現金強奪計画: ダービーを狙え 西村京太郎

競馬

西村京太郎の競馬ものの1つ。
ではあるが、ダービー(競馬場)は今回の犯人達が狙う場所として設定されたものであり、メインは首謀者達若者がそれぞれ抱く鬱憤と、彼らの群像劇。現金強奪作戦はあくまでオマケというか、彼らを結びつける材料。

現金強奪作戦のハラハラに、途中舞い込む怪文書のハラハラを付け加えたもの。読んでいて怪文書側の犯人が分かったのは昔自分がこの本を読んだ記憶がなんとなく残っていたからか、それともほかに犯人があり得ないからか。

西村氏が描く「若者」がこの時代の平均的な若者の姿をどこまであらわしていたのかは分からない。西村氏がこの本の若者に何かを託したかったのかなあ(執筆時の年齢も知らずに書いてます)。

それにしても、高額馬券を買ったらあとで実券取りに来ます、とかあり得たんでしょうか。凄いな。

現金強奪計画: ダービーを狙え (角川文庫 に 4-39)
退屈な人生を放棄した二十五歳の学生、唐木は、ダービーの売上金二十億円強奪計画を企てた。六人の仲間を集め、用意周到な作戦を立てたが…。一瞬の危険に青春を賭ける七人の男と女!

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