エチウノキフジン

24 海王丸パークライトレール接続バス

 ライトレールの岩瀬浜駅から、射水市に向かうこの接続バス、どうも射水市がお金を出しているようですね。
 ただ、乗客が少ない……もしかしたら射水市から競輪に行く客が使ったり使わなかったりするのかもしれませんが、時間がずれたのでそのあたりは分かりません。
 乗客が少ないのは最終的には別にいいんだけれど(座れるし)、バスが来るまでは「本当にバスはやってくるのか」と不安になるから困ります。まあ、ここは交通網が発達した時間厳守の国、日本。無事バスに乗りました。それにしても、こんな立派なバスを私が貸し切りにしちゃっていいんでしょうかね。運転手さんからしてみたら、私がいなければ休めただろうに(岩瀬浜で乗ってからは降車のみなので)、申し訳ありません。

新湊大橋を渡ります 海王丸パークが見えてきました 奥に新湊大橋 ありがとうございました。

25 海王丸パーク

 無事、海王丸パークに到着です。
 この海王丸パーク、ホームページをみると、URLが”Kaiwomaru”となっているので注意が必要です。Kaiomaruではありません。
 それにしても、この海王丸パーク、誰が作ったのでしょうか。いや、こちらとしては行く場所が増えてありがたいんですが、普通に考えて、こんな立派な公園を作ったとして、観光客がわんさか押し寄せる絵は全く想像ができません。もしかして、どこかに場外車券場か場外舟券場でもあったのを見落としたのか、とも思いましたが、そういうのもなさそうです。地域の小学生が年1回遠足でやってくるであろう、というのはなんとなく想像ができますが、それ以外に人は来るんでしょうか。
 とすると、やはりこの公園を支えているのは海王丸という船の重要性と、この海王丸という船で育った人の多さや海王丸への思いなのではないか、と思うのであります。

遊覧船も出てるようです 案内図
新しく展望広場をつくるレベルで予算がついている
海王丸が見えてきました パンフレット
ストックレスアンカー 予備プロペラ キャプスタン

26 海の貴婦人

 ここに展示されているのは初代海王丸です。初代海王丸は、「『海の貴婦人』と称される美しい姿で、見る人の心を掴み愛され親しまれてきました」と案内されております。
 ところで、「貴婦人」といういと、老害NPはジェンティルドンナでなくハギノトップレディを思い浮かべるのですが、「貴婦人 馬」や「貴婦人 競走馬」で検索しても、ハギノトップレディが出てきません。もしかして、「ハギノトップレディ=貴婦人」って言われてなかったのか!?と思って検索してみたところ、一応過去に知恵袋にそのような回答をした人がいることは確認されましたが、それ以外にはヒットしません。ううむ、ちょっとこれは実家に帰って名馬列伝とかそれ系の本をひっくり返さないと真偽がはっきりしないぞ。
 いずれにしても、令和3年の世の中において、「馬の貴婦人」といえばジェンティルドンナでファイナルアンサーのようです。

 ところで、最初に「貴婦人 競走馬」で検索したのは2021年1月20日なんですが、今(2021年2月24日)検索してみたら、検索結果の数が半減するとともに、婦人財嚢競走が消えていました。この婦人財嚢競走、気になりますね。なにせ、日本語版Wikipediaにしか記事がありません。一応、Wikipediaには”Ladie's Purse”という表現があるので、これを検索してみたんですが、出てくるのは香港のG3だけです。この香港のG3は、婦人財嚢競走的なレースに端を発するのかもしれませんが、少なくともWikipediaレベルではその解説がないので、分かりません。婦人財嚢競走にあたるレースについての記事は見つからないので、この日本語の婦人財嚢競走の記事が作られる元となったであろう、早坂昇治さんの『競馬異外史』という本を読むしかないのでしょうね。この本の名前で検索したら、どうも私は2015年にこの本をAmazonで買っていることが判明しました(当然積ん読)。あとで探してみよう。

