脇の深い熊本競輪

3.熊本競輪(G3決勝戦)

 水前寺成趣園を出て、競輪場まで歩きます。
 時間的なこともあってか、歩いてる人は少ないです。駐車場を通りつつ、ビジョンを裏から見ながら入口へと向かいます

地図 裏からビジョンを見上げる

 そして、入口に到着。こんな住宅街の中の道路が競輪場前の通りになっていることにビックリです。まあ客が減った今だからこそこれでやっていけるわけですな。ぱっと見、周囲に交番もないし。平和になったものです。

入口前の様子 正門 Main Gateとか
横文字使っております
注意事項
入れ墨が見えたらアウト

 旧熊本競輪場のことは全く知らないので、とりあえず特に感慨にふける間もなく、出走表やらチラシやらなんやらを拾います。

出走表 カレンダー 記念のパンフ

 さて、新装熊本競輪場、スタンドは最近はやりのコンパクト型。非常に小さいです。記念だと小さすぎてちょっと大変なことになってましたが、年1回の記念開催のために大きなスタンドにするのは、大津びわこ競輪場の敗因でもありますからね。
 2026年2月には全日本選抜の開催を控えておりますが、大丈夫なのか心配になります。海外のブックメーカーだと移動式の臨時発売機があったりしますが、競輪だと自治体が運営してるのでそういう機械は厳しそうだな。
 まあ、基本的に混んでるのでほぼスタンド内には滞在しておりませんでした。特観席まで行ければまた空気感は違ったんだろうけど。

会場マップ スタンド案内 スタンド裏
1階 券売機まわりが並んでるので、裏を通って反対側に抜けてました エレベーター
2階。やっぱり混んでます 帰りがけに撮った1階と、スタンド裏

 さて、スタンドを真ん中にして、右手と左手にスペースがあります。常設の食堂はバンクを向いて右手側。こちらにはイベントスペースもあります。
 例によって記念開催には芸人さんがアサインされております。この日は鬼越トマホーク。体重当てゲームは本当に当てているのか、裏があるのか、気になります。

イベント案内 スケジュール 特産品フェスタなども
おこなわれておりました
特設ステージの客席 スタンドを見る
鬼越トマホークのステージ。撮影タイムをつくってくれておりました。最近皆さんこんな感じですね

 バンクに向かって左側。こちらはキッチンカーが出ていて、飲食用のスペースも設けられておりました。さらに奥には、子供用の遊具もありました。これは常設なのか、記念オンリーなのか、どちらでしょう?
 この日はちょぼ焼き。聞いたこと無かったので、熊本名物の粉物かと思って購入。検索してみると、Wikipediaなどでたこ焼きの原型とされております。あれれ。ですが、Wikipediaでも、「熊本の「福田流ちょぼ焼き」は中身が焼きそばを使用する。本項目のちょぼ焼きとは異なる点が多い。」と、明示的に熊本のちょぼ焼きが別物だとされておりました。やはり熊本名物なのか。
 もう少し検索してみると、「熊本県公式観光サイト もっと、もーっと!くまもっと」という、財津一郎さんの声とピアノの音色が聞こえてきそうな公式観光サイトの「ちょぼ焼き 末広」さんの項において、「薄く焼いたモチモチ生地とソースの香りがたまらない、熊本のソウルフード“ちょぼ焼”」という表現がありました。やはり、ちょぼ焼きは熊本名物のようです。よかったよかった。味としては、確かに生地が大阪の粉物軍団よりももちもちしておりました。
 そして、かき氷。最近は公営競技場でしかかき氷を食べてない気がします。そして、最近は花形?のかき氷ケースがはやりなんですかね。昔ながらのプラスチックカップ型のかき氷は減ってるのでしょうか。

向かって左手側のスペース 奥には子供用遊具 飲食用スペースなど
キッチンカー ちょぼ焼き かき氷 スタンドを見る バンク沿いからスタンドを見る

 最近はスタンドからしか観戦できない場も増えてきましたが、ここ熊本では2センターあたりにまで移動できます。暑いので屋根のない2Cに行っても疲れるだけ……ではあるのだけれど、金網越しにバンクに近いところから観戦できるのはやっぱり嬉しい。自転車が路面を走るシャーっていう感じの音ってなんかいいですよね。

2センターまわりの観戦台 旧スタンド撤去工事中
4角あたりから 2ce 2Cからぐるりと
スタンド方向。うまく撮れず スタート直前 周回中の選手を見下ろす ゴール

 はい、これで一通り場内を回りました。コンパクトです。ちょっとだけ2センターあたりから観戦しましたが、そのあとは基本的にスタンドから。並ぶ気がしないので、車券はネットから購入です。ちなみに、ネット回線には特に困らなかったように記憶しております。全日本選抜だとどうなるかは分かりません。さすがにこの券売機の数でネット回線が貧弱だったら暴動になると思うけど。

スタンドからぐるりと 階段からスタンド前の観覧席に行く導線
あらためてぐるりと パノラマ
別の角度から正面方向 敢闘門 熊本復光 ビジョン 観覧席の様子

 さて、気付いたら残り2レース。
 11レース、特秀戦は郡司が逃げ切って勝利。私は2着抜け。

11R S級特秀 2025m(5周)先固 発売締切 15:38 発走予定 15:41
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 郡司 浩平 34 神奈川 99 S1 11.5 逃げ HB
2 7 渡部 幸訓 41 福 島 89 S1 1/4車輪 11.2 マーク
3 9 成田 和也 45 福 島 88 S1 3/4車輪 11.2
4 8 石川 裕二 40 茨 城 99 S2 3/4車身 11.2
5 3 佐々木 豪 28 愛 媛 109 S1 1/2車身 11.1
6 1 小川 勇介 39 福 岡 90 S1 1/2車身 11.2
7 5 阿竹 智史 42 徳 島 90 S1 タイヤ差 11.1
8 6 坂本 修一 36 岡 山 99 S2 2 車身 11.1
9 4 中村 圭志 43 熊 本 86 S1 8 車身 12.0
選手入場 整列中 誘導員は宮崎大空

 そして、12レース、決勝戦。細切れ戦で、脇本と坂井が単騎。3車ラインが中国勢、あとは熊本2車と、深谷の後ろに阿部。

12R S級決勝 2025m(5周)先固 発売締切 16:17 発走予定 16:20
1 2 深谷 知広 34 静 岡 96 SS 11.0 捲り
2 1 松浦 悠士 33 広 島 98 SS 1/2車身 11.4 差し
3 9 隅田 洋介 37 岡 山 107 S1 1/2車身 11.4
4 4 町田 太我 24 広 島 117 S1 3/4車身 11.7 HB
5 8 阿部 拓真 33 宮 城 107 S2 1/8車輪 11.1
6 3 脇本 雄太 35 福 井 94 SS 1 車輪 10.9
7 5 嘉永 泰斗 26 熊 本 113 S1 2 車身 11.7
8 6 中川 誠一郎 45 熊 本 85 S1 1/4車輪 11.5
9 7 坂井 洋 29 栃 木 115 S1 1/2車身 11.8
2枠複 1=2 760円 (3) 3連複 1=2=9 1,760円 (4)
2枠単 2-1 1,950円 (11) 3連単 2-1-9 7,660円 (22)
2車複 1=2 700円 (2) ワイド 1=2 350円 (4)
2=9 1,020円 (17)
2車単 2-1 1,820円 (7) 1=9 330円 (2)

 最後は深谷がまくりきって優勝。後方から進めた脇本は完全に不発。
 深谷→松浦からも流しておりましたが、3着は地元勢を買ってたのでハズレ。

 思えば、深谷は熊本地震後、熊本競輪の復興に競輪界でトップクラスに力を入れてきた選手でした。そんな深谷が、復活した熊本競輪の復活後最初の記念を制したというのは、地元が勝てなかったのは残念とはいえ、非常に良いことだったのではないかと思います。

以下参考
【浅井康太選手・深谷知広選手・近藤龍徳選手による「熊本地震復興チャリティーオークション」を開催】 〜競輪界トップ選手たちの愛用自転車が出品!!〜
熊本地震復興 チャリティーオークションのご報告
深谷知広が「熊本競輪場の震災復興支援計画」を発信 その現状とは?
【選手の支援活動】熊本が泣いた日…深谷知広の震災復興イベント

まったくピントが合わず 深谷おめでとう
中国ラインは2〜4着
お疲れ様でした
深谷お疲れ 結果
ビジョン表示がきれいですね

 そんなわけで表彰式。やはりこれまで熊本に尽力してきた深谷ですから、観客からの声援も非常に温かい。
 そんな中。熊本市経済観光局長さんが、最後に閉会挨拶。
 見ていて分かりました。完全に深谷の名前を飛ばしているのが。こうやって頭が真っ白になる瞬間があるのはよく分かります。分かりますが、一番間違ったら駄目なところで、よりによってなぜ脇本と間違えたのか、もしかしたら裏で脇本に大金突っ込んでいたとか、実は昔から脇本の大ファンだとか、なにか事情はあったのでしょうか。どうも熊本市と福井市は姉妹都市になっていて、2024年で提携30年だったようなので、もしかしたら事前に脇本と話をしたとか、なんならここに出てくる前に「熊本に縁の深い選手が勝ってよかったですね」みたいな話があって頭が脇本モードになったとか、そういうことがあったのかもしれない。表彰式序盤で表彰状を読んだときは、ちゃんと深谷に表彰していたので(書いてあるものを読むだけだから当然だけど)、そこで記憶喚起出来たはずなんだけどね。
 深谷も笑ってましたし、今の競輪ファンは大人な人が多いので特にトラブルにもなりませんでしたが、一応熊本市の財政に貢献している競技なのですから、もうちょっと頑張ってほしかった。
 そして、おそらくここで完全にリズムを崩したのでしょう。2026年に開催される全日本選抜競輪の名前も間違えました。

 まあ、公務員の世界、これでこの方が出世コースから外れたり左遷されたりということはないと信じたいですが、2026年までこの仕事に残ってもらって、再度表彰式でリベンジしてほしいところ。あるいは、全日本選抜で深谷応援団を率いて思いっきり応援するとかどうでしょうか。

準備するミャクミャク 会釈するミャクミャク
待機するファイ太 会釈するファイ太
敢闘門に深谷 会釈する深谷 深谷インタビュー
手持ち無沙汰な瞬間 やらかした経済観光局長さんからトロフィーの授与 520万円
ミャクミャクから 花束贈呈
撮影タイム 520万より金カップが目立つ 3人並んで モデルさんのモデル立ちが目立つ
モデルさんと 金カップよりも優勝カップ 仕事を終えたビジョン

 経済観光局長さんが盛り上げてくれた表彰式。何も考えずに動画撮ってたけど、撮っててよかった。



 歩いて電停に戻ります。歩いている人はあまり多くなかったな。もしかしたら地元民的にもっといいルートがあるのかもしれない。

駐禁切符でも切られてた? スタンドに別れを告げる 国府電停。ホームが狭い

 このあと、宿泊地は久留米です。熊本駅に出て、そこからのんびり電車移動。大牟田経由で西鉄久留米へ。それにしても、熊本駅は久々だな。のんびり太平燕でも食べていきたいところですが、先を急ぎました。

熊本電停 熊本駅 料金表 改札 改札通過後
大牟田 ありがとうSL人吉 西鉄大牟田へ 時刻表 ホーム
電車内 久留米に到着

 写真のタイムスタンプを見ると、西鉄久留米着が19時56分ころ。明日のお仕事に備えるお時間ですね。お疲れ様でした。

 それにしても、久留米城あたりは前回行ったときは雨だったので、リベンジしたいんだよな。久留米競輪には2018年にリベンジできてるんではあるけど。というか、初めて久留米に行ったときの旅行記を書けてないのだよな。


熊本市街地 → 水前寺成趣園 → 熊本競輪


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