日本内外で素晴らしい実績を誇る、角居調教師の本。2007年、ウオッカがダービーを勝った年に出た本。ご自身の歩みを振り返るような展開になっている。
人格的にしっかりした優しい先生なので(私が知っているのは引退を決めた後の先生なので、現場での姿は知らないが)、誰かを批判するような突っ込んだ暴露話はない。それでも、中尾厩舎時代の話などは今となっては本当に遠い過去の話で、ナリタハヤブサを担当されていたことなどはもちろん知らなかったし、「世界の角居」の歴史をたどれるのは嬉しい。
ウオッカ後(ウオッカの後半生含む)にも素晴らしい実績があるので、それはまた次の作品、ということになるのだろう。
競馬感性の法則 (小学館新書)
名調教師が語り尽くすサラブレッドの世界 ウオッカ、ヴィクトワールピサ、シーザリオ、カネヒキリ、エピファネイアなど開業15年でJRA通算600勝を達成、うち重賞68勝、G1勝利は歴代3位の23勝という実力派調教師が語り尽くす競馬の真髄――レースそれぞれが持つ意味や戦い方はもちろん、トライアルから条件戦、新馬戦、未勝利戦ま...
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