 …… 探してみました。もうちょっとイギリスの情報が出るかと思ったんですが、特に情報源の表示はありませんでした。
 ううむ、謎が深まりますが、さすがに馬の博物館元館長が書いた中央競馬PRセンターの出版ですから信用していいんでしょうし、ちょっと調べ方を考えれば色々と情報が出てきそうではありますな。まあ、今の時点でそこまで深く調べる気は無いのでまたいずれ。

パンフレット 「貴婦人 競走馬」の検索結果
左が1月20日、右が2月24日
婦人財嚢競走について書かれた本の抜粋
早坂昇治著『競馬異外史』より
「貴婦人 馬」の検索結果 「ハギノトップレディ+
貴婦人」の検索結果

27 海王丸へ

 あらためて、海王丸です。
 何がどう貴婦人なのかはさておき(海の売春婦とかもいるんでしょうか)、非常にすらっとして美しい船であることは間違いありません。この船をして貴婦人と呼んだ人は、非常にセンスがあるな、と思うところです。ハギノトップレディを貴婦人と呼んだ人だっているはずなんだがなあ。

海王丸に接近 見所マップ 入場案内

 そんなわけで、貴婦人に乗り込みます。お金を払って貴婦人に潜り込む、なんかエロティックな響きですね。そんなことないか。


タラップ

船尾側

船首側
 
メインマスト
第一教室スカイライト 消防用斧 キャプスタン 汽笛、エアホーン 救命艇。全部で6隻
食料だけでなく釣り具も入ってるんですね

28 海王丸船橋〜船首楼甲板

 さっそく色々と出てきて興奮しますね。さあ、みんな大好き操舵室のある前部船橋です。競馬ばかりやってると「船橋」と見ると「ふなばし」と読んでしまいますが、もちろん「せんきょう」です。ちなみに、競馬場の方の船橋の語源は、Wikipediaによると、「伝説では日本武尊が東征の折、川を渡るために船で橋を作ったのが由来とされている」とのことで、船に架かる橋では亡く、船で架けた橋が由来ですね。

 それはさておき、船橋の操舵室へGo!

前部航海船橋 船橋からの眺め 入ります 今日のこよみ 操舵法と操舵号令
海図 国際信号表 井上式三角定規 電磁ログ航程積算計 自記気圧計
音響測深儀 航海当直とは? 国際信号旗 操舵室! 無線方位探知機と航海灯
操舵スタンドとマグネットコンパス 操舵法と操舵号令 舵角指示器と回転計 速力計
国際VHF無線電話 エンジンテレグラフ 外に出てみます 船橋から前方を見る 船橋から前方下を見る

 操舵室を見て興奮冷めやらぬ中、救命艇を横目に階段を降りて、フライングギャングウェイを通って前方へ。フライングギャングウェイってなんかヨーロッパの馬名にありそうですね。多分ジャイアンツコーズウェイのせいで思っただけなんだろうけど。
 そういえば、救命浮環(浮き輪)にはいつも船名が書いてあるな、となんとなく思ってたんですが、他の船と区別するために船名を書いているという説明があるので、おそらく船名を書くのは義務なんだな。

救命艇 船橋の横を通っていく フライングギャングウェイ!
船首楼甲板 帆走用舷灯(右舷) バウアー(大錨) 伝声管。現在はトランシーバーを使ってるので、新しい船には無いのかな?
大錨 船首 帆走用舷灯(左舷) 救命浮環(ライフブイ)
フォアマスト あらためて船首楼甲板 船橋方向

 最上甲板から上甲板に降ります。ここは簡単な用具説明と、海王丸が現役だった頃の写真の展示です。
 清掃用具が自然由来である、というのはあたりまえかもしれないのですが、自分には新鮮でした。

フライングギャングウェイ!
(何度も口にしたくなる)
正面 ハッチ 進みます きせる型通風筒
甲板清掃用具 木甲板の構造について ビレイピン 振り返る
現役時の写真 地下へと降ります
気分はドラクエです

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