フランスのアメリカ~アメリカ賞当日記その4(いざアメリカ賞!)

 無事,事故なく5レースまで終わりました。次はいよいよ6レース,アメリカ賞です。
 アメリカ賞はフランス語だけでなく,日本語のWikipediaもしっかりしています。というか,英語版が雑です。アメリカにもハーネスレースあるし,そもそもこれアメリカのためのレースなのに,いったいどういうことなんだ。スウェーデンフィンランドイタリアは近いだけに(出走馬出してるだけに)しっかりしている。イタリアンが思ったより文字が多いな。スパニッシュのものはないんだな。
 この時点で,観客は満員。日本だったら,空いたスペースを強引に突いてもいいな,というのは分かってるわけですが,フランスではどれほど詰めていいのかよく分からないので,あらかじめ場所をとっておいて正解でした。こんなところで押しただのなんだのでけんかに巻き込まれたらたまったもんではない(別にけんかしてる人を見たわけではないです)。

各国旗と米国旗(フランスの国旗は別の場所) 騎馬隊と楽団の演舞 戻っていく楽団 観客。満員です
この時点では誰も
旗を振ってないのが逆に凄い


 今年のアメリカ賞は出走18頭。世界各地からやってきた馬と人が注目する,世紀の一戦であります。
 せっかくなので,全馬の成績表を眺めてみます。こんなことやってる場合なのか俺は。なお,成績表は基本的にはLe Trotのページをベースにしているので,フランス以外の成績については間違いがあるかもしれません(フランス内の成績についても読み間違えて正確性を失ってる可能性は否定しません)。Zone-turfというページが有用なことを今知ったので,こっちも参照します。

 1番ATHOS DES ELFES。2014年にG2戦とG3戦をそれぞれ2勝しておりますが,2015年以降は勝ち星がありません。アメリカ賞は初出走。
 2番NEPHENTA LUX。イタリアでデビューしたようで,そのせいでLe Trot上だと成績が分かりづらい。イタリアでは何勝かしているようですが,フランスでは2013年にG3を1勝しているのみ。アメリカ賞は初出走。
 3番LIONEL。どうもノルウェーの馬のようです。この時点ではG1勝ちはなかったものの,G3を3勝,G2を4勝。2015年は失格1回を挟みつつ重賞を7連勝。2015年12月のG2PRIX DOYNEL DE SAINT-QUENTINとPRIX TENOR DE BAUNEを連勝した後,1月に入ってPRIX DE BELGIQUEで8着になってからのこのレースです。アメリカ賞は初出走。ちなみに,このあとフランス大賞も失格になりますが,その次のパリ大賞でG1初制覇。さらにPRIX DE L'ATLANTIQUEも勝ってG1連勝となっております。2019年まで走っており,現時点でフランスのG1はこの2勝。スウェーデンやノルウェー,アメリカでも走っております。北欧のグレードがよく分からないので,とりあえず現時点でいえるのはここまで。
 4番VIKING DE VAL。これまでG3を1勝,G2を2勝。2015年以降は勝ち星がないようです。アメリカ賞は初出走。
 5番MOSES ROB。2010年にイタリアでデビュー。2012年にG3を3勝しております。その後はフランスでの勝ち鞍は無く,イタリアでは2015年11月に勝利しております。アメリカ賞は初出走。
 6番SOLEA RIVELLIERE。2010年デビュー後,2012年にG3を1勝,2013年にG2を2勝。2015年11月にドイツのゲルゼンキルフェン(←行ったことがある競馬場なので名前を見られて嬉しい)でG2戦に勝利しているようです。アメリカ賞は初出走。
 7番BIRD PARKER。この馬も昨日見たReady Cashの産駒です。この馬はMonté とAttelé の二刀流のようで,2014年にはMontéのG1,SAINT-LEGER DES TROTTEURS(セントレジャーという名前はついているけど,距離は特に長くない)とPRIX DE VINCENNES の2つのG1を勝利。2015年5月にはとAttelé のG1、CRITERIUM DES 4 ANSCRITERIUM DES 4 ANSを勝利。この日までにはほかにMonteのG2を1勝。AtteléのG3を3勝。2019年まで現役を続けており(2019年にはG2GRAND PRIX DE BELGIQUEを勝っている),最近はもっぱらAtteléのみ。そして,2018年のG1パリ大賞を勝利しております。通算すると,G1を4勝,G2を11勝,G3を4勝。息が長い馬であります。アメリカ賞は初出走。
 8番SUPPORT JUSTICE。ノルウェーの馬のようで,フランスでの勝ち星はこれまで1つ。2015年8月からスウェーデン~ノルウェーで4連勝後,フランスで一叩き(失格)してから大舞台に挑みます。アメリカ賞は初出走。
 9番OASIS BI。フランスでデビュー後,北欧を転戦(どこに所属しているのかは自分の能力では調べられん)。アメリカ賞は初出走。フランスでは,2014年のG2,PRIX CHEVROLET (PRIX JEAN-RENE GOUGEON)を勝利しています。この馬もフランスで1回たたいてからのアメリカ賞です。

