競馬

競走馬たちの休日 ターフで死闘を繰り広げるスターホースのもうひとつの顔 佐々木祥恵ほか

「休日」とあるが、取材対象は放牧地ではなく厩舎なので、休日というよりは平日を取材したものだと思う(が、それだと売れないよね)。複数の執筆者がいるが、佐々木祥恵さんが8割程度。東西のオープン馬に加え、ハートランドヒリュと、地方馬2頭を取材して...
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競馬読本 日本ペンクラブ・編

日本ペンクラブに所属する作家が書いた短編(主としてエッセイ)をまとめたもの。総勢16人。1950年代~80年代のものが収録されている。どういう基準で入れたのかは不明。また、山口瞳氏が解説で最初に石川喬司さんの作品を読んでもらいたいと書いてい...
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馬を売る女 松本清張

短編集。競馬に関係するのは表題作の『馬を売る女』のみ。もとになったのは日経新聞への連載。主人公が売っていたのは馬ではなく、馬に関する情報。都合よく毎週毎週本命馬の情報が流れてくるのか、毎週本命馬を出せる馬主グループというのはどんな人たちなの...
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うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 東川篤哉

関西弁を駆使する函館G3勝馬ルイスと女子高生探偵マキバ子さんの短編推理小説集。競馬や乗馬の知識は必須では無いが、知識があった方が小ネタを色々と楽しめる。牧場のある田舎町を舞台に、非常に軽快な筆致で話が進む。正直殺人事件が複数件起きているのは...
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強い馬づくり最前線: 吉田照哉競馬対談集 社台ファームの馬は何故強いか

社台のダイナーズの会員誌に載っていた吉田照哉氏と様々なホースマンの対談集。1993年の本だが、対談自体は1988年ころからのもの。本題に偽りはなく、まさに世界のトップの調教師や、日本から世界に飛んだ騎手・調教師、栗東坂路調教を開拓した調教師...
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綾: レ-スを決めたあの一瞬 瀬戸慎一郎

カブラヤオーのダービーからサニーブライアンのダービーまで、40弱のレースを取り上げ、レースの結果を左右することになった「綾」について述べているもの。「最強の法則」に載せたもの+書き下ろしからなるが、今なら「ブログでやれ」と言われそうではある...
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現金強奪計画: ダービーを狙え 西村京太郎

西村京太郎の競馬ものの1つ。ではあるが、ダービー(競馬場)は今回の犯人達が狙う場所として設定されたものであり、メインは首謀者達若者がそれぞれ抱く鬱憤と、彼らの群像劇。現金強奪作戦はあくまでオマケというか、彼らを結びつける材料。現金強奪作戦の...
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女賭けます 諸星由美

過去に馬券外れたら水着だかヌードだかで話題になってたことは知っているが、それ以外にはスポニチ記者だということしかよく分かってなかった(名前は知ってるが顔は浮かばない程度)。たまたま、先日読んだ本で須田鷹雄氏に名指しされてたので検索したらこの...
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GI戦記 軍土門隼夫

2008年から、1年3レースほどずつピックアップしてレースのまとめ文を集めている。基本的には当該レースの観戦記というよりは、主として勝ち馬がどのように当該レースに備え、挑み、勝っていったかという内容。後書きでも書かれているとおり、そのレース...
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輓馬 鳴海章

2025年1冊目。ばんえい競馬を全く知らない人が読んで果たしてついてこられるのかは分からないが、多少なりともばんえい競馬を知っている人であれば頭の中に絵は浮かぶ。名前のついている登場人物に悪人はおらず、皆とても魅力的。借金取りに追われた男が...