ヤナノレースコース

2.柳井競馬場・柳井オートレース場跡地

 柳井港から西へしばらく進むと、柳井競馬場跡地に到着します。なお、私は柳井競馬場に関する知識を1つも有しておりませんので、跡地がどこなのか、については例によって競馬場レポートさんの廃競馬場マップに全面的に依拠しております。なお、競馬場アクセスガイドさん、競馬場跡地マイマップさんのサイトには航空写真があります(片寧武さんのブログにはその前のものも含めて紹介があります)ので、適宜そちらも参照。また、競馬場アクセスガイドさんは現地訪問もされているので、そちらも参照。あれ、このページの存在意義って何??

 なお、私は、柳井競馬場がのちに柳井オートレース場となり、事故もありつつのちに山陽オートに繋がっていくという大河ドラマにもなりそうなストーリーについて、ほとんど知識を有しておりませんので語る能力はありません。
 また、片寧武さんのブログにもあるとおり、柳井競馬場が閉鎖されたのは1949年、柳井オート開場が1951年、柳井オート閉鎖が1957年。この空中写真が1962年ですから、空中写真に映っているのが競馬場なのかオートレース場なのかという問題もありそうですが(というか、柳井オートが休止されている以上オートレース場ですらない)、これは「柳井オートは柳井競馬の馬場を再利用したので馬場形状は同一である」「柳井オート閉鎖後もコースはそのまま放置されていた」という前提で話を進めていきます。なお、柳井競馬は右回りだったようですが(競馬場アクセスガイドさん参照)、柳井オートはどっちまわりだったのでしょうかね。オートというと左回りのような気もしますが、とりあえず本稿における4コーナーだの逆送だのは、全て右回り競馬を前提とした表現です。オートが左回りだった場合は、適宜読み替えていただければと思います。


 今回の探訪ルートは以下の地図を参照。オーバルコースの線の引き方があまりにも下手くそなことについては突っ込んだら負けです。



 そんなわけで、日射しを一身に受けながら、ほかに誰も歩行者のいない国道188号をだらだら歩いた結果、競馬場の旧コースとの交差箇所を通り過ぎました。なにやってんだ。
 というわけで、とりあえず大きな道路との交差点へ。ここは競馬場の内馬場にあたります。

@交差点から南西方向 西方向 北西方向 北方向

 で、とりあえず北方向へ進みます。地点A。馬場の幅はよく分かってませんが、とりあえずこのあたりから北方向を見ると、昔の馬場を見ていることになるはず。目の前にある交差点のちょっと先が馬場だと思われます。

地点Aから、北西方向 北方向 北東方向 内馬場の厩舎案内図……
に見えなくもない、総合卸センター案内図

 続いて、スタンド跡地の北東角付近と思われる地点B。とりあえず思うのは、こんなことやらなくてもGoogle Mapのストリートビュー見れば十分だな、ということであります。

Bから西。旧スタンド方向 北西 北方向 Cあたり。馬場のちょっと北

 地点D。柳井競馬場は右回りとのことなので(競馬場アクセスガイドさん参照)、4コーナー付近ということになります。小島太騎手や三浦皇成騎手が柳井で乗っていたならば、きっとこのあたりで外ラチに向かってぶっ飛んできてくれることでしょう。あるいは、ここで有馬記念をやったなら(よく分からない仮定)、ミハルカスがシンザンを飛ばすために外に回したのもこの辺りということになるでしょうか。
 ここから、一番西側の道を進みます。Eが、おそらく馬場をまたいでいる地点。

Dから東方向 Dから南方向 Dから南西方向 E。このあたりが旧4コーナーの出口

 そして、道は内馬場を進み、続いて旧馬場の第3コーナーと交差します。地点F。この交差点あたりが第3コーナー。

Fから北方向 Fから東方向。3コーナーから向正面方向ともいう
Fから南方向 かつての3コーナー入口を
踏みしめている図
Fから西方向
3コーナーに入っていく方向

 馬場は若干南東方向に傾いているので、国道188号を進むと再度馬場と交差するかたちとなります。それがG。このGあたりから伸びる道路が、おそらくはかつての馬場。かつ、かつての埋め立て地の境界で、そのちょっと南(むかって右)は海だったと思われます。
 つまり、このあたりはかつての向正面の直線、ということになりますね。
 このあたりは旧柳井競馬場でもっともよく分かるかたちでコース形状が残っている部分になります。

Gから東方向 Gから旧馬場東方向(第2コーナー方向)を見る GからBコーナー方向を見る

 そのまま、向正面の直線を逆走。ここは明確に向正面の直線と断言できる部分なので、テンション爆上がりです。こんなところでテンション上げてる人間は不審者にほかなりませんが、放っておいてください。

Hから3コーナー方向 Hから2コーナー方向 Iから3コーナー方向 Iから2コーナー方向 Jで行き止まり
ここが2コーナー出口

 楽しかった向正面探索も終わりました。2コーナーはガス会社の敷地です。とりあえず1コーナー〜2コーナーの中間地点を目指して大回り。
 中国電力の入口脇の道路を進むと、河口にぶつかります。ここがK。ここから川沿いの道を進むことが出来ます。正面に見えるのが、1コーナーと2コーナーの中間地点という感じですね。

Kから北方向。正面の緑が、
かつての1〜2コーナーの外側という感じでしょうか
L
この緑が旧埋め立て地
立ってる側が新埋め立て地かな?
脇に道がありました
Mあたり
コースの外側だと思います
そこから、コース方向
もはやなんの痕跡もありません
南方向
いつもの城巡りのノリで撮りましたが
特にコース跡とは関係なし

 そして、国道188号線に復帰。ここからぐるっと見回すと、1〜2コーナー中間の外側から2〜1コーナーをぐるっと見回しているかたちになると思われます。

Nから2コーナー方向 西方向
道を渡って、1コーナー方向を見る 南方向〜南西方向
2コーナーに入っていく方向になります

 そのまま北に移動。最後に旧スタンド跡地方向を眺めます。

あらためて、Bから南方向 Bから西方向 Oからスタンドのあった南西方向

 というわけで、だいたい柳井競馬場跡地を一周したので満足です。特に何も残されていないことは分かっていたので、完全に自己満足の世界であります。観光地でもなんでもないところでカメラ持ってウロウロしていたのに、通報されなかったのでよかったよかった。

3.柳井への道(代田八幡宮)

 ここから柳井へ向かいます。
 競馬場跡地付近のお寺や神社になにかないか、念のため確認しつつ、本日このあたりの体感治安を悪化させたにもかかわらず通報されずに済んだお礼をしていきましょう。

 まずは踏切脇のお地蔵さん。こちらは昭和36年建立のようなので、柳井オート閉鎖後にたてられたことになります。

金魚のマンホール 踏切 お地蔵さん 昭和36年でした

 Google Map上に表示されていたお寺、大栄寺は部外者の立ち入れる雰囲気ゼロな檀家寺のようでしたので、外観だけ眺めてスルー。


 続いて、少し大きめの神社、代田八幡宮です。この規模の神社だとなにかあるかもしれない。

鳥居 悪霊退散ぶりが凄い 手水鉢 石鳥居
市指定有形文化財です
由緒書 拝殿 本殿 鎮座1100年記念

 パッと見た限り、時に競馬関係のものはありませんでした。神社なので馬頭観音なんかは期待できないとして、なにかあればよかったんですが。
 その代わり、といってはなんですが、神馬像はありました。献主はなんと福岡の方です。製作時期は不明。


 最後に末社を拝んでおしまい。

境内末社の御由緒

 このあとは、普通に柳井観光へと向かいます。

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