馬匹輸送を手がける近江運送の社長による自費出版本。
1章の導入後、2章が輸送に携わるドライバーさんたちの工夫、3章が輸送に使われる馬運車について、4章が近江運送と著者について、5章がまとめ、という5章構成。
競馬ファンとしては、裏方である馬匹輸送について知ることのできる貴重な本。
折しも、メイショウハリオの運送中の事故を鷹野運送のドライバーとガソリンスタンド職員が共同して救った、という話が出たばかりで、良くも悪くも運送業者への注目も高まっている。
北海道から栗東に運ぶにあたって、福島でワンクッションおくようになったことや、かつては1台9頭だったものが6頭になった経緯、高速道路の出入口のカーブが大変であるなど、非常に興味深い。馬運車にバス型とトラック型があるというのも意識したことがなかった。なお、馬運車の新車価格は約6500万円らしい(105頁)。馬も高いが車も高い。
「馬匹輸送も『宅配便感覚』が浸透し、予定した時間に馬が届くことが当たり前と認識されるようになりました」(34頁)というあたりに、現場の方々の苦労がしのばれる。
4章以降は会社の宣伝(昨今のドライバー不足も背景にありそう)になっており、自費出版らしさが感じられる。
具体的な馬のエピソードなどはないので、そのあたりはまた別の機会に誰か取材に行ってほしいところ。
https://amzn.to/493ciQD

コメント