競馬

草原の記 司馬遼太郎

モンゴルについての司馬遼太郎氏の随想。司馬さん自ら馬には詳しくないと書いており、メインはもちろん馬ではない。 胡服・匈奴というあたりについての話から始まり、途中からは司馬さんのガイドを務めたツェベクマさんのルーツの話が中心になってい...
競輪

百 色川武大

主に退役軍人の父親との関係を描いた私小説4編。 父親との親子関係を契約ととらえた『永日』、父親とのズレた会話が印象的な『百』など、淡々としたなかにリアルかつ冷静冷淡な展開がなんともいえない。 本題とはズレるが、『連笑』の中の競...
競馬

サイレンススズカ物語: 地上で見た夢 安西美穂子 

短期間で2冊目のサイレンススズカ本。都地さんの本は伝記でしたが、こちらは(題名に反し)安西さんのエッセイであって、伝記ではない感じですね(それゆえAmazonではハルウララ事件を単著に低評価が並んでます)。 都地さんの本にはなかった...
競馬

サイレンススズカ: 無垢なる疾走 都地政治 

牧場、馬主、厩舎、騎手としっかり取材をした伝記本。元々競馬記者ではない(タイテエムのころからの競馬ファンではあるらしい)ので、文章に変な癖もなくとても読みやすい。 その結末も含めて有名な馬であり、知られているエピソードも多いが、ぐる...
競馬

春が来た 油来亀造

7レース(章)からなる小説集。小説というよりは、小説のように見せかけたエッセイ集のような感じ。最後の第7レース、柴田政人への思いをつづったパートが全体の4分の1程度を占めており、これがなんとも読み応えがある(下手な柴田政人伝記よりもよほど...
競馬

馬主が書いた一日一言 西山茂行

1987年秋~1991年春までの、西山氏がサンスポに書いたコラムをまとめた本。Twitterでの西山氏の人気も相まって、一時期Amazonでの古本相場が高騰していた記憶だが、今はまた1000円台に落ち着いていた。 西山氏の期待馬につ...
競馬

挑戦: サクラローレル物語 月本裕

筆者は小島良太調教助手と仲がよかったようで、サクラローレルのフランス遠征でも密着取材が許されていたようである(188頁に書かれている内容を読むと、スポーツ新聞や雑誌などは厩舎取材が禁止されていた様子)。 早いうちから海外に目を向けて...
競馬

馬の瞳を見つめて 渡辺はるみ

ナイスネイチャの渡辺牧場に嫁がれた方による本。昨今の引退馬支援ブームの中で話題に上がることも多く、Amazon上でも値段が乱高下している。 読む前は、例によって引退馬支援のためのお涙本かと思っていたが、全く違っていた。サラブレッドを...
競馬

世界への飛翔 ハクチカラ1959-タイキシャトル1998 今井寿恵

タイキシャトルのジャック・ル・マロワ賞制覇までの日本馬の海外遠征をまとめた本。 今井さんの監修なので写真メインかと思ったらそうではなく(序盤1/3が写真)、文章量が多くて読み応えのある本でした。今井さんの文章はシリウスシンボリのみ。...
競馬

ベガとアドマイヤベガ―奇跡の親仔物語 木村俊太

題名の通り、ベガとその子アドマイヤベガについての伝記。アドマイヤベガ引退前に書かれた本。もちろん、近藤オーナーと登場人物の関係もまだ良好。 ベガの脚が曲がっているという話は有名で知っていたが、夏の削蹄ミスの話は知らなかった。馬の早熟...
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