番長の話などで業界ネタを気軽に書いていた藤田騎手が、ブログ時代を経て引退に至る思いを新書にしたもの。出版時はかなり話題になっていたので数年経てばブックオフに並ぶだろうと思っていて、結果的に110円で購入。
先日の関口騎手の本と同じ流れの本で、藤田騎手の発言などを見ていれば内容はおおよそ予想がついたし、それを大きく超えてくるものではなかった。
ただ、藤田騎手がこうして自分の思いを本に残しているのは重要。負け惜しみだとか女々しいだとかいう評価もあり得るところだと思うけれど、そんなことよりも20年後にこういう本が残っていることが大切なのである。
騎手の一分――競馬界の真実 (講談社現代新書)
2012年秋のマイルチャンピオンシップ。レースの後、勝利騎手インタビューが行われたウイナーズサークルの中央には、久しぶりの笑顔があった。ユタカさん(武豊騎手)が、約2年ぶりにG1を勝ったんだ。「お久しぶりです」俺はもう家に帰っていたから、そのインタビューはテレビで見たんだけど、何だかとてもさびしく感じた。あの武豊をこん...
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