北極星

競馬

オリンポスの使徒―「バロン西」伝説はなぜ生れたか 大野芳

2024年のパリ五輪で日本チーム初老ジャパンがメダルを取ったことであらためて注目されたのがバロン西。書名となっている「バロン西伝説」とは、硫黄島で米軍が「オリンピックの英雄、バロン西、出てきなさい。あなたを死なせるのは惜しい」と呼びかけたと...
競馬

日本ダービー殺人事件 西村京太郎

およそ30年ぶりくらいに読んだ。この間、西村氏も亡くなり、この本も図書館の相互貸出で借りざるをえないほど在庫も流通量も減っている。Kindleで買えるとはいえ、これを書いている2025年5月22日時点で中古本が5000円を超えていてびっくり...
競艇

予想屋 大泉実成・田中良成

1995年~1997年の『ギャンぶる大帝』の連載に加筆修正したもの。公営4競技の予想屋(佐賀のみ「通信社」)を取材した作品。取材者の都合か予算の都合か、比較的関東圏が多い。自分は競馬から公営競技に入ったので、競艇や競輪を覚えるにあたって、予...
競馬

オグリの子 阿部夏丸

少年が主人公の小説3編。競馬に関係するのは表題作の「オグリの子」のみだが、3編とも、悩みながらも、非常に素直な子供達が登場する、小学校の読書感想文の議題になりそうな作品。オグリの名に釣られて久々にこういう本を読めて心が洗われたような気がする...
競馬

北関東から競馬がなくなる日 曠野すぐり

足利→高崎→宇都宮と地方競馬場廃止ドミノの波に飲み込まれた北関東競馬。それぞれの最終開催日について、日記風に語った本。今のAmazonのKindle本の登録では3分冊だけれど、自分の手元にあるファイルでは3つとも読めている。このへんのシステ...
競馬

美浦トレセン発 厩舎人があえて言わない競馬の常識 谷中公一

競馬ファンが持つ素朴な疑問をテーマ別に分けて谷中公一元騎手が答えていく、という極めて基本的な本。予想家・トラックマンなどが解説する本は多いが、元騎手がそれだけをテーマに一冊というのは、ありそうでなかったかもしれない。題名には「あえて言わない...
競馬

恋唄に恋して 前川清

コイウタのG1制覇を機に書かれた本。帯には芸能生活40周年記念出版とあるが、コイウタのタイミングもあり、1・3・5章と半分が競馬関係。2章が主にクールファイブのデビューまで、4章が萩本欽一氏との関係やソロ活動など。6章が総まとめ。Wikip...
競馬

競走馬たちの休日 ターフで死闘を繰り広げるスターホースのもうひとつの顔 佐々木祥恵ほか

「休日」とあるが、取材対象は放牧地ではなく厩舎なので、休日というよりは平日を取材したものだと思う(が、それだと売れないよね)。複数の執筆者がいるが、佐々木祥恵さんが8割程度。東西のオープン馬に加え、ハートランドヒリュと、地方馬2頭を取材して...
競馬

競馬読本 日本ペンクラブ・編

日本ペンクラブに所属する作家が書いた短編(主としてエッセイ)をまとめたもの。総勢16人。1950年代~80年代のものが収録されている。どういう基準で入れたのかは不明。また、山口瞳氏が解説で最初に石川喬司さんの作品を読んでもらいたいと書いてい...
競馬

馬を売る女 松本清張

短編集。競馬に関係するのは表題作の『馬を売る女』のみ。もとになったのは日経新聞への連載。主人公が売っていたのは馬ではなく、馬に関する情報。都合よく毎週毎週本命馬の情報が流れてくるのか、毎週本命馬を出せる馬主グループというのはどんな人たちなの...