競馬読本 日本ペンクラブ・編

競馬

日本ペンクラブに所属する作家が書いた短編(主としてエッセイ)をまとめたもの。総勢16人。1950年代~80年代のものが収録されている。どういう基準で入れたのかは不明。また、山口瞳氏が解説で最初に石川喬司さんの作品を読んでもらいたいと書いているが、それなら最初に石川さんのものを載せればいいのに、と思ってします(五十音順でも発表順でもない)。

それはさておき、特に雑誌に載ったコラムは歴史に埋もれがちななか、こうして文庫本に残っている(しかも自分が持っているのは3刷なので少なくとも2回増刷されている)のは凄いこと。

個人的によかったのはウズシオタローと益田競馬について書かれた岩川氏のもの、宇佐美恒雄氏の髙橋勝四郞氏の伝記、古山高麗雄氏のコーネルランサーと韓国競馬に関するもの。

玉石混淆といえば玉石混淆だが、それでもこの本が今残っていることそれ自体に大きな価値がある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました