JRAの各G1につき著者が割り振られ、1位は2or4頁、2位3位は1頁で思いの丈を語る、という本。なのだけれど、あとがきによれば馬をなるべく重ねないという編集方針にしたようなので、やりたいことに若干ブレがある(思い入れよりも馬の解説のようになってる例が散見されるのは多分この影響だろうな)。まあ、本を売ろうと思ったらやむを得ないかなあ。なお、重なっているのは凱旋門のオルフェディープと、まさかのアドマイヤコジーン。
レースはJRAの平地+凱旋門+香港ドバイ(レースではなく競馬場で括られている)扱いで、ここでもやりたいことと商売上の編集とに若干のブレがある。
また、1位の馬は見開きで写真があるのだが、白黒写真を載せるくらいなら当該レースの全着順を載せてくれた方がファン的にはありがたいが、これもまあマニアにしか需要ないのだろうな。
なお、参加執筆者の肩書きとして「『ウマフリ』寄稿家」というのと「ライター」というのはなにがどう違うのだろうか。書かれている記事は確かにウマフリの記事とあまり変わらない気はするが……。
とまあ、色々書いたけれど、読んでいるといろいろな記憶がよみがえってくるのは確かで、非常に読み応えのある本であります。
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