 これでようやく半分。我ながら余計なことをやったもんだ。でも,次がBoldEagleだからやる気が出てくる。

 10番BOLD EAGLE。いよいよ来ました。フランスのWikipediaも充実しております。アメリカ賞の時点でG1はCRITERIUM DES 3 ANS,PRIX DE SELECTION,GRAND PRIX DE L'U.E.T. CRITERIUM CONTINENTAL の4勝。G2は8勝,G3は1勝。2015年8月から6連勝。GRAND PRIX DE L'U.E.T.はEuropean Trotting Derbyとも呼ばれるヨーロッパ版ブリーダーズカップみたいなレースでして,これを勝ってチャンピオンとしてアメリカ賞勝利に挑むことになります。
 なお,2019年まで現役を続けております。これまで(2020年1月1日まで)に勝ったG1は21勝。化け物です。世界を股にかける馬でして,2019年にはカナダのウッドバイン競馬場でおこなわれたG1・BREEDERS CROWN OPEN英語版Wikipediaは2016年で力尽きている)を勝利しております。本当に,凄い馬であります。Wikipediaによると,この馬はフランスの歴代最高賞金獲得馬のようですね。いやあ,歴的名馬を生で見られたとは,なんと幸運な。そして,この馬の父親こそが,昨日賞典レースになっていた,Ready Cashなのであります。なんだこのシンボリルドルフからトウカイテイオーが出てきたような凄い親子は。とにもかくにも,化け物な馬なのであります。
 11番UN MEC D'HERIPRE。BoldEagleをみたあとだと何を見ても見劣ってしまうのですが,この馬は2012年のG1,CRITERIUM CONTINENTALと2013年のG1 CHAMPIONNAT EUROPEEN DES 5 ANS,PRIX RENE BALLIEREを勝っており,これまでにG1を3勝。G2はこれまでに6勝,G3は2勝。このあと,2018年まで現役を続けたようですが,これ以降もフィンランドのG1Prix Saint-MichelやイタリアのG1Gran Premio Costa Azzurraなどを勝ったようです。アメリカ賞は初出走。
 12番VOLTIGEUR DE MYRT。この馬はこれまでにG1はCRITERIUM DES 4 ANSとPRIX RENE BALLIEREの2勝。ほか、G2は4勝、G3は2勝してきている馬です。Bold Eagleだけでなく、それに続く馬たちのせいでG1を2つ勝ったくらいじゃ驚かなくなりつつありますね。この馬は前年のアメリカ賞は2着。今年こそ勝利を目指します。
 13番AKIM DU CAP VERT。これまでにG1はCRITERIUM DES 4 ANSの1勝,G2は6勝。CRITERIUM DES 4 ANSは勝ってる馬が多すぎてなんか誰でも勝てそうな気がしてくるから怖いです。いったいどうなっているのか。2015年は失格1回のほかは3着を外していない堅実ぶりで,大一番に挑みます。アメリカ賞は初出走。
 14番MOSAIQUE FACE。スウェーデンの馬のようで,ぶっちゃけ成績をどう評価していいのか分かりません。とりあえず,フランス内では特筆すべき実績はなさそうに見えます。アメリカ賞は前年着外に引き続いての出走となります。
 15番UNIVERS DE PAN。2010年デビューで良績は2014年までに固まっています。これまでG3は5勝,G2は3勝。G1はいずれも2014年のGRAND CRITERIUM NICE-MATIN ,Finlandia-Ajo(2着は Oasis Bi。フィンランドでは大きなレースだと思う。),VG OSLO GRAND PRIX(2着はSupport Justice。これもノルウェーでは大レースのはず)の3勝です。2着馬にこのレースの出走馬がいるので,いろんな意味で親近感がわきますね。アメリカ賞は初出走。
 16番TIEGO D'ETANG。この馬も2010年デビュー組で,G1はPRIX DE NORMANDIEの1勝。ほかG2は4勝,G3は3勝です。2013年のアメリカ賞は6着,2014年は9着,2015年は7着。4回目の正直となるか。ちなみに,2017年にも出走していて,5年連続のアメリカ賞出走となったようです。
 17番UP AND QUICK。さあ,やってきましたディフェンディングチャンピオン。連覇を目指します。フランスの馬じゃないのでこれまでの成績が分かりづらいのですが,フランスのG1は,2013年CRITERIUM DES 5 ANS,2014年パリ大賞,2015年アメリカ賞とパリ大賞(連覇)の4勝です。G2はこれまでに3勝。前年同様,ベルギー賞を叩いてからの参戦です。ベルギー賞は着外惨敗でしたが,前年もベルギー賞4着からのアメリカ賞制覇なので,気にしてはいけない。怪我もあってなかなか大変だったようですが,2017年~18年にかけ,G2のCritérium de vitesse de Basse-Normandieを連覇するなど,スピードは健在だったようです。
 18番TIMOKO。場内で大人気の馬です。2009年デビューから,この日までG1は12勝。みんな勝ってるCRITERIUM DES 4 ANSだけでなく,2014年のElitloppet(その後2017年にも勝利),2015年フランス大賞などを勝っており,Grand Critérium de vitesse de la Côte d'Azurは通算4勝(連覇を潰しているのがUnivers de Pan。但しこの年はTimokoは不出走)。最終的に,G1は15勝して2017年に引退しています。まさに,人気と実力を兼ね備えた名馬といえます。アメリカ賞は2013年7着,2014年5着,2015年3着。惜しい着順が続いており,こちらも4度目の正直を目指します。

