週刊ポスト連載を再編して書籍化したもの。最初の1・2章はレースごとのコラムをまとめている。そのため、競馬を知っている人には当たり前の話も多く、世界の角居先生に書かせる話じゃないだろ、というものもある。
3章以降は角居先生の調教論なども出てきて、読み応えが出てくる。厩舎を育てるためには「1人の腕利きより5人の平均的厩務員」という考えも出てきており、もしかしたらこの時点で早期引退も考えていたのかな、という気もする。
引退後の角居先生は「先生」扱いされたくないような雰囲気なので、調教師時代の角居先生の話を読める本は貴重。
競馬感性の法則 (小学館新書)
名調教師が語り尽くすサラブレッドの世界 ウオッカ、ヴィクトワールピサ、シーザリオ、カネヒキリ、エピファネイアなど開業15年でJRA通算600勝を達成、うち重賞68勝、G1勝利は歴代3位の23勝という実力派調教師が語り尽くす競馬の真髄――レースそれぞれが持つ意味や戦い方はもちろん、トライアルから条件戦、新馬戦、未勝利戦ま...
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