1995年のマイルCSからGallopにて連載されていたエッセイのうち、1996年の1年間のものが収録されている。最終5章が書き下ろし。
1本のうち、80%がエッセイで、最後の20%程度がその週のメインレースの予想。96年当時の競馬を知っていると、ベストタイアップから始まる、予想パートに出てくる馬が懐かしい。
読み始めたのはちょっと前なので、読書中に偶然フォーエバーヤングがBCクラシックを制覇したかたちとなった。本書では、1996年のタイキブリザードのBC遠征について触れられており、30年弱の日本競馬の歴史を感じる。
著者は日本に30年おられるようで、1996年時点、あるいはその直近のアメリカ競馬と日本競馬をガンガン比較していく、というタイプの本ではないが、所々に出てくるサラトガ競馬の話やアメリカのギャンブラー話は楽しい。
時代的に日本馬が海外に出て行くようになりつつ外国産馬あるいは外国調教馬への日本競馬の解放がまだまだで、アメリカとの政治問題にもなっていた。そういう時代を懐かしめる人にはいい本であります。

菊とサラブレッド: 在日30年のアメリカ人が見たニッポン競馬
菊とサラブレッド: 在日30年のアメリカ人が見たニッポン競馬

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