スポニチ連載をまとめた本。回によって長さが違うのは、時事的な予想ネタとかを排除したからなのかな??
作者は小林慎一郎元騎手の父でもある調教助手さん。持ち乗りだったり攻め専だったりしつつ、浜田→増本→安田伊と移籍する(浜田厩舎を出た理由は語られない)。小林慎一郎氏は本のラストで騎手学校に入学する。
田原騎手、古小路騎手、矢作助手(カネトシシェーバーのころが懐かしい)、黛父子、安田康騎手などとの日常が垣間見えるのも楽しいし、特に安田厩舎に移ったこともあってヤスヤスへの思いは強そう。
浜田厩舎ではビワハヤヒデへの期待感が伝わってくるが、担当でなかったこともあってか、細かい話はない(例えば、岸騎手の名前はほぼ出てこない)。もうちょっと現役最強馬を抱えた厩舎の雰囲気が分かると面白かったが、案外こんなものなのかもしれないな。また、増本厩舎では若きマサラッキも登場するが、これものちのG1馬感はない。
あくまで助手の日常本ではあるが、こういう着飾らない日常本が書籍化されて残されるのはファンとしては嬉しい。
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