 ところで,これを書きながらWikipediaなどを見ていて初めて知ったんですが,Trotの馬って,現役中から種付けして子供を出してるんですね。びっくりです。
 そして,Timokoの(今のところの)代表産駒がDreammoko。2013年生まれ(どれだけ昔なんだ)のこの馬は,2017年にG2PRIX PHAETONを制覇しております。これ,親子対決してるんじゃないかと思ったら,やっぱりやってました。2017年フィンランドのKymi Grand Prix。1着はCarabinieriというスウェーデンの馬で,2着が父Timoko,3着が子のDreammokoです。すげえな。いろいろなスポーツはありますが,こんなレベルの高いところで親子対決やる競技ってのもそんなに多くないのでは無かろうか。

 さてさて。2020年になって4年前の単勝人気がどうだったかを発掘するのは容易ではないんですが,頑張って探しました。PMUのオッズはこちら。1番人気はBold Eagle1.8倍。2番人気はTimokoが6.5倍。3番人気は連覇を狙うUp And Quick7.9倍。ここまでが一桁。4番人気がLionel,5番人気がSupport Justiceと続きます。オッズを見ても明らかなとおり,Bold Eagleが圧倒的な人気になっています。

 先ほどは,誰も旗を振っていなかったんですが,本馬場入場が近づくと皆さん一斉に旗を振ります。なんだこの統制の取れたサポーター軍団は。We are Reds。

旗が振られる
Timokoの青色が目立ちます
Timokoのプラカード Timokoおじさんがめだつ 発走まで16分25秒 本馬場入場の準備
誘導馬は再びアメリカンです
表彰台のセッティング
この時点のオッズ Up and Quickの弾幕 本馬場入場準備中 本馬場入場スタート
誘導馬 ATHOS DES ELFES NEPHENTA LUX LIONEL (NOR) VIKING DE VAL MOSES ROB SOLEA RIVELLIERE
BIRD PARKER SUPPORT JUSTICE OASIS BI BOLD EAGLE UN MEC D'HERIPRE VOLTIGEUR DE MYRT AKIM DU CAP VERT
MOSAIQUE FACE UNIVERS DE PAN TIEGO D'ETANG UP AND QUICK TIMOKO 本馬場入場
誘導馬が戻ってきた よく分からんけど,Up and Quickが返し馬 発走6分前 内馬場のスタンドの様子
どうやってここに入るのか知らんけど,混んでて見づらそう
スタンドの様子 3秒前 盛り上がるスタンド
各馬コースに 1周目。Timokoが先頭で直線に
Support JusticeとOasis Biが2番手
外からBold Eagleが2番手に レースを見守る皆様 この時点でLionelと
Viking de Valが失格
もうすぐ直線 最後の直線 Bold Eagleが抜け出した!!

 このレースのLe TrotのYoutubeはこちら
 展開は,初手で先手を奪ったTimokoに対し,Oasis Biが1周目の直線半ばで外から攻めていったん先頭に立つも,Timokoがまた外から先手を奪い返す展開。結構出入りが激しいです。先行勢は,このあとMosaique Faceなんかも2番手に進出。ですが,道中Bold Eagleが徐々に前へ。道中で先頭に立ちます。そして,Up and Quickも2番手に進出。上位人気3頭が先行。しかし,最後のコーナーに向けてUp and Quickが後退し,Akim du Cap VertがBold Eagleに並びかけてプレッシャーをかけます。
 が,最後の直線に入ってBold Eagleが伸び,道中途中からインの2番手にいたTimokoが2着。Oasis Biが伸びてAkim du Cap Vertを交わして3着,という展開になりました。
 どう考えても逃げた馬有利な競技ですが,とはいえプレッシャーもかけられまくるので簡単ではない。道中の入り乱れ方は日本の障害戦に近いものがありますね。

 結果は以下の通り。ディフェンディングチャンピオンのUp and Quickは結局4コーナーあたりからバテたのか戦意喪失したのか(故障じゃないよね?),着外。4番人気Lionelは失格,5番人気Support Justiceも着外でした。

16:20 C6 - PRIX D'AMERIQUE OPODO 1 000 000
Groupe I - Attelé - 2700m European Trotting Masters Series 2016
Course Internationale
Rang Cheval Fer. S A Driver / Jockey Distance Temps R?duction km Allocation
1 10 BOLD EAGLE M 5 F. NIVARD 2 700 3'12"6 1'11"4 450 000
2 18 TIMOKO M 9 B. GOOP 2 700 3'12"9 1'11"5 250 000
3 9 OASIS BI M 8 P. VERCRUYSSE 2 700 3'13"0 1'11"5 140 000
4 13 AKIM DU CAP VERT M 6 F. ANNE 2 700 3'13"3 1'11"6 80 000
5 5 MOSES ROB M 10 P. LEVESQUE 2 700 3'13"4 1'11"6 50 000
6 6 SOLEA RIVELLIERE F 10 S. OLIVIER 2 700 3'13"6 1'11"7 20 000
7 7 BIRD PARKER M 5 Y. LEBOURGEOIS 2 700 3'14"0 1'11"9 10 000
8 12 VOLTIGEUR DE MYRT M 7 G. GELORMINI 2 700 3'14"1 1'11"9
9 15 UNIVERS DE PAN M 8 PH. DAUGEARD 2 700 3'14"3 1'12"0
0 2 NEPHENTA LUX F 9 A. GOCCIADORO 2 700
0 8 SUPPORT JUSTICE M 7 E. RAFFIN 2 700
0 11 UN MEC D'HERIPRE M 8 R. ANDREGHETTI 2 700
0 14 MOSAIQUE FACE M 7 L. KOLGJINI 2 700
0 17 UP AND QUICK M 8 J.M. BAZIRE 2 700
DA 1 ATHOS DES ELFES M 6 J. VAN EECKHAUTE 2 700
DA 3 LIONEL (NOR) M 6 O. KIHLSTROM 2 700
DA 16 TIEGO D'ETANG M 9 CH. BIGEON 2 700
DA 4 VIKING DE VAL M 7 E. LAMBERTZ 2 700

馬に曳かれて表彰台が登場します 表彰台の後ろから
パレード軍団
フランス国旗の下を進むアメリカンな皆様 上位着順 整列
Oasis Bi Akim du Cap Vert Moses Rob Timoko。人に囲まれて馬が見えない 勝馬より目立つ誘導馬
やっと顔が見えた Bold Eagle なんか盛り上がって
大混雑です
折り返してきた 人だかりの中にいます
というか,もはやどこにいるか分からない
さんざんおもちゃにされてから
帰って行くBold Eagle
表彰台に関係者が
のぼります
Franck Nivard騎手登壇 人だかり 勝利騎手インタビュー 拍手
トロフィー贈呈 宴は終わった 思ったよりゴミが少ない
もしかしてみんな当たったのか
バンド隊がパフォーマンス

 騎手についてまで考える余裕がなかったので,とりあえず勝ったFranck Nivard騎手についてだけ検索してみました。これまでBold Eagleだけでなく,Ready CashでもG1を勝っている騎手のようで,今回のメンバーだとLionel(PRIX DE L'ATLANTIQUE)とUp and Quick(CRITERIUM DES 5 ANS),そしてUn Mec d'Heripre(PRIX RENE BALLIEREとCHAMPIONNAT EUROPEEN DES 5 ANS)でG1勝利の実績があるようです。これ以上騎手のことを追いかける余裕がないので,誰か偉い人がまとめてくれることを祈っております。

 そんなわけで,アメリカ賞が終わりました。大入りの観客も,パラパラと去って行きます。
 今日は最終便で帰らないといけないので,自分も帰宅の準備を始めます。とりあえず,今日はずっと同じ場所にいたので少し場内をふらふらします。裏では7レースがおこなわれていますが,もうこれ以上レースについて書く気力がありません。疲れた。というか,これを書いている時点(2020年1月17日(金))で,この年のアメリカ賞が迫っていて,これ以上ダラダラしていると機を逸する。

7レースがおこなわれています 今日のOurasi。昨日と変わらない
いくつか店が出ています 何かのお店 チュロスの店 ハーレーダビッドソンの店 何かのお店 なにかのDJ
気付いたら8レース。暗くなってきていて,自分のカメラの限界です

 そんなわけでして,無事,アメリカ賞が終わりました。コンセントトラブルで携帯難民になりかけましたが,なんとかオルリー空港に到達。
 人生初のフランス旅行が,こんなかたちでふらっと週末を利用してサウサンプトンからLCCで飛んでいけるというのはなんとも不思議な感じです。というか,外国というもののこの異常な距離感が,日本人からするとちょっと変な感覚です。ほんと,東京から北海道に行くような感覚で,フラッとフランスに飛んでしまえるわけで,そりゃこういうところに暮らしていると外国というものに対する考え方は日本人と違ったものになるよな,と思うのでありました。

Chatelet les Halles Denfert Rocherau オルリーバスへ 空港カウンター。LCCメインのオルリーなので,簡素 どうもこの日の最終便に
乗ることになったみたい
この日の夕食 Fly beの飛行機

 なにはともあれ,日本にいるときは存在すら知らなかったアメリカ賞,知ってからも行く前は行くかどうか迷っていましたが,行ってよかった。
 本当に,現地に行って,その異常な空気感を味わってこそだと思うのでした。そして,なによりも,Bold Eagleという歴史的名馬の勝利を目にできたのも嬉しい。
 フランスのトロットレースのことをぼーっと調べながらこれをダラダラと書いており,情報の少なさに愕然としつつ,でもやっぱり新しいものを覚えるのは楽しい。とりあえず,もう1回アメリカ賞を見に行きたい,そして,エリトロップを見に行きたい,という気持ちは忘れずに生きていきたいと思います。まあ,見に行きたいレースが多すぎて困ってるんですが,誰かお金と休みをください。

アメリカ賞当日記(第4~5レース)


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