James Best Sophie Leech Cheltenham Racing Club 4 1/2 Lengths 6m 13.98s (+1.12s) 7/2
DNF 10 Steel A Tune (GB) Conor O'Farrell Nick Mitchell Mr M. S. Rose 50/1
DNF 4 Johns Luck (IRE) Noel Fehily Neil Mulholland Mr John Hobbs 4/1
DNF 8 Riversbridge (GB) Alain Cawley Johnny Farrelly Faulks, Sutton & Toller 11/1
DNF 1 Ballyadeen (IRE) Dave Crosse Dai Williams Mr F. Michael 14/1
DNF 3 Try It Sometime (IRE) Ben Poste Sheila Lewis Mr Brian Davies 10/1

 6レース。NoviceのChaseです。ただでさえ曇っいて小雨が降っているのに、日も落ちてきましたから、ますます暗くなってきました。
 1/20秒くらいで撮ればそれなりに明るく撮れますが、1/160であってももう暗くて限界です。動く動物を1/160で撮ってる時点で無理ですね。

左2枚が1/20、右3枚が1/30

 1/160で撮ったレース写真は以下の通り。限界です。

1コーナー 向正面 最後の直線 最後は接戦 戻る各馬

 5レースで一旦テンションが上がったなか、6レースは最後が接戦……も、私が買っていたFlash Crashは2着。無念。今日はこれで終わりだろうな、という空気になりました。
 なお、勝ったSupreme Bobはこれが1年ぶりのレースでした。1年ぶりのレースで接戦に勝つとは。くそー。

3:45pm /THE MARUBENI-KOMATSU 'NEWCOMERS' STANDARD OPEN NATIONAL HUNT FLAT RACE (CLASS 6)

 そんななか、最終レース。スポンサーは我らが丸紅小松です。
 もう当たらないだろう、という空気を出しつつ、こんなところで日本人に見慣れたスポンサーを出してくるあたり、日本人にお金を出させる方法を心得ております。
 それにしても、小松がスポンサーする当たり、やはり炭坑地の空気感がありますね。

Runners: 8 RUNNERS Prize Money: £3,000.00
Race Distance: 1m 7f 202y Race Going: Heavy, Soft patches Horse Age: 3-5YO Horse Type: MAIDEN
1st 2 Prime Venture (IRE) Conor Ring Evan Williams Mrs Janet Davies 4m 11.91s
2nd 1 Gayebury (GB) James Davies Tom Symonds Mrs R. F. Knipe 4m 11.9s (--0.01s) 14/1
3rd 7 What A Diva (GB) Sean Bowen Peter Bowen Mrs Tania Stepney 4m 18.02s (+6.12s) 2/1
4th 5 Zadok (GB) Brendan Powell Jamie Snowden Lady Halifax & Sir Chips Keswick 3 1/4 Lengths 4m 18.84s (+0.82s) 8/1
5th 6 Bien Well (IRE) John Mulvihill E. D. Linehan Eddie Linehan Racing Club 3 3/4 Lengths 4m 19.79s (+0.95s) 16/1
6th 4 Westbrooke Warrior (IRE) Tom Scudamore David Pipe Bryan Drew 1 3/4 Length 4m 20.23s (+0.44s) 15/8
7th 8 Daddy's Favourite (GB) Ryan While Bill Turner Mr B. J. Goldsmith 52 Lengths 4m 33.23s (+13s) 25/1
8th 3 Sevenoaks (GB) Jake Hodson Bill Turner Mr Darren Coombes 99+ 5m 1.41s (+28.18s) 20/1

 National Hunt Flat Raceなので、もちろん平地レースです。コースはハードル障害のハードルを撤去していたのですが、ハードルのあった場所を通るのでは無く、ハードルとChase障害の中間地点を通っておりました。

小松の宣伝 あと5分 あらためてぐるっと見回す。ハードルが撤去されております

 私が買ったZadokは4着でした。日本人だからといって当てさせてはくれません。

 てなわけで、お疲れ様でした。バスに乗って帰ります。このバスを逃すと大惨事ですが、Twitterで帰りのバスがあるとの回答を得ておりましたので、とにかくバスを探して乗り込みました。当日の私のメモは以下の通り

- 帰りのバスは駐車場遠目に位置。こんなの初見じゃ無理ですがな。
- 外観同じだが中は変わっていた。やはり2-3であることに変わりなし
- 最終は発走が5分程度遅れたが(寒い!!)、バスは定刻発車
- 途中で降りてる人も。少し寝てる間に人が降りるわGPSが動いてないわでちょい焦る
- てか、行きより乗ってる人減ってませんかね
- 16時35分ころ駅着。16時59分の電車まで、寒いので橋の上で待つ。ほかにもそんな人が五人ほど
- てか、待合室あけてくれよ

 というわけで、イギリスのくせにこういうときだけバスは時間厳守です。

バス発見!

 で、メモにもあるとおり、Llanelli駅で待ちます。朝はあいていた待合室が閉まっていたために凍死しかかったようです。あの売店、本当にどうやって儲けてるのよ……。

跨線橋で待つ人々 ホーム
暗くて寒々しいです

 1日で何回寒々しいという言葉を使ったのか分からなくなってきました(実はこれで3回目)が、とりあえずお疲れ様でした。このあとはノープランなんですが、例によって田舎町を渡り歩く関係で、夕食確保が至上命題になります。てことで、比較的大きい駅であるCarmarthenへ。

 当時の私のメモは以下の通り
- とりあえず、駅と街が大きそうなカマーゼンを目指す
- 無事カマーゼンのコープで夕食購入。これでも3ポンド台の出費なんだよなあ
- 待合室もあいており、寒さをしのげた。いやほんと、凍死者でないのかこの国

 Google Map上でコープが開いていることは確認していたはずですが、Google Mapを信用していないことが分かりますね。それにしても、馬券ではあっさりと3ポンド吐き出すくせに、夕食の3ポンドを気にするあたり、本当にダメ人間です。

Carmarthen駅 駅のホーム。Llanelli駅よりも明るくて安心できます
駅前
なにもありません
跨線橋から見下ろす
上手く写真撮れず
商店街を歩きます Co-op発見
あいてます
County Hall
Carmarthen Castleの中にあるようです
再度駅を見下ろす ホームで夕食

 このあと、Tenby経由でこの日の宿泊地、Pembrokeを目指します。
 TenbyはWales語ではとんでもなく長い表記になってるんですが、なにがどうなってるんでしょうか。
 写真を見ると深夜に到着しているような空気感も出てますが、Pembroke到着は20時30分ころです。夜型人間の私から見たら、昼です。

 ちなみに、Wales語と英語について、以下のメモが残されております(強調は今付け加えました)。
- 駅や電車のアナウンスはウェールズ語→英語の順で、男女違うから分かりやすい。ロシアみたいに気づいたら英語になってたりされるとほんとに困る
 これ、本当にありがたいです。ロシアは戦争してないでこういうところに気を遣って下さい。

Tenby駅 Pembroke駅に到着 なにを思って撮ったのか不明 Connaught Guest House
遅い時間まで待ってていただきました
ありがとうございました

 無事、B&Bに到着。どんな会話をしたかは正確な記憶はありませんが、Walesの冬の天気についてちょっと話をした記憶があります。
 シャワーは熱湯を出す方法が分からなかったので使用断念。このまま寝ます。まあ、寒かったから臭うこともないでしょう。
 とにかく寒い1日でした。Walesという国の厳しさの1/1000くらいを味わった気になりました。本当にお疲れ様でした。

FfosLas競馬訪問記Pembroke城へ


大人の冬休み2015 Wales & Manchester

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