名勝負として著名なレースを軸に、そのレースの中心馬の種牡馬としての特性を分析して予想に生かそうという種牡馬馬券本。今となっては各馬とも種牡馬を引退しているので、馬券本としての価値はほぼない。
のだが、レース描写がとても上手い。自分がレースを見ていたからという部分はもちろんあるのだが、それにしても、各馬の思惑からのレース展開などのレースの描き方が臨場感に溢れており、限られたページ数の中で非常にリアルに書かれている。
名勝負物語として非常にいい本であり、また、ほかにも読んでみたいと思った(のだけれど、続刊もなければ類似本もないので、やはりそっち方面には需要はないのだろう)
名勝負に学ぶ適性競馬論 (競馬王新書) (競馬王新書 25)
10年前は輸入種牡馬だらけだったサイアーランキングの上位も、現在ではほとんどが国内で走った馬で占められています。そんな内国産種牡馬主流の時代だからこそ、馬券で勝つためのヒントは「種牡馬たちの戦い」に隠されています。本書は、それらの種牡馬たちが極限のパフォーマンスを見せた“名勝負”を考察することで、各馬の適性を明らかにし